契約書を作ることになって、製本テープが要る。わざわざ文具店まで行くのも面倒だし、ダイソーで買えるならそれでいいかな。そう思って調べ始めた方が多いんじゃないでしょうか。
結論から言うと、製本テープは100均で買えます。ダイソーには2種類あって、どちらも110円です。ただ、ここからが本題でして、その2つは用途がはっきり分かれています。片方は契約書の袋とじには使えません。売り場がどこか、セリアやキャンドゥにもあるのか、黒はあるのか、使い方はどうするのか。そういう疑問もあると思うので、この記事で全部まとめて片づけますね。
私自身、この手の「100均で足りるかどうか」は、安いか高いかではなく、その紙とテープに何をさせるかで決まると思っています。レポートを綴じるだけなら100均で十分どころか最安の部類ですし、逆に提出先が決まっている書類だと、110円をケチったせいで作り直しになることもあります。どこで買えるかや代用品の話まで含めて、順番に見ていきましょう。
- ダイソーで買える製本テープ2種類の中身と売り場
- A4カットタイプが袋とじに使えない理由
- ニチバンなどメーカー品との仕様差と1枚あたりの値段
- 100均以外の買える場所と、代用品を使っていい場面
ダイソーの製本テープは2種類|値段と売り場
まずは在庫と中身の確認からいきましょう。ダイソーのネットストアで「製本テープ」を検索すると、出てくるのはきっちり2件です(2026年8月29日時点)。ロールで巻いてあるものと、A4サイズにあらかじめ切ってあるもの。この2つの違いが、後半の話にそのままつながっていきます。あわせて売り場の場所と、セリア・キャンドゥの状況、そして黒やカラーがあるかどうかも見ておきますね。
製本テープ契約書割印用は110円で2.5m巻
1つ目が、ロールタイプの「製本テープ 契約書割印用 35mm×2.5m」です。値段は100円(税込110円)、幅3.5cm、長さ2.5m巻き。材質は紙で、原産国は日本。JANコードは4984343582163です。店頭で見つからないときは、この番号を店員さんに伝えると話が早いですよ。
ダイソー自身の商品説明には、テープ色は白で再生紙を使用していること、朱肉がのりやすく契約書を作成した場合に割印を押すのに適していること、グリーン購入法適合商品であることが書かれています。つまりこれは「書類をまとめるだけのテープ」ではなく、最初から押印される前提で作られた製品ということですね。ここ、地味に大事なところです。事務用のテープなら何でもいいわけではなくて、押した印影が読める紙質かどうかで用途が分かれますから。
ロールなので、切る長さは自分で決められます。A4より長く切ることも、B5に合わせて短く切ることもできる。この自由度が、後半でものすごく効いてきます。長さは2.5mあるので、A4の書類を背貼りするなら単純計算で8回ぶんくらい、上下の折り返しをとる袋とじなら7回ぶんくらいという見当です。1mあたりに直すと44円という計算になります。
ちなみに幅の3.5cm(35mm)は、メーカー品にもラインアップされている一般的なサイズです。ニチバンにも25mm・35mm・50mmの3つの幅があり、A4の書類にはこの35mmがよく使われます。ダイソーもそこに合わせているので、基本的な貼り方はメーカー品向けの説明がそのまま参考になりますよ。ただし押印の位置は、書類の厚さや提出先の指定によって変わります。そこは実物に合わせて確認してくださいね。
ロールタイプの弱点を1つだけ挙げるなら、巻きグセです。箱から出した直後はテープが丸まろうとするので、切ってから少し置くか、指で軽くしごいてから貼ると扱いやすくなります。急いでいるときほどここで曲がるので、時間に余裕をもって作業してくださいね。

製本テープカットは10枚入でA4サイズ
2つ目が「製本テープカット 10枚入・契約書割印用 35mm×297mm」。こちらも100円(税込110円)で、幅35mm、長さ297mm、10枚入りです。材質は紙、原産国は日本、JANコードは4984343582156です(ダイソーネットストアの製本テープカット 10枚入・契約書割印用のページで仕様を確認できます)。商品説明に書かれている特長(白色・再生紙・朱肉がのりやすい・グリーン購入法適合)はロールタイプと共通で、違うのは形状だけになります。
297mmというのは、A4用紙の長い辺と同じ長さです。ダイソーの商品説明にも「長さが29.7cm(A4サイズ)に切ってあるのでハサミが不要ですぐに使えます」とあります。定規もハサミも要らないので、確かに速い。同じ書類を何部も作るときは、この差がそのまま作業時間になります。1枚あたり11円で、これは正直かなり安いです。
ただ、この297mmという数字がクセモノでして。A4とぴったり同じということは、上にも下にも余りが1mmも無いということなんですよね。ここが後半の山場になります。逆にいえば、余りが出ないぶん切りそろえる手間もゼロなので、レポートや資料を背貼りでまとめるだけなら、これ以上ないくらい手軽な選択肢です。
形状以外の違いとしては、保管のしやすさもあります。カットタイプは平らな台紙に貼られた状態で入っているので、引き出しに寝かせて置いておけますし、次に使うときも巻きグセを直す手間がありません。年に1、2回しか出番が無いなら、この扱いやすさは意外と効いてきます。逆に長期間使わないと粘着面が弱ることもあるので、直射日光と高温多湿は避けて保管してくださいね。
10枚入りという枚数は、思ったより使い切ります。契約書を正本・副本の2部作れば2枚、練習で1枚、失敗して1枚。数部まとめて作る予定があるなら、最初から2袋買っておくくらいでちょうどいいかなと思います。

ダイソーの製本テープの売り場はどこか
店内で探すとき、多くの方はセロテープやガムテープの並んでいるテープ売り場を見に行くと思います。私も最初はそう考えました。でも、そこには基本的に置かれていません。
ダイソーの公式カテゴリでは、製本テープは「文具 > 事務用品 > 製本用品・ブックカバー」に分類されています。同じ棚に並んでいるのは、つづりひも、書類とじ、書類整理ファスナー、ファイルクリップ、とじ穴補修シール、クリアブックカバーといった顔ぶれです。要するに、ファイルや書類まわりのコーナーですね。テープという名前がついているのに、テープ売り場ではなく書類売り場にある。これが見つからない理由のほぼすべてだと思います。
店舗によって棚割りは違うので絶対とは言えませんが、探す順番としては、まずファイル・封筒・つづりひもの棚。次にテープ売り場。それでも見つからないときは、店員さんに商品名かJANコードを伝えるのが確実です。
もう1つの手として、ダイソーのネットストアで商品名を検索して、スマホの画面を店員さんに見せるという方法もあります。パッケージの写真が出るので、商品名を口頭で伝えるより早いことが多いです。製本テープは「事務用品」と「テープ」のどちらにも解釈できる商品なので、店舗ごとの判断で置き場所が変わりやすいんですよね。売り場を1周して見つからなくても、無いと決めつけずに聞いてみるのがおすすめです。
ダイソーは店舗の規模によって品ぞろえがかなり変わります。ネットストアに掲載があっても、小型店には置いていないことがありますし、ダイソー自身も商品ページに在庫を確保できない場合がある旨を記載しています。「ダイソーに行けば必ずある」とは考えないほうが安全です。期限の決まった書類なら、大型店に行くか、事前に電話で在庫を確認しておくと空振りせずに済みますよ。

製本テープはセリアやキャンドゥにもある?
ここ、正直に書きますね。セリアについては、あるともないとも言えません。
理由は単純で、私が調べた範囲では、セリアの公式サイトで製本テープの商品情報を見つけられなかったからです。ネット上には「セリアにもある」と書いている記事がいくつもありますが、その根拠をたどっていくと、個人のSNS投稿や伝聞に行き着きます。私はそれを根拠に「あります」とは書けないなと思っています。かといって「ありません」と書けるだけの材料もありません。
キャンドゥのほうは、公式ネットショップで「製本」を検索してみましたが、出てくるのはスケッチブックやシールブック、中とじホッチキスといった商品で、製本テープは見つけられませんでした(2026年8月29日時点)。ただしネットショップに無いことと、店舗に無いことはイコールではありません。ここも断定はできないところです。
というわけで、公式の情報で確実に確認できるのはダイソーだけというのが現時点の答えになります。セリアやキャンドゥで探すなら、事務用品コーナーとファイル売り場を見て、無ければ店員さんに「契約書用の製本テープはありますか」と聞く。それが一番早いと思います。100均は入荷のサイクルが早く、同じ店でも時期によって棚が入れ替わるので、以前あったからといって今もあるとは限らない点にも注意してくださいね。
それと、探すときに気をつけたいのが商品名の紛らわしさです。100均には本の破れを直す「本補修テープ」という別商品があり、これを製本テープと取り違えている情報もよく見かけます。製造元のアミファが公表している仕様は30mm幅×7mで、用途は本や資料、地図、楽譜などの破れたページの補修と補強とされています。名前は似ていますが、書類の背を綴じて押印するための製品ではありません。契約書に使うなら、パッケージに「契約書」「割印」「契印」といった言葉が入っているかどうかを必ず確認してください。

ダイソーの製本テープに黒やカラーはない
「製本テープ ダイソー 黒」で検索している方がそれなりにいます。結論としては、ダイソーのネットストアで確認できるのは白の2商品だけです。黒もカラーも出てきません。店舗限定品の可能性までは否定できませんが、公式に確認できる範囲では白のみ、というのが正確な言い方になります。
ここで大事なのは、黒が無くて残念、という話ではないところです。ニチバンで「契約書割印用」を名乗る製本テープは、25mm・35mm・50mm・35mmの長尺巻きと4品番ありますが、その全部が白色度67%の白で、色の展開はありません。朱肉で押した印影が読める必要がある用途だからでしょうね。
とはいえ、色そのものにルールがあるわけではありません。見るべきは色ではなく、朱肉がのる紙質かどうか、そして商品に「契約書割印用」「契印用」といった用途の表示があるかどうかです。ダイソーの2商品はどちらもその表示がある白なので、契約書用として筋が通っているわけです。
黒やカラーが欲しくなるのは、作品集やZINE、楽譜、教材の補修のように、見た目や分類で色を使い分けたい場面でしょう。背表紙の色を揃えたい、内容ごとに色分けして管理したい、といったニーズですね。その場合はメーカー品を見に行くことになります。ニチバンの製本テープ〈再生紙〉なら、25mm・35mm・50mmの3つの幅に、赤・黄・緑・白・黒・銀・空・茶・紺とパステル4色を加えた13色が用意されていて、組み合わせは全部で39品番あります。希望小売価格は25mm幅が490円、35mm幅が730円、50mm幅が970円(いずれも税別・10m巻き)という設定です。A4サイズにカット済みの「製本ラベル」にも、黒・紺・白の品番があります。色を選びたい時点で100均の外に出ることになるので、この価格帯は覚えておいて損はありません。
色つきの製本テープを契約書に使うのは避けてください。ニチバンの場合、13色展開の一般用は押印を想定した製品ではなく、用途も背ばり・補修・補強と説明されています。色がついているかどうかより、朱肉がのる紙質かどうかが、契約書に使えるかの分かれ目です。商品名に「契約書割印用」「契印用」と入っているものを選んでくださいね。

ダイソーの製本テープを選んではいけない場合
ここからが本題です。ダイソーの製本テープは安くてよくできた製品なんですが、用途によっては選んではいけない場面があります。しかもそれは「安物だから」ではなく、寸法と仕様の話なんですよね。まず袋とじの落とし穴から、次にメーカー品との具体的な差、値段の実態、貼り方、そして買える場所と代用の可否まで順に見ていきます。
A4カットは袋とじ製本に使えない
いきなり結論を書きます。A4サイズにカットされた297mmの製本テープでは、契約書の袋とじはできません。
袋とじというのは、書類の背にテープを貼って、上下にはみ出した部分を折り込んで包む綴じ方のことです。折り込むためには、当然ながら紙より長いテープが要ります。A4の縦は297mm。テープも297mm。同じ長さなら、折り返す余りはゼロですよね。
これは私が勝手に言っているわけではありません。ニチバンが同型のA4カット品(製本ラベル〈再生紙〉契約書割印用、35×297mm)の製品ページで、用途欄にはっきり「※袋とじ製本はできません。」と書いています。メーカー自身が明記しているんです。気になる方はニチバン公式の製本ラベル〈再生紙〉契約書割印用のページで用途の欄を見てみてください。
ダイソーの「製本テープカット 10枚入」は、幅35mm×長さ297mm。ニチバンが袋とじ不可と明記しているものと同じ寸法です。ただしダイソーの商品ページには、この注意書きがありません。買ってから作業中に気づくことになりやすいポイントです。
では袋とじにはどのくらいの長さが要るのか。分かりやすいのは、袋とじ専用として売られている製品の寸法を見ることです。A4用のものは幅35mm×長さ332mmで作られていて、対応枚数も9〜20枚といった形で明示されています。A4の297mmに対して35mm長い、つまり上下に17〜18mmずつ折り返し代を取っている計算ですね。297mmと332mm、たった35mmの差ですが、この差が折り返せるかどうかを決めているわけです。
ということは、ダイソーで袋とじをするなら答えは1つで、ロールタイプの2.5m巻きを買って、33cmくらいに切って使うのが正解です。ロールなら長さは自由なので、この用途では圧倒的にこちらが向いています。A4カットのほうは、上下を折り返さずに背だけを貼る「背貼り」向け。レポートや資料をまとめる分にはこちらのほうが速くて便利です。用途が違うだけで、どちらが優れているという話ではありません。
なお、そもそも自分の書類に袋とじが必要なのかどうかは、提出先の指定によります。契約書の綴じ方に法令上の決まった様式があるわけではないので、迷ったら提出先か専門家に確認してみてください。

ニチバンやコクヨの製本テープとの違い
次に、110円の製本テープと数百円の製本テープで何が違うのかを見ていきます。ここは数字で比べたほうが早いですね。
まず前提として、製本テープには「契約書割印用」と、そうでない一般の製本テープがあります。違いは表面の紙質で、割印用は朱肉がのる、つまり押印できるように作られています。一般用は補修や補強、背貼りが目的なので、押印は想定されていません。ダイソーの2商品はどちらも「契約書割印用」なので、押せる側です。ここは安心していい部分ですね。
| 項目 | ダイソー(両商品) | ニチバン 契約書割印用 |
|---|---|---|
| 幅の選択肢 | 35mmのみ | 25mm/35mm/50mm |
| 色 | 白のみ | 白(割印用) |
| 白色度 | 記載なし | 67% |
| テープ厚 | 記載なし | 0.12mm |
| 粘着剤 | 記載なし | 離解性(貼ったままリサイクル可) |
| 針の透け | 記載なし | 透けないと明記 |
| とじ枚数の目安 | 記載なし | 製品により明記あり |
表を見ていただくと分かるとおり、性能が劣っているというより情報が公開されていないという差なんですよね。ダイソーは白色度も厚みも粘着剤の種類も出していません。悪いという意味ではなく、判断材料が無い、という言い方が正確だと思います。長期保存する書類で「何年もつのか」を気にする場面では、この差が効いてきます。
実務で効いてくるのは、まず幅です。ニチバンには25mm・35mm・50mmの3つの幅があります。私の見方ですが、幅の広い製品が用意されているのは、書類が厚くなるほど表と裏に回るテープの幅が減っていくからだと思います。35mm幅のテープを厚さ5mmの書類の背に貼れば、表裏に回るのは単純計算で15mmずつ。ここに印を押すとなると、かなり窮屈になります。ダイソーは35mmしかないので、厚い書類だとそもそも選択肢がありません。あくまで目安なので、必要な幅は書類の厚さと押し方によって変わります。
35mmで足りないと分かったら、幅違いを先に押さえておくと作り直さずに済みます。細めなら25mm、厚い書類なら50mmが受け皿になりますよ。
もう1つが「ステープラーの針が透けて見えません」という一文です。袋とじの中でホチキス留めをする場合、針が透けると見た目の問題になります。ニチバンはこれを製品の特長として明記していますが、ダイソーは触れていません。書類を綴じる前段の話としては、ホッチキスの止め位置とビジネスマナーの正解もあわせて確認しておくと、仕上がりが変わってくると思います。

1枚あたりの値段は100均が最安か
「100均だから安い」は、実は条件つきです。1枚・1mあたりに直して比べてみましょう。
| 製品 | 1枚・1mあたり | もとにした価格 |
|---|---|---|
| ダイソー 製本テープカット(10枚入) | 約11円/枚 | 110円 ÷ 10枚 |
| ニチバン 製本ラベル BKL-3534(10片入) | 約41円/枚 | 希望小売 税込407円 ÷ 10枚 |
| 清和産業 A4カット業務用(50枚入) | 約11〜18円/枚 | 通販の販売価格 約557〜909円 ÷ 50枚 |
| ダイソー 製本テープ ロール(2.5m) | 約44円/m | 110円 ÷ 2.5m |
| ニチバン 製本テープ BK-3534(10m) | 約80円/m | 希望小売 税込803円 ÷ 10m |
※ニチバンの2品は、メーカーが公表している希望小売価格から計算しています。通販ではこれより安い販売価格も出ていて、BK-3534なら460円台からという例もありました(2026年8月時点)。清和産業の行は通販での販売価格の幅をとったものです。価格は販売店や時期で変わりますので、購入前に最新の価格を確認してくださいね。
面白いのは業務用の行でして、50枚入りまで買うと、1枚あたりはダイソーとほぼ並びます。しかもそちらは白色度もとじ枚数も明示されている。つまり100均が明確に得なのは「少ししか使わない人」なんですよね。年に数回しか製本しないならダイソーが最適解ですし、業務で毎週使うなら業務用パックのほうが結果的に安くて仕様も分かる。ここは正直に書いておきたいところです。
もう1つ、100均ならではの隠れたコストもあります。それは在庫の不確実さです。必要になったときに店頭に無くて2店舗回ることになれば、その時間のほうが数百円の差より高くつくかもしれません。逆にいえば、近所のダイソーにいつも置いてあるなら、思い立ってすぐ買えるという点で100均の価値はかなり大きいと思います。値段だけでなく、この「取りに行きやすさ」も含めて判断するのがいいかなと思います。年に数回の用途なら、思い立った日に110円で解決できることのほうが、単価数円の差よりずっと価値があるはずです。
製本テープの使い方と貼り方の手順
貼り方はメーカーが公開している手順が一番確実です。ニチバンの説明では、次の4ステップになっています。
- 使う長さに切り、片側のはく離紙をはがす
- 位置を合わせて貼る
- 残りのはく離紙をはがす
- 折り返して圧着する
コツは、いきなり全部はがさないことです。片側だけはがして位置決めをしてから残りをはがすと、曲がりにくくなります。製本テープは一度貼ると貼り直しがきかないので、本番前に不要な紙で1回試しておくと安心ですね。ダイソーのA4カットタイプなら1枚11円ですから、練習用に1枚使っても痛くありません。
それともう1つ、書類の順番と向きをそろえてから貼ること。ここがずれていると、テープをまっすぐ貼っても仕上がりが斜めに見えます。クリップで仮どめしてから作業すると、途中で紙が動かずに済みますよ。テープを貼ったあとは、指の腹で背から表裏へ順になでるように圧着します。空気が残ると後で浮いてくるので、ここは少し丁寧にやってください。
契約書に使うときの押印について
契約書の場合、テープを貼ったあとに、テープと本紙にまたがる形で契印を押すのが一般的な扱いとされています。全ページの見開きに押す代わりに1か所で済ませられるのが、袋とじにする実務上の理由ですね。ただしこれはあくまで実務の慣行であって、法令で製本テープの使用が義務づけられているわけではありません。押印の位置や必要性は書類の性格によって変わりますので、正式な書類なら提出先や専門家に確認してください。ちなみに署名に使うペンの選び方については、公文書のボールペンは黒が正解という判断基準のほうで詳しく書いています。テープを慎重に貼っても、消えるペンで署名してしまっては元も子もありませんから。

製本テープはどこで買える?代用品も
ダイソーに無かった場合、あるいはもっと幅や色を選びたい場合の買い先を挙げておきます。
- 文具店
- ホームセンター(コーナン、カインズ、コメリなど)
- ロフト、ハンズ
- 家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラなど)
- 通販(Amazon、楽天市場、アスクル、モノタロウなど)
幅と色を選びたいなら通販が確実です。25mmと50mmはダイソーには無いので、そこが必要になった時点で選択肢は文具店か通販になります。急ぎなら、在庫と発送日を確認できる分だけ通販のほうが読みやすいかもしれません。逆に今日中に必要なら、ホームセンターか家電量販店の文具コーナーが現実的な選択肢になると思います。
幅を指定して買いたいときは、型番で選べる通販が一番迷いません。ロールで長さを自由にしておくと、あとで用途が変わっても対応できますよ。
次に代用品について。「製本テープが無いけど今日中に作らないといけない」という状況、ありますよね。一般に案内されている方法は、A4のコピー用紙を細長く切って、糊で帯状に貼るというものです。こより綴じや紐綴じという昔ながらのやり方もあります。手間はかかりますが、材料は家にあるもので足りるのが利点ですね。ただし、これらが契約書割印用の製本テープと同じように扱えるかどうかまでは、私には言い切れません。提出先の指定がある書類では、代用でよいとは限らない点に注意してください。
ただし代用でしのぐかどうかは、その書類の重さで決めるのがいいと思います。社内で回すだけの資料なら紙と糊で十分ですが、相手方に渡す契約書や、長期保管される書類なら、翌日まで待ってでも専用品を用意したほうが安心です。110円で買えるものですし、後から作り直すコストのほうがずっと大きいですから。
マスキングテープ、ビニールテープ、セロテープでの代用は、契約書のような書類ではおすすめしません。これらは契約書の製本や割印を目的に設計された製品ではないからです。とくにフィルム系のテープは表面に朱肉がのりにくく、押印そのものが成立しないことがあります。押印のしやすさや長期保存での持ちは製品ごとに違うので、契約書には「契約書割印用」「契印用」と明記されたものを選ぶほうが安心です。手元のノートや冊子をまとめるだけなら、手持ちのテープで問題ありませんよ。
まとめ|ダイソーの製本テープで足りる人
最後に整理しますね。ダイソーの製本テープで足りる人と、足りない人の線引きはここだと思います。
ダイソーで足りる人
- レポート、資料、冊子を背貼りでまとめたいだけの人
- 年に数回しか製本しない人
- A4の書類を背貼りで綴じるだけで、袋とじの指定が無い人
メーカー品を選んだほうがいい人
- 契約書を袋とじにする必要がある人(※ダイソーならロールタイプを選ぶ)
- 書類が厚く、35mm幅では契印の余白が足りない人
- 白色度やとじ枚数など、仕様が明示されている必要がある人
- 業務で継続的に使う人(50枚入りなら単価もほぼ同じ)
後半のリストに当てはまったなら、最初からメーカー品を選んでおいたほうが結局は早いです。A4の書類を背貼りでまとめるだけなら、切らずに使えるカット済みが扱いやすいですよ。
私の考えとしては、ダイソーの製本テープは「用途を間違えなければ最良の選択肢」かなと思います。1枚11円は本当に安いですし、契約書割印用として朱肉がのる仕様になっている点もきちんとしています。問題は安さではなく、A4カットが袋とじに使えないという1点だけ。ここさえ押さえておけば、110円で十分やっていけます。あくまで目安なので、書類の性格や提出先の指定によって判断は変わりますが、選ぶときの基準としては使えるはずです。
迷ったときの覚え方としては、上下を折り返すならロール、折り返さないならA4カット。この一行だけ持って売り場に行けば、まず失敗しないと思います。どちらか分からないうちは、ロールを買っておけば両方に対応できます。長さを自由に決められるぶん、ロールのほうが守備範囲が広いんですね。実物の仕様はダイソーネットストアの製本テープ 契約書割印用のページでも確認できますので、買う前に一度見ておくと安心ですね。
なお、商品の取り扱いや価格は店舗・時期によって変わります。正確な情報は各社の公式サイトをご確認ください。また、契約書の様式や押印の要否といった法律に関わる部分については、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。
