サラサグランドを気に入って使い込んでいると、そろそろインクが切れそうだな、というタイミングが必ず来ますよね。そこで替え芯を買おうと店頭に行ったのに、サラサグランドと書かれた替え芯が棚に見当たらない。ネットで調べても、サラサグランドの替え芯がないとか、互換はあるのかとか、そんな話ばかりが出てくる。ここ、地味にモヤモヤするところだと思います。
先に結論だけ言ってしまうと、サラサグランドの替え芯は廃番でもなんでもなく、ちゃんと売っています。見つからない理由はシンプルで、替え芯のパッケージに書いてあるのが本体の名前ではなく、JF芯という型番だからなんですよ。つまり本体名で探している限り、いつまでも見つからないというわけです。
この記事では、サラサグランドの芯交換で迷わないように、対応する替え芯の型番と太さの選び方、サラサクリップの替芯との互換、そして検索でよく見かけるサラサクリップ3cの替芯やジェットストリームとの互換の話まで、公式に確認できることとできないことを分けて整理していきます。読み終わるころには、店頭でもネットでも自分で正しい一本を選べるようになっているはずですよ。
先に結論の型番だけ知りたい方は、下のボックスからチェックしてみてください。
- サラサグランドに対応する替え芯の型番と太さの選び方
- 替え芯が売っていないと感じてしまう本当の理由
- サラサクリップや3cなど他モデルとの互換の線引き
- 芯交換の手順と、互換を試す前に確認すべき規格
サラサグランドの替え芯はJF芯で選ぶ
まずはここが一番大事なところです。サラサグランドの替え芯選びは、本体名で探すのをやめて型番と太さで探す、これに尽きます。この章では対応する芯の型番、自分のペンの太さの見分け方、そして「売っていない」と感じてしまう理由と価格・購入先までを一気に片付けていきますね。なお、サラサグランド本体そのものの書き味や色展開が気になる方は、サラサグランドのレビュー|2026年版全15色徹底比較で全色を比較していますので、そちらも合わせてどうぞ。
サラサグランド対応芯はJF-0.3とJF-0.5
サラサグランドの替え芯は、JF芯と呼ばれるゼブラのジェルボールペン用替芯です。型番の数字がそのままボール径を表していて、サラサグランド0.3にはJF-0.3芯、サラサグランド0.5にはJF-0.5芯が対応します。つまり替え芯の箱に「サラサグランド」と大きく書かれていなくても、JF-0.3/JF-0.5と書かれていればそれが正解ということですね。
ここは推測ではなく、ゼブラの公式商品ページの記載で確認できます。JF-0.5芯の商品ページには、適合替芯としてサラサクリップ0.5とサラサグランドが並んで明記されています。JF-0.3芯についても同様に、サラサグランド0.3を含む複数モデルへの適合が案内されています。本体は別物なのに芯は共通、というのがサラサ系の設計なんですよ。
サラサグランド0.3 → JF-0.3芯
サラサグランド0.5 → JF-0.5芯
探すときのキーワードは「サラサグランド 替え芯」ではなく「JF-0.5芯」
型番の読み方を覚えると一発で探せる
JF芯の型番は、頭2文字の「JF」がシリーズを、続く数字がボール径のミリ数を表す、という単純な構造です。JF-0.5なら0.5mm、JF-0.3なら0.3mm。この読み方さえ頭に入れておけば、店頭の小さな値札でも通販の商品名でも、必要な情報を一瞬で拾えるようになります。逆に言うと、この2文字を知らないまま「サラサグランド」という7文字だけを目で追っていると、目の前にあっても素通りしてしまうんですよね。
もう少し細かく言うと、通販サイトでは同じJF-0.5芯が複数の表記で並んでいることがあります。品番の「RJF5-BK」(末尾は色を表す記号)や、注文用の型番「121801」、JANコード「4901681121816」など、販売店によって前面に出す番号が違うためです。どれもゼブラの商品ページで確認できる同一商品の別表記なので、慌てる必要はありません。迷ったら「JF-0.5芯」という表記が商品名か仕様欄のどこかにあるかを見ればOKですよ。
| 本体 | 対応する替え芯 | 検索するときの語 |
|---|---|---|
| サラサグランド0.3 | JF-0.3芯 | ゼブラ JF-0.3芯 + 色名 |
| サラサグランド0.5 | JF-0.5芯 | ゼブラ JF-0.5芯 + 色名 |
ちなみにJF芯シリーズ自体は、JF-0.3/0.38/0.4/0.5/0.7/1.0とかなり幅広く展開されています。ただしサラサグランドの本体は、公式ラインナップとしては0.3mmと0.5mmの2種類のみです。0.7mmや1.0mmのグランドは存在しないので、まずは自分の持っている本体がどちらなのかを確認するところからですね。なお、0.7mm以上のJF芯がグランドの軸に物理的に収まるかどうかは公式ページに記載がないため、この記事では入る・入らないの断定はしません。

芯の太さ0.3mmと0.5mmの見分け方
では自分のサラサグランドが0.3なのか0.5なのか、どこを見ればいいのか。サラサクリップなど樹脂製の一般的なモデルなら軸やクリップにボール径の数字が入っていることが多いのですが、金属軸のサラサグランドはデザイン性を重視した作りのため、軸に数字が入っていない場合があります。まずは購入時のパッケージや台紙を確認してみてください。
パッケージや台紙が残っているなら、型番やボール径が記載されている場合があります。ギフトでもらった、あるいは箱を捨ててしまったという場合は、実際に紙に書いてみて線の細さで判断する方法もありますが、これは慣れていないと0.3と0.5の区別が意外とつきにくいんですよね。
いま入っている芯を抜いて確認するのが最短
表示が擦れて読めない、パッケージも残っていない。そんなときの一番確実な手は、今入っている芯を一度抜いて、芯そのものに書かれた型番を読むことです。JF芯には芯の胴部分に型番が印字されているので、そこに0.3とあれば0.3、0.5とあれば0.5。本体の刻印より読み取りやすいことも多いですよ。交換のついでに確認できるので、二度手間にもなりません。
紙に書いて比べる方法を使うなら、コツがあります。同じ紙・同じ筆圧で、ひらがなの「あ」や漢字の「議」のように画数の多い字を小さめに書いてみてください。0.3は画の重なりが潰れずに残りますが、0.5だと中の空間が埋まりがちになります。線の太さそのものを見るより、こちらのほうが差がはっきり出るんですよね。
太さを間違えると、書けないわけではありませんが「今までと違う線になった」という不満につながります。特に手帳やスケジュール帳の細かい欄に書き込む用途で0.3を選んでいた方が、うっかり0.5を買うと文字が潰れて感じられることがあります。表示が読み取れないときは、無理に推測せず0.3と0.5を1本ずつ買って試すのも手ですよ。単価が安いのでリスクは小さいです。
私の考えとしては、細かい文字を書く手帳用途なら0.3、ノートや書類にしっかり書くなら0.5を目安にするのがいいかなと思います。もちろんこれはあくまで目安で、筆圧や紙質によって感じ方は変わりますので、最終的には自分の手で試した感触を優先してくださいね。裏抜けが気になる薄い紙を使う方は細めを、伝票や宛名書きのように濃さがほしい場面が多い方は太めを選ぶ、という決め方も分かりやすいと思います。

替え芯がないと感じるのは探し方の問題
サラサクリップの替芯がない、サラサグランドの替え芯が売っていない。こういう検索が一定数あるのですが、これは廃番になったからではなく、ほとんどが探し方のズレによるものです。理由は大きく2つあります。
1つ目は、すでに書いた通り替え芯のパッケージに本体名が主役として書かれていないこと。売り場で「サラサグランド」の文字を目で追っていると、JF-0.5芯と書かれた小さな袋は視界に入っていても認識されません。私も型番を知る前は同じことをやっていました。人間の目って、探している文字列と一致しないものは本当にきれいに素通りしてしまうんですよね。
2つ目は、店頭での陳列量そのものが本体に比べて薄いことです。ボールペン本体は目立つ位置に大量に並びますが、替芯コーナーは棚の端や下段に小さくまとまっていることが多いんですよね。しかも色ごとに1〜2袋しか吊られていないので、狙った色が売り切れていると「取り扱いがない」と誤解しやすい。特にブルーブラックやブラウングレーのような人気の中間色は、補充のタイミング次第で棚が空いていることがあります。
売り場では「本体の棚」ではなく「替芯の棚」を見る
もう1つ見落としがちなのが、売り場の場所そのものです。替芯は本体と同じ棚ではなく、フックに吊るされた小袋がまとまった別区画に置かれているのが一般的です。メーカー別ではなくボール径別・インク種別に並んでいる店もあり、サラサの本体売り場だけを見て「無い」と判断してしまうケースはかなり多いと思います。
店頭で見つからないときは、店員さんに「ゼブラのJF-0.5芯はありますか」と型番で聞くのが最短です。本体名で聞くより確実に伝わりますし、店頭在庫が無くても取り寄せの可否をその場で調べてもらえます。
現在は、ゼブラの公式オンラインストアをはじめ各ECサイトで取り扱いがあります。近所の文具店で見つからないというだけで諦める必要はまったくないですよ。むしろ通販のほうが色の選択肢は圧倒的に多いので、定番色以外を使いたい方は最初からネットで探すほうが早いかなと思います。

替え芯の価格と購入先
気になる価格ですが、ゼブラ公式の情報ではJF芯の単品価格は1本あたり88円(税抜80円)が目安です。本体のサラサグランドが1,650円(税抜1,500円)ですから、芯を1本入れ替えるコストは本体価格の20分の1程度ということになります。この差を考えると、書けなくなったから本体ごと買い替えるというのは、正直もったいない選択だと思います。
| 品目 | 価格の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| サラサグランド本体(0.3/0.5) | 1,650円(税抜1,500円) | メーカー希望小売価格 |
| JF芯(0.3/0.5/0.7)単品 | 88円(税抜80円) | メーカー希望小売価格 |
| 替芯の複数本セット | 数百円程度から | 販売店により差が大きい |
単価が安いぶん、気に入った色はまとめて手元に置いておくと安心ですよ。
購入先としては、ゼブラ公式オンラインストア、Amazonや楽天市場などの通販、そして文具店や家電量販店の文具コーナーが基本線です。通販だと同じ色をまとめ買いできるので、よく使う黒や青は複数本セットにしておくと切れたときに慌てずに済みます。逆に限定色や使用頻度の低い色は、1本ずつ買い足すほうが無駄がないですね。
買い方は「定番色はまとめ買い、限定色は都度」が基本
替え芯は単価が安いぶん、通販だと送料のほうが高くつくことがあります。1本88円のものを1本だけ取り寄せると送料負けするので、使う色をまとめて注文するか、他の文具と一緒に買うのが現実的です。仕事で毎日使う黒は3〜5本、たまに使う赤や青は1〜2本、というくらいの持ち方にしておくと、インク切れで書けない時間が発生しません。
一方で、替え芯にも保管の限度はあります。ゼブラによると、ボールペンのインクは時間の経過とともに溶剤が蒸発し、快適に書ける期間の目安は製造後およそ2〜3年とされています。何年も先の分を買い込むのはおすすめしません。数か月から半年くらいで使い切れる量、というのが私の考える無理のないラインかなと思います。買い置きは涼しい場所に置いておくと安心ですよ。
なお上の金額はあくまで一般的な目安であり、実勢価格は販売店やタイミングによって上下します。セット販売の価格やポイント還元まで含めると単価は変わってきますので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

サラサグランドの替え芯は他と互換できる?
ここからが、検索でいちばん需要の集まるテーマです。サラサグランドの替え芯は他のサラサと共通なのか、3cの芯は使えるのか、他社のジェットストリームは入るのか。結論から言うと規格が一致する範囲なら共有できるが、それを外れるものは互換ではないという線引きになります。公式に確認できることと、確認できないことを分けて見ていきましょう。
サラサクリップ替芯との互換性
まず一番よく検索される組み合わせから。サラサクリップとサラサグランドは、太さが一致すれば同じJF芯を共有できます。これは推測ではなく、ゼブラ公式のJF-0.5芯の商品ページに、適合替芯としてサラサクリップ0.5とサラサグランドが並んで明記されているためです。
つまりサラサクリップ0.5を使っている方が余らせている替え芯を、サラサグランド0.5にそのまま挿して使えるということですね。逆も同じです。この関係が分かっていると、色選びの自由度が一気に上がります。サラサクリップの替芯は色数がとても豊富なので、グランドの本体色に合わせて好きなインク色を入れられる、という遊び方ができるわけです。
色の選択肢がグランド本体の色数を超える
ここが地味に効いてくるポイントです。サラサグランドの本体は、公式のインク色展開が0.3で6色、0.5で11色。決して少なくはないのですが、サラサクリップ系の替芯全体で見ればもっと多くの色が流通しています。公式にサラサグランド0.5への適合が案内されているJF-0.5芯の色であれば、本体の標準色とは異なるインク色を選べる場合があります。金属軸のグランドに、自分の好きな一色を選んで仕上げる。この自由度はけっこう楽しいと思いますよ。購入前には、ゼブラ公式の適合商品欄でサラサグランドへの対応を確認しておくと安心です。
気になる色があれば、この機会にサラサクリップ用のJF芯もチェックしてみてはいかがでしょうか。
ここで1点だけ注意しておくと、共有できるのは同じ太さ同士です。サラサクリップ0.5の芯をサラサグランド0.3に入れると、当然0.5mmの線になります。物理的に挿さるかどうかとは別に、書き心地が変わることは理解しておいてください。手帳用に0.3のグランドを選んだのに0.5の芯を入れてしまうと、選んだ意味が薄れてしまいますからね。インクの性質自体はサラサ系で共通なので、乾きや裏抜けの傾向が気になる方はサラサクリップは油性か水性かどっち?乾かない等の疑問を解決でインクの性格を確認しておくと選びやすいですよ。

サラサナノなど他モデルとの互換
サラサ系の単色ジェルボールペンは、サラサクリップ以外にもサラサナノ、無印のサラサなど複数あります。これらもJF芯を使うモデルであれば、考え方は同じです。ゼブラ公式のJF-0.3芯の案内でも、サラサグランド0.3、サラサナノ0.3、サラサクリップ0.3といった複数モデルへの適合が示されています。
特にサラサナノは0.3mmや0.38mmといった極細のラインナップが充実しているモデルなので、細字派の方にとっては替え芯の選択肢が広がる存在です。ただし太さの表記が一致していることが大前提で、モデル名が同じサラサだから何でも入る、という理解は危険です。必ず型番の数字を突き合わせてください。
「サラサ」と名が付いていても系統は分かれている
整理すると、サラサグランド・サラサクリップ・サラサナノなど、単色サラサの多くはJF芯という共通の替芯シリーズを使う設計になっています。ただし単色サラサのすべてがJF芯というわけではなく、サラサドライはJLV芯、サラサRはJRV芯など、モデルによって替芯の系統が分かれています。だから「JF芯を使うモデル同士で、太さが同じ」という2条件が揃えば、芯の入れ替えは公式が示す適合の範囲内に収まる、と考えられます。
逆に、この2条件のどちらかが崩れる組み合わせは互換の話ではなくなります。多機能ペンである3Cのように芯の系統そのものが違うもの、あるいは同じJF芯でも0.38や0.4といった太さ違いのもの。後者は物理的な話とは別に、線の太さが変わるという実害が出ます。確認すべきは「モデル名」ではなく「替え芯の型番と数字」だと覚えておいてください。
サラサナノとサラサクリップは、同じJF芯を使う場合でも本体の設計思想がかなり違います。両者の違いはサラサナノとサラサクリップの違いを用途別に完全比較ガイドで用途別に整理しています。
なお、公式ページに適合機種として記載がない組み合わせについては、この記事では入る・入らないの断定はしません。判断の根拠にできるのはあくまで公表されている情報までで、そこを超えた部分は自己責任の領域になります。
サラサクリップ3c替芯は互換対象外
ここは間違えやすいので、はっきり書いておきます。サラサクリップ3Cの替え芯は、サラサグランドには使えません。名前にサラサと付いていて、インクの発色も共通なのですが、芯そのものが別カテゴリなんです。
サラサクリップ3Cは3色が1本にまとまった多機能ペンで、使用する替え芯はJK芯(JK-0.4芯/JK-0.5芯)です。単色ペン用のJF芯とは別系統で、多機能ペンの軸に3本収めるための短い設計になっています。ゼブラ公式ページでも、3Cは従来の多色ジェルボールペンと同じJK芯を使用する、と説明されています。
インクが同じでも「芯の器」が違う
ここで混乱が起きるのは、公式が「サラサクリップと同じインクを使用」と案内しているからだと思います。確かに書いたときの発色や乾きの傾向は同じ系統です。でもそれは中身の話であって、芯という器の話ではありません。1本の軸に3本並べて入れる多機能ペン用の芯は、単色ペン用の芯とは長さも構造も別物として作られています。中身が同じでも器が違えば、別の商品として買わなければならない、ということですね。
| 本体 | 替え芯の系統 | 型番の例 |
|---|---|---|
| サラサグランド/サラサクリップ(単色) | JF芯 | JF-0.3/JF-0.5 |
| サラサクリップ3C(多機能) | JK芯 | JK-0.4/JK-0.5 |
3cの替芯とグランドの替芯は、インクの中身が同じでも芯の型番と構造が違います。JF芯とJK芯の相互互換について公式の記載はなく、どちらかに無理に挿し込む使い方は想定されていません。「サラサ同士だから大丈夫だろう」という判断は避けてください。
逆に言えば、サラサクリップ3Cを使っている方はJK芯を、サラサグランドを使っている方はJF芯を買えばいいというだけの話です。買い間違いを防ぐには、やはり本体名ではなくJFかJKかという頭2文字を見るのが確実ですね。多機能ペンと単色ペンを両方持っている方は、買い置きの袋にどちらの芯かをメモしておくと迷わずに済みますよ。

ジェットストリームとの互換は断定不可
もう1つよく見かけるのが、三菱鉛筆のジェットストリームの替え芯がサラサグランドに入るのか、という疑問です。これについて私の立場ははっきりしていて、公式に確認できないため、使えるとは断定しません。
個人ブログや質問サイトでは「入った」という体験談が見られます。一方で、ゼブラ・三菱鉛筆いずれの公式サイトにも、他社製替芯との互換を認める記載はありません。メーカーが保証していない使い方である以上、書けたという報告があることと、誰の手元でも問題なく動くことはイコールではないんですよね。
体験談を根拠にできない理由
個人の「入った」という報告が当てにならない、という話ではありません。ただ、その報告がどの製品のどのロット・年式のものなのか、そもそも比べている替え芯の型番が本当に同じものなのかまでは、読む側からは確かめようがないんです。同じジェットストリームでも単色用と多機能用で芯の形は違いますし、年式によって仕様が変わっている可能性も否定できません。だから体験談は参考情報どまりで、購入判断の根拠にはしない、というのが私の考えです。
そもそもジェットストリームは油性インク、サラサ系は水性ゲルインクで、インクの性格そのものが違います。仮に物理的に挿さったとしても、書き味は別物になります。サラサグランドの書き味が好きで使っているなら、素直にJF芯を選ぶのが期待どおりの結果になりますよ。
他社芯の流用は、うまくいかなければペン本体の作動不良につながる可能性もあります。ノック機構は芯の全長やバネの当たり方を前提に設計されているので、少しでも寸法が違えばノックが戻らない、芯が引っ込まないといった不具合が起きても不思議ではありません。1,650円の本体を88円の実験で壊すのは割に合わないかなと思います。試すこと自体を止めはしませんが、あくまで自己責任という前提は忘れないでください。

互換を試す前に確認する規格
ここまでを踏まえて、互換を検討するときのチェックポイントを整理しておきます。私の考えとしては、次の3点が全部クリアできる場合だけ試す、というのを目安にするのがいいかなと思います。
1. 替え芯の型番の頭がJFで揃っているか(JKや他社型番は対象外)
2. 型番の数字(ボール径)が本体の表示と一致しているか
3. メーカー公式ページに適合機種としてサラサグランドの記載があるか
この3つが揃っていれば、色違いの入れ替えは安心して楽しめます。逆に1つでも欠ける場合は、メーカーが想定していない使い方になると考えてください。互換はメーカーが保証するものではなく、確認できるのは公表されている規格の一致までです。
チェックの順番は「系統→数字→公式表記」
実際に売り場や商品ページで確認するときは、この順番でやると速いです。まず頭2文字がJFかどうかを見て、系統違いをふるい落とす。次に数字が自分の本体と一致しているかを見る。最後に、商品ページの仕様欄に適合機種としてサラサグランドやサラサクリップの名前があるかを読む。3番目まで確認できれば、公表情報の範囲内で判断できたことになります。
逆に、通販の商品名だけを見て買うのは避けたほうがいいですね。出品者が付けた商品名には「サラサ用」「ジェルボールペン替芯」といった曖昧な表現が混ざることがあり、これだけではJFかJKかも分かりません。必ず仕様欄まで開いて型番を確認してください。ここを省略すると、届いてから系統違いに気づく、という一番もったいない失敗になります。
なお、非公式の情報源ではJF芯の全長や軸径といった具体的な寸法が語られていることもありますが、公式ページで裏が取れる数値ではないため、寸法だけを根拠に「入るはず」と判断するのはおすすめしません。数値はあくまで一般的な目安として扱ってください。判断に迷う場合や、業務で使うペンなど失敗できない場面では、正確な情報は公式サイトをご確認いただき、最終的な判断はメーカーの問い合わせ窓口や専門家にご相談ください。
替え芯の交換手順
替え芯が決まったら、あとは交換するだけです。サラサグランドの芯交換は工具も不要で、慣れれば十数秒で終わります。ゼブラ公式が案内している手順に沿って進めましょう。
- 下軸(先端側のキャップ部分)をねじって外す
- 使用済みの中芯を引き抜く
- 新しい替芯を、穴の奥までしっかり差し込む
- 外した下軸をねじって、しっかり締め直す
ポイントは3番です。差し込みが浅いと作動不良の原因になると公式にも明記されています。ノックしても芯が出てこない、書けるけど途中で引っ込む、といったトラブルの多くはここが原因です。カチッと止まるところまで、しっかり押し込んでください。
作業前にやっておくと失敗しないこと
まず、机の上に何も敷かずに作業するのはやめておきましょう。分解するとバネなどの小さな部品が出てくることがあり、床に落とすと本当に見つかりません。ティッシュや布を1枚敷いて、その上で作業するだけで事故はぐっと減ります。それから、使用済みの芯は捨てる前に手元に置いておいてください。新しい芯と並べれば、長さや形が同じかどうかをその場で見比べられます。ここで違和感があれば、無理に押し込まずいったん止めるのが正解です。
もう1つ、外した下軸を締め直すときは、斜めに噛ませないように注意してください。金属軸のサラサグランドはネジ部分もしっかりしているので、斜めのまま力を入れると溝を傷めることがあります。軽く回して抵抗なく入る位置を探してから、最後まで締めるようにするといいですよ。
サラサグランドは1本ずつ芯を交換すればOKです。下軸をねじって外し、使用済みの中芯を抜いて、新しい替芯を奥までしっかり差し込んでください。最後に外した部分をしっかり締め直します。なお、ゼブラ公式が「複数の替芯を同時に抜くとスプリングが干渉する」と注意しているのは、多色・多機能ボールペンの場合です。

サラサグランドの替え芯を選んで長く使う
最後にまとめます。サラサグランドの替え芯は、本体名で探すのをやめてJF芯という型番と太さで探す。これだけで「売っていない」問題はほぼ解決します。0.3ならJF-0.3芯、0.5ならJF-0.5芯、この対応さえ覚えておけば店頭でもECでも迷いません。
そして太さが同じでJF芯を使うモデル同士なら、サラサクリップやサラサナノの替え芯と色を入れ替えて楽しめます。一方で、サラサクリップ3CのJK芯や他社のジェットストリームは、規格や系統が異なるため互換とは呼べません。互換はメーカーの保証ではないので、公表されている規格の一致を確認したうえで、自己責任で行うという線引きを守ってくださいね。
この記事の要点をもう一度
| 疑問 | この記事の答え |
|---|---|
| 替え芯は何を買う? | 0.3はJF-0.3芯、0.5はJF-0.5芯 |
| 売っていないのはなぜ? | 廃番ではなく、本体名で探しているため |
| サラサクリップの芯は使える? | 太さが同じなら公式に適合 |
| 3cの芯は使える? | JK芯なので対象外 |
| ジェットストリームの芯は? | 公式に確認できず断定しない |
1,650円の本体を、88円の芯で何度でも復活させられる。これがサラサグランドという金属軸ボールペンを持つ価値だと思います。書けなくなったら捨てる文房具ではなく、芯を替えながら長く付き合える1本として使ってあげてください。
芯を替えながら長く使うなら、本体からじっくり選んでみるのもおすすめです。
これから本体を選ぶ方も、替え芯が長く手に入る定番モデルだと分かっていれば、安心して自分の色を選べるはずです。使い捨てのペンを何本も買い替えるより、気に入った1本を芯だけ替えて使い続けるほうが、結果として満足度は高いんじゃないかなと思います。なお、価格や色の展開は時期によって変わることがありますので、購入前には正確な情報を公式サイトでご確認ください。
