みなさん、こんにちは!「文房具、これどうよ?」運営者の「机上のケント」です。
突然ですが、みなさんのペンケースの中に「クルトガ」は入っていますか? もしかすると、この記事を読んでいるあなたは、学生時代にクルトガブームの真っ只中にいたかもしれませんし、あるいは最近になって「あの回るシャーペン、すごいらしいよ」と噂を聞きつけたのかもしれません。誰もが一度は手にしたことがあるであろう、三菱鉛筆の傑作「クルトガ」。シャープペンシルの芯が片側だけ減って文字が太くなるあの現象、いわゆる「偏減り(かたべり)」に、長年モヤモヤしていた私たちの前に救世主のごとく現れましたよね。
今では当たり前のように使っていますが、クルトガの歴史を紐解くと、発売当初の衝撃や画期的な仕組みの開発秘話、そして時には「壊れやすいんじゃない?」といった噂や、禁断の分解に関する話題まで、非常に興味深いエピソードが山のように詰まっています。単なる便利な筆記具の枠を超えて、まるで生き物のように進化し続けるこのペンの軌跡を知れば、きっと手元のクルトガがより愛おしく、頼もしく見えるはずです。
- クルトガがいつ発売され市場をどう変えたかという歴史的背景
- 文字が太らない秘密であるエンジンの仕組みと技術的な進化
- 歴代モデルの特徴や価格の違いによる最適な選び方
- 最新のダイブやメタルを含むシリーズ全容と今後の展望
クルトガの歴史と技術的な進化の軌跡

ここでは、2008年の衝撃的なデビューから現在に至るまで、クルトガがいかにして文房具界の常識を覆してきたのか、その歴史を深掘りしていきます。単なる「アイデア商品」で終わらず、15年以上もトップを走り続けているのは、そこに確かな技術的裏付けと、ユーザーの声を拾い上げる執念のような適応力があったからなんです。
クルトガはいつ発売されたか

「えっ、もうそんなに経つの?」と驚かれるかもしれませんが、全ての始まりである初代「クルトガ スタンダードモデル」が発売されたのは、2008年3月のことです。
当時のシャープペンシル市場を振り返ってみましょう。2000年代後半といえば、100円ショップの高品質化が進み、「シャーペンなんて安くても書ければいい」という層と、1,000円以上する製図用シャーペンを愛用する「こだわり派」の層に二極化が進んでいた時代でした。そんな中、450円(税抜・当時)という、中高生のお小遣いではちょっと勇気のいる価格設定で登場したのがクルトガです。
最大の特徴は、キャッチコピーの「クルっと回って、トガった芯をキープ。」にある通り、それまで誰も解決しようとしなかった「芯の偏減り(かたべり)」という物理的な課題に真っ向から挑んだ点にあります。文字を書いていると芯先が斜めになって線が太くなり、ノートの罫線からはみ出したり、細かい文字が潰れてしまったり…。私たちは無意識のうちにペンを指先で回して、尖った部分を探しながら書いていましたよね? クルトガは「そのストレス、機械が肩代わりしますよ」と宣言したわけです。
この提案は革命的でした。発売直後から数ヶ月にわたり、全国の文具店から在庫が消えるほどの爆発的ヒットとなり、「クラス全員が持っている」という社会現象まで引き起こしました。「書く」という行為そのものの質を変える提案が、ユーザーの潜在的なニーズに突き刺さった瞬間でした。
回転するクルトガエンジンの仕組み

クルトガの歴史を語る上で絶対に外せないのが、その心臓部である「自動芯回転機構」、通称「クルトガエンジン」です。このペンの軸内にある小さなオレンジ色のパーツ(モデルによっては見えませんが)の中に、とんでもないマイクロエンジニアリング技術が詰まっているのをご存知でしょうか?
基本的なメカニズムは、私たちが文字を書くときに必ず発生する「筆圧」を利用しているという点にあります。電池もモーターも入っていないのに、なぜ回るのか。それは、ペン先を紙に押し当て(筆圧ON)、そして文字を書き終わって離す(筆圧OFF)、この一連の上下運動(1画)を動力源としているからです。
エンジンの内部構造
内部には円環状に配置された「上ギア」「中ギア」「下ギア」という3つのギアが存在します。筆記時に芯に圧力がかかると、中ギアが上方向に移動して上ギアの斜面と噛み合い、わずかに回転します。次にペンを離すと、バネの力で中ギアが下がり、今度は下ギアと噛み合ってさらに回転します。
(出典:三菱鉛筆『クルトガスタンダードモデル』)
この複雑な噛み合わせによって、芯が少しずつ一方向に回転し続けるのです。ちなみに、初代スタンダードモデルでは「40画で芯が1周(360度)」するように設計されていました。これは、画数の多い漢字と、画数の少ないひらがな・カタカナが混在する日本の筆記環境において、最もバランスよく尖り続ける「黄金比」として算出された数値だったんです。電力を使わずに、純粋な物理機構だけでこの微細な動きを実現している点は、何度見ても「変態的技術力(褒め言葉)」としか言いようがありません。
豊富な種類と値段の違いを解説

歴史が進むにつれ、クルトガは単なる「芯が回る便利グッズ」から、ユーザーの多様なライフスタイルや使用シーンに寄り添う、巨大な「筆記具プラットフォーム」へと進化を遂げました。発売当初は450円のスタンダードモデルだけでしたが、現在では数百円で買えるポップなモデルから、なんと5,000円を超える高級モデルまでラインナップが拡大しており、その価格差は実に10倍以上にもなります。
「シャーペンに数千円? 中身のエンジンは全部一緒なんじゃないの?」と疑問に思うのも無理はありません。しかし、この価格差には明確な理由があります。それは単なるブランド料ではなく、大きく分けて以下の3つの要素がコストと品質に反映されているからです。
価格を決める3つの要素
- エンジンの世代と種類: 標準(40画)、倍速(20画)、自動繰り出し付きなど、搭載される機構の複雑さ。
- ボディの素材と加工精度: 大量生産向きの「樹脂(プラスチック)」か、高精度な加工が必要な「金属(アルミ・真鍮)」か。
- グリップの特殊機能: 衝撃吸収ゲルやローレット加工など、書き心地を左右する付加価値。
ここでは、現在入手可能な主要モデルを整理し、それぞれの「立ち位置」と「価格の理由」を明確にしていきましょう。
| モデル名 | 価格帯(税込目安) | エンジン / 素材 | 特徴とターゲット層 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 約495円 | 標準エンジン (樹脂ボディ) |
【入門編】 全ての基本。軽量でカラー展開が豊富。まずはクルトガの効果を体験してみたい人に最適。 |
| アドバンス | 約605円 | Wスピード (樹脂ボディ) |
【機能重視】 2倍速で回るエンジンと、芯折れ防止のスライドパイプを搭載。濃い芯や細かい文字を書く現代のニーズに特化。 |
| ユニ アルファゲル搭載 | 約935円 | 標準エンジン (α-GELグリップ) |
【疲労軽減】 衝撃吸収素材「α-GEL」グリップを採用。抜群のフィット感で長時間の勉強でも指が痛くなりにくい。 |
| ローレット | 約1,100円 | 標準エンジン (アルミグリップ) |
【プロ仕様】 金属製の綾目加工(ローレット)グリップを採用。低重心かつ手汗で滑らない、製図用ペンのような剛性感が魅力。 |
| メタル | 約2,750円 | 標準(改良型) (アルミボディ) |
【安定感】 フルメタルボディと特有のブレを抑える「ニブダンパー」を搭載。静かで上質な書き心地を追求した大人向けモデル。 |
| ダイブ | 約5,500円 | 自動繰出+回転 (独自機構) |
【最高峰】 ノック不要で芯が出続ける未来の筆記具。キャップ式で、書くことへの没入感を極限まで高めたフラッグシップ。 |
■指の痛みから解放される「ユニ アルファゲル搭載タイプ」
「長時間勉強していると、ペンだこが痛い…」という受験生の切実な悩みには、約935円の「ユニ アルファゲル クルトガエンジン搭載タイプ」が答えを出しています。これは、三菱鉛筆の看板商品である「アルファゲル」のプニプニした衝撃吸収グリップと、クルトガエンジンを合体させた夢のようなモデルです。
通常のプラスチック軸よりも価格は上がりますが、その価値は「指への優しさ」にあります。握った瞬間に指が吸い付くようなフィット感があり、長時間の筆記でも疲れにくいのが最大の特徴です。集中力を維持するための投資と考えれば、決して高くはありません。
■大人のための安定感「クルトガ メタル」
そして、2024年に登場し話題をさらったのが、約2,750円の「クルトガ メタル」です。「ダイブほど高機能じゃなくていいけど、プラスチックの安っぽさは卒業したい」というビジネスパーソンの心を鷲掴みにしました。
このモデルの価格の理由は、その質感と内部構造にあります。ボディ全体にアルミ素材を使用し、カメラのボディのような上質なブラスト加工を施すことで、スーツにも似合う高級感を実現。さらに重要なのが、新開発の「ニブダンパー」です。クルトガ特有の「ペン先の沈み込み(ブレ)」を樹脂パーツで吸収・抑制することで、カチカチという作動音を消し、まるで高級万年筆のような「しっとりとした書き味」を生み出しています。
このように、エントリーモデルは「軽快さ・コスパ」が売りですが、上位モデルに行けば行くほど「疲労軽減」や「質感・安定感・所有する喜び」にステータスが振られています。値段の違いは、単なる見た目の違いではなく、「文字を書く」という体験の質そのものの差だと捉えていただければ間違いありません。
壊れやすい?分解に関する注意点

長くクルトガを使っていると、「あれ? 芯が回らなくなったかも」「ペン先がグラグラする気がする」といったトラブルに見舞われることもあります。インターネット上を検索すると、「クルトガ 分解してみた」「修理方法」といった記事や動画も散見されますが、文房具マニアとして、そして一人のユーザーとして、これだけは声を大にして言わせてください。
警告:絶対に分解しないでください!
クルトガエンジンは、時計のムーブメントのように極めて精密な微細パーツの集合体です。興味本位で一度バラしてしまうと、目に見えないほど小さなバネやギアが弾け飛び、元の状態に戻すのはプロでも至難の業です。当然、メーカー保証も受けられなくなります。
「壊れやすい」という噂についてですが、実は故障ではなく「使い方の相性」であるケースが大半です。例えば、極端に筆圧が弱い方や、ペンを寝かせて書く癖がある方の場合、ギアを押し上げる力が足りず、エンジンが正常に作動しないことがあります。また、「芯が詰まった」というトラブルも多いですが、これは短くなった芯が内部に残っていることが原因であることがほとんど。分解する前に、まずはペン先の口金を外して、詰まっている芯を取り除く掃除を試してみてください。正しいメンテナンスをすれば、クルトガは驚くほど長持ちする相棒ですよ。
話題になった限定モデルの魅力

クルトガの歴史を彩るもう一つの要素、それは「限定モデル」の存在です。機能性だけでなく、そのファッション性の高さもクルトガが長く愛される理由の一つと言えるでしょう。
特にディズニー、スヌーピー、サンリオ、そして人気アニメ(鬼滅の刃や呪術廻戦など)とのコラボレーションモデルは、発売されるたびに文具店の店頭で争奪戦が繰り広げられます。これらは単にキャラクターの絵が描いてあるだけではありません。軸の色、クリップの配色、パッケージに至るまで世界観が統一されており、コレクターズアイテムとしての市場価値も非常に高いんです。
「中学生の頃、好きなあの子がミッキーのクルトガを使ってたな…」なんて、甘酸っぱい記憶とセットになっている方もいるのではないでしょうか? 無機質になりがちな勉強道具や事務用品の世界に、「選ぶ楽しさ」や「推しを持つ喜び」を持ち込んだのも、クルトガが果たした大きな功績です。限定モデルは再販されることが少ないので、もし店頭で気に入ったデザインを見つけたら、それは「運命の出会い」だと思って確保することをおすすめします。
クルトガの歴史を踏まえたおすすめ比較

ここまでクルトガの歴史を振り返ってきましたが、読者のみなさんが一番知りたいのは「じゃあ、結局今買うならどれが正解なの?」という点ですよね。進化の過程で生まれた数々の派生モデルには、それぞれ開発者の明確な「狙い」と「想定ターゲット」があります。ここからは、最新のラインナップを踏まえ、あなたの用途にジャストフィットするモデルの選び方を解説します。
スタンダードとアドバンスの違い
店頭で一番悩むのが、「スタンダードモデル」と、2017年に登場した進化版「クルトガ アドバンス」の違いではないでしょうか。見た目は似ていますが、中身は別物と言っていいほど進化しています。
決定的な違いは「エンジンの回転スピード」です。
従来のスタンダードモデルが「40画で1周」するのに対し、アドバンスに搭載された「Wスピードエンジン」は、その名の通り「20画で1周」します。つまり、2倍の速さで芯がトガり続けるのです。
なぜ倍速にする必要があったのか? それは、現代のユーザーの筆記環境の変化に対応するためです。最近の学生さんは、より濃く、滑らかな文字を書くために「2B」などの柔らかい芯を使う傾向があります。柔らかい芯は減りが早いため、従来の40画ペースでは回転による尖り直しが間に合わず、片減りしてしまうことがあったのです。アドバンスは回転を速めることで、柔らかい芯でも、画数の少ないアルファベットや数字でも、常に鋭いペン先をキープできるようになりました。
どっちを選べばいい?
- スタンダード: 筆圧が普通〜強めの人。漢字など画数の多い文字をメインに書く人。昔ながらのクルトガの書き味が好きな人。
- アドバンス: 筆圧が弱めの人。Bや2Bなどの濃く柔らかい芯を使う人。英語や数式など、画数の少ない文字をよく書く人。さらに「芯折れ防止機能」も欲しい人。
最強スペックのクルトガダイブ
「たかがシャープペンシルに5,000円オーバー!?」と、発売当初は誰もが耳を疑った、2023年発売の「クルトガ ダイブ(KURU TOGA DIVE)」。しかし、蓋を開けてみれば即完売、長期間の入手困難が続く伝説のモデルとなりました。これは間違いなく、クルトガの歴史における一つの到達点です。
ダイブの最大の特徴は、従来の「自動芯回転機構」に加え、世界初となる「自動芯繰り出し機構」を搭載したことにあります。ペン先が紙に当たる際の微細な動きを感知し、書き減った分の芯を自動的に繰り出してくれるのです。つまり、書き始めから書き終わりまで、一度もノックをする必要がないのです。
コンセプトは「書くことにのめり込む(Dive)」。ノックという雑音(ノイズ)を排除し、思考を途切れさせないためのツール。さらに、キャップを外すと自動的に芯が適量出てくるギミックや、自分の筆圧や芯の硬さに合わせて繰り出し量を調整できるレギュレーター機能など、男子心をくすぐる要素が満載です。もはや筆記具というより、超精密なガジェットと呼ぶべき存在でしょう。
安定感を求めた最新のメタル
そして2024年、新たにクルトガの歴史に刻まれたのが「クルトガ メタル」です。「ダイブのような複雑な自動機能はいらないけれど、もっと上質な書き心地が欲しい」という大人のニーズに応えたモデルです。
クルトガには構造上、どうしても避けられない弱点がありました。それは「ペン先の沈み込み」です。エンジンを作動させるためにペン先が上下に動く際、特有の「ガタつき」や「ブレ」を感じる人が一定数いたのです。メタルは、この課題に対して真正面から取り組みました。
新開発の「ニブダンパー」という樹脂製パーツをペン先に搭載することで、クルトガエンジンの動きによる衝撃を吸収・緩和。さらに、継ぎ目のないフルメタルボディによる高い剛性と適度な重量感が相まって、シリーズ史上最も「ブレない」書き心地を実現しました。表面にはカメラのボディのようなブラスト処理が施されており、持っているだけで背筋が伸びるような上質感があります。派手な機能よりも、実質的な「書く品質」を極限まで高めた、まさに大人のためのクルトガです。
自分に合うおすすめモデルの選び方

ここまで主要モデルの違いを見てきましたが、選択肢が多すぎて「結局、私にはどれがベストなの?」と迷ってしまいますよね。正直なところ、万人に共通する「最高の1本」は存在しません。筆圧の強さ、持ち方、そして使うシチュエーションによって正解が変わるからです。
そこで、文房具マニアである私が、あなたのタイプや用途に合わせた「処方箋」として、おすすめのモデルを具体的に提案します。
1. コスパと可愛さ重視なら「スタンダードモデル」
「とりあえずクルトガを試してみたい」「筆箱の中を明るくしたい」というあなたには、原点にして頂点のスタンダードモデルがおすすめ。カラーバリエーションが圧倒的に多く、キャラクターコラボも頻繁に出るので、選ぶ楽しさはNo.1です。軽量なので、ペンケースに何本も入れておきたい人にもピッタリです。
2. 文字の均一さと機能性を最優先するなら「クルトガ アドバンス」
「ノートをきれいにまとめたい」「Bや2Bの濃い芯を使う」というあなたには、アドバンス一択です。20画で1周する「Wスピードエンジン」のおかげで、画数の少ないひらがなや数字でも常にキンキンに尖り続けます。さらに、芯折れ防止機能もついているので、筆圧が強くてポキポキ折ってしまう人にとっても救世主となるでしょう。
3. 長時間勉強する受験生なら「ユニ アルファゲル クルトガエンジン搭載タイプ」
「1日何時間も勉強して、指にタコができそう…」という受験生には、通称“ゲルクルトガ”を強く推奨します。グリップ部分に衝撃吸収素材「α-GEL(アルファゲル)」を採用しており、指が沈み込むようなプニプニの感触が最高です。クルトガの機能と、疲れにくいグリップのハイブリッド。これは勉強の最強の相棒になります。
4. 製図用のような書き味が好きなら「ローレットモデル」
「プラスチックのツルツルしたグリップは苦手」「重みのあるペンが好き」というこだわり派には、ローレットモデルです。金属グリップに施されたギザギザの加工が指に食いつき、手汗をかいても滑りません。低重心設計のおかげで、軽い力でスラスラと安定した筆記が可能です。発売から10年以上経ちますが、未だに根強いファンを持つ名作です。
5. ビジネスシーンでスマートに使いたいなら「クルトガ メタル」
「学生時代のクルトガは卒業したいけど、機能は捨てがたい」という大人には、最新のクルトガ メタルが最適解。余計な装飾を削ぎ落としたフルメタルボディは、会議や商談の場でも浮かない洗練されたデザインです。何より、新開発の「ニブダンパー」によってペン先のブレが極限まで抑えられているため、万年筆のような落ち着いた書き心地を味わえます。
6. 所有欲を満たしたい・ガジェット好きなら「クルトガ ダイブ」
「最新技術に触れたい」「道具には妥協したくない」という方には、最高峰のダイブしかありません。入手難度は高いですが、キャップを外した瞬間に芯が出ている感動と、ノックという操作から解放される未来体験は、5,500円という価格以上の価値があります。これはもはや筆記具ではなく、「書く」ための精密機器です。
クルトガの歴史と未来への展望
2008年の衝撃的な登場から15年以上。クルトガの歴史を振り返ると、それは「ユーザーの不満」に対する「技術的な回答」の繰り返しだったことがよくわかります。「文字が太る」不満を解消し、「芯が折れる」ストレスをなくし、「デザイン」で楽しませ、ついには「ノックの手間」すら不要にしました。
デジタル化が進み、手書きの機会が減りつつある現代。だからこそ、アナログな「書く」という行為の質を高め、楽しませてくれるクルトガの価値は、今後ますます高まっていくはずです。三菱鉛筆(uni)は、次はいったいどんな「まさか!」な進化で私たちを驚かせてくれるのでしょうか。一文房具ファンとして、その未来が楽しみでなりません。
(出典:三菱鉛筆株式会社『沿革・歴史』)
