サラサクリップの色見本|探している色が見つからない4つの理由

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白木の机に扇状に並べられた色とりどりのノック式ジェルボールペンと、開いた無地のノート

サラサクリップの色見本を探していると、なんだか話が噛み合わないと感じませんか。あるページでは全部で47色と書いてあるのに、別の色見本の記事では57色。店頭のパッケージを見ても、自分が使っていたはずの色がどこにも見当たらない。ここ、地味にモヤモヤするところですよね。

先に結論を言ってしまうと、サラサクリップの色は一つの棚に全部並んでいるわけではありません。従来色、ビンテージカラー、ミルクカラー、デコシャインカラー、マーブルカラーというように、シリーズごとに別のラインナップとして動いています。しかも選べる色はボール径によって変わるので、太さを変えた瞬間に候補が激減することもあるんですよ。だから全部で何色という総数で数えようとすると、どの数字も少しずつ食い違うわけです。

この記事では、サラサクリップの色をシリーズ単位で並べ直します。従来色20色の色名と品番、ビンテージカラーのカシスブラックのような人気色、ミルクカラーやデコシャインカラー、マーブルカラー、そして数量限定で出た勉強応援の色まで、公式に確認できる範囲で整理していきますね。読み終わるころには、探している色がどのシリーズのどの棚にあるのか、自分で見当をつけられるようになっているはずです。

  • サラサクリップの色をシリーズ別に整理した全色一覧
  • 色名と品番の対応と、替芯で買える色の範囲
  • 公式の色数が46色・57色・47色と揺れる理由
  • 探している色が見つからないときに疑うべき4つの原因
目次

サラサクリップの色見本|シリーズ別全色一覧

文具店の棚を下から見上げた構図で、色ごとに列が分かれて並ぶジェルボールペンの陳列

まずは色そのものを並べていきます。ここで大事なのは、色数を一つの数字にまとめようとしないことです。というのも、ゼブラ自身が言っている色数が、時期によって違うんですよ。2016年のリリースでは全46色、2021年のデコシャインカラー発売時には全57色でジェルボールペン国内最多、そして2025年の公式記事では全部で47色。どれも公式の数字です。増えたり減ったりしているのは、シリーズごと追加されたり、逆に姿を消したりしているからなんですね。ちなみにインクはどのシリーズも水性顔料で、耐水性に優れているのが共通の特徴です。インクの性質そのものが気になる方は、サラサクリップは油性か水性かどっち?乾かない等の疑問を解決で詳しく書いていますので、そちらもどうぞ。

時点ゼブラが公表した色数そのころ何があったか
2016年9月全46色ネオンカラーとビンテージカラーを追加
2021年3月全57色デコシャインカラー10色を追加。国内最多と発表
2025年7月全47色ネオンカラーなど、姿を消したシリーズがある

いま公式の製品ページに並んでいるのは、0.5mmの従来色20色、ミルクカラー8色、ビンテージカラー10色、デコシャインカラー10色。単純に足すと48色です。47色という公式の数字とも1色ずれますが、これも数え方の問題で、どちらかが嘘というわけではありません。

この章の見方
シリーズごとに「何色あるか」「どのボール径で選べるか」「代表的な色名」を並べています。自分が探している色がどのシリーズの所属かを先に特定すると、買い物が一気に楽になりますよ。

従来色20色の色名と品番の一覧

サラサクリップの基本になるのが従来色20色です。ゼブラの製品ページでは0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.7mmの4つのボール径すべてでこの20色が選べるようになっていて、いちばん潰しが効くのがこのグループですね。価格は1本110円(税込)で、これはデコシャインカラーなど一部の特別色と同じ値段です。

系統色名
黒・グレー黒/グレー/ブルーブラック
青青/コバルトブルー/ペールブルー/ライトブルー
緑緑/ライトグリーン/ビリジアン/ブルーグリーン
赤・ピンク赤/マゼンタ/ピンク/ライトピンク
黄・橙・茶黄/オレンジ/レッドオレンジ/茶
紫紫

品番は0.5mmならJJ15に色の略号が付く形で、たとえばブルーグリーンならJJ15-BG、ライトブルーならJJ15-LBという具合です。0.3mmはJJH15、0.4mmはJJS15、0.7mmはJJB15と頭の記号が変わるので、通販で買うときはここを見ると太さの取り違えを防げます。色の略号は太さが変わっても同じなので、一度覚えてしまうと便利ですよ。

20色をどう使い分けるか

20色もあると、どれを何に使うか迷いますよね。ゼブラ自身がノート術の記事で色の系統別に使いどころを提案していて、黒やグレー系は落ち着いて書きたいとき、赤系はやる気を出したいとき、青系は集中したいとき、緑系は情報を整理したいとき、といった具合に整理しています。たとえば本文は黒、重要な部分は赤、補足はグレー、参照先は青という4色を固定しておくと、後から見返したときの読みやすさがまるで違いますよ。

買い方としては、単色で買い足すよりセットのほうが結果的に安く済むことが多いです。10色セットや20色セットが定番で、通販の実勢価格は10色セットで800円台から1,100円前後、20色セットで1,800円前後から見かけます。ただしこのあたりの価格は販売店や時期でかなり動きますので、あくまで目安として考えてくださいね。正確な価格は購入時にご確認ください。

ちなみに1.0mmだけは事情が違っていて、公式の製品ページに載っているのは黒・青・赤・ブルーブラックの4色だけです(品番はJJE15-BK、JJE15-BL、JJE15-R、JJE15-FB)。太い線でカラフルに書きたいと思っても、選べる色は一気に減るんですね。ここは後の章でもう一度取り上げます。

教室の机でノートを色分けしながら書き込む学生の手元を、肩越しに見た様子

ビンテージカラー10色とカシスブラック

落ち着いた色を探している人がたどり着くのがビンテージカラーです。0.5mmだけの展開で、品番はJJ15-Vに色の略号が付きます。単なる暗い色ではなく、黒や紺にほんのり別の色を混ぜたような、少しくすんだ色味が特徴ですね。手帳やバレットジャーナルで使う人が多い印象です。

色名略号替芯の型番
ダークブルーDB専用の替芯は公式ページに掲載なし
レッドブラックRBP-RJF5-VRB
グリーンブラックGBP-RJF5-VGB
ブラウングレーEGP-RJF5-VEG
ブルーグレーBGRP-RJF5-VBGR
セピアブラックSBP-RJF5-VSB
ダークグレーDGP-RJF5-VDG
ボルドーパープルBPP-RJF5-VBP
カシスブラックCBP-RJF5-VCB
キャメルイエローCYP-RJF5-VCY

このシリーズには成り立ちがあって、2016年9月に、ダークブルー、ブルーグレー、レッドブラック、グリーンブラック、ブラウングレーの5色でスタートしました。その後2019年2月18日に、セピアブラック、ダークグレー、ボルドーパープル、カシスブラック、キャメルイエローの5色が追加されて10色になっています。後から追加された5色のほうが色の幅が広いので、初期の5色しか知らない人は一度見直してみる価値がありますよ。

検索でよく見かけるカシスブラックは、この後半組の1色です。名前だけ見ると黒系に思えますが、実際には赤紫を深く沈めたような色で、従来色のマゼンタや紫とはまったく別の立ち位置ですね。単色で名指しで探されるくらいには人気のある色です。

ビンテージカラーの色数は情報源によって9色と10色に割れています。ゼブラの製品ページは本体を10色掲載していますが、同じくゼブラが運営する読み物ページでは9色と書かれていて、替芯のラインナップもダークブルーを除く9色分しか掲載がありません。ダークブルーだけ専用の替芯が見当たらない理由は公表されていないので、廃番かどうかは断定できません。なお替芯そのものはJF-0.5芯という共通規格なので、色にこだわらなければ他の色の芯を入れること自体はできます。正確な取り扱い状況は公式サイトでご確認ください。

ダークブルーは従来色のブルーブラックと同じ、という説があります

この替芯の件には、よく語られている説明があります。ビンテージカラーのダークブルーは、従来色のブルーブラックと同じインクなのではないかというものです。だとすれば専用の替芯が用意されていないのは当然ですし、シリーズの色数を足すと1色多くなる理由の説明にもなります。

この説の出どころは、発売当時にゼブラの開発担当者へ取材した記事(毎日、文房具。「今までにない絶妙な色!サラサクリップ新色ビンテージカラー&ネオンカラー」)で、色名の注釈として「ダークブルーとブルーブラックのインクは同色です」と書かれています。販売店側の商品データも同じ扱いで、ビックカメラは商品名を「ダークブルー(インク色:ブルーブラック)」、たのめーるは「ブルーブラック(軸色:ダークブルー)」としています。

ただしゼブラの公式サイトには、この説明は見当たりません。製品ページはダークブルーという色名で掲載していますし、販売店の中にはインク色をダークブルーと表記しているところもあります。私としては「そう説明されていることが多い」までに留めておきます。色を厳密に合わせたい場合は、公式サイトやお客様相談室で確認してください。

なお、このビンテージカラーのインクは上位モデルのサラサグランドのレビュー|2026年版全15色徹底比較で紹介している金属軸のモデルにも搭載されています。色が気に入って長く使いたいなら、軸だけグレードを上げるという選び方もありますよ。同じインクなら書いた線は基本的に同じですから、色で選んで軸で満足度を上げる、という考え方ができるのがサラサ系の面白いところかなと思います。

ビンテージカラーは1本ずつ買い足していくと色の比較がしにくいので、気になったなら手元にまとめて置いてしまうほうが使い分けを決めやすいですよ。

カフェのテーブルで手帳に書き込む女性の横顔と、アイボリーのクリップが付いた深い色のペン

ミルクカラー8色は白も選べる

ミルクカラーは、牛乳を混ぜたようなパステル調の8色です。2015年6月に発売されたシリーズで、こちらも0.5mmだけの展開になります。色名はミルクグリーン、ミルクブルーグリーン、ミルクブルー、ミルクパープル、ミルクレッド、ミルクピンク、ミルクオレンジ、ミルクホワイトの8つですね。

このシリーズで見逃せないのがミルクホワイト、つまり白いインクが選べることです。普通のボールペンで白は成立しませんが、ミルクカラーは不透明なインクなので、濃い色の紙や黒い台紙の上でも文字が乗ります。写真アルバムやスクラップブック、黒い表紙のノートに書き込みたいときに、これが使えることを知っているかどうかで選択肢がかなり変わってきますよ。

従来色のパステルとは別物です

ここでよく混同されるのが、従来色のライトピンクやペールブルーとの違いです。名前だけ見るとどちらも淡い色に思えますが、性格がまったく違います。従来色の淡い色は透明感のあるインクで、下の線が透ける代わりに発色が軽やか。対してミルクカラーは不透明で、下地を隠しながら乗るインクです。マーカーの上から書きたいのか、下地ごと塗り替えたいのかで選ぶ側が変わるわけですね。

ミルクカラーは8色セット(JJ15-8C-MK)でも売られています。ゼブラの公式オンラインストアでは8色セットNが880円で扱われていて、単色を8本そろえるより手軽ですね。ただし価格や在庫は時期によって変わりますので、購入時にご確認ください。

ひとつ注意点があります。ミルクカラーは公式の替芯ページに掲載が見当たりません。つまりインクが切れたときに芯だけ買い替えられるとは限らないので、気に入った色があるなら本体で買い足しておくほうが安心かなと思います。私の考えとしては、日常的に使う色は替芯のある従来色から選び、ミルクカラーは用途を決めて必要な色だけ持つ、という組み合わせがバランスがいいかなと思いますよ。もちろんこれはあくまで目安ですし、替芯の取り扱いは変わることもありますので、最新の情報は公式サイトをご確認ください。

濃い色のクラフト台紙の上でパステル調の不透明インクが乗ったペン先の接写

デコシャインカラーとシャイニーカラー

キラキラ光るインクを探している人が混乱しやすいのがここです。現行のシリーズ名はデコシャインカラーで、シャイニーカラーではありません。2021年3月8日に発売された10色で、金・銀・銅に加えて、シャイニーロイヤルブルー、シャイニーブルー、シャイニーグリーン、シャイニーオレンジ、シャイニーピンク、シャイニーレッド、シャイニーパープルという構成です。価格は1本110円(税込)、ボール径は0.5mmですね。

ではシャイニーカラーとは何だったのかというと、2009〜2010年に発売された、ボール径1.0mm・9色のシリーズのことです。ここはゼブラの公式Q&Aにはっきり書かれていて、サラサクリップ1.0(品番JJE15)のシャイニーカラー9色は2021年に製造終了、その後継品がサラサクリップ0.5のデコシャインカラーだと案内されています。つまりシャイニーカラーという名前で検索している人は、名前としては間違っていないけれど、すでに製造が終わった名前で探していることになるわけですね。

シャイニーカラー = 2009〜2010年発売、1.0mmの9色。2021年に製造終了
デコシャインカラー = 2021年発売の後継10色(0.5mm)
キラキラ系を今買うならデコシャインカラーを探す

面白いのは、9色から10色へ1色増えている点です。旧シャイニーカラーは金・銀・銅とシャイニーレッド、シャイニーピンク、シャイニーオレンジ、シャイニーグリーン、シャイニーブルー、シャイニーパープルの9色でしたが、デコシャインカラーにはここへシャイニーロイヤルブルーが加わっています。青系が2色に増えたわけですね。旧シリーズを使っていた人が「こんな色あったかな」と感じるとしたら、まずこの1色を疑ってみてください。

1.0mmから0.5mmになった意味

この世代交代でいちばん大きいのは、太さが1.0mmから0.5mmに変わったことです。ゼブラの説明によると、メタリックインクは通常のインク色にはないアルミ成分を配合しているためインクの粒子が大きくなる傾向があり、当時は細いボールペンでの実現が難しかったそうです。そこからインクや線幅を見直して0.5mmで書けるようになったことで、装飾専用から普通に文字が書けるペンへと使い道が広がりました。宛名書きやメッセージカードの一文を金で書く、といった使い方が現実的になったわけですね。

デコシャインカラーは隠ぺい性が高められていて、黒い紙や写真の上でも色がきれいに出るとされています。個々の色名にシャイニーが付いているので、シャイニーピンクのような単色で探しているなら、そのままの名前で見つかりますよ。単品のほか、5色セットと10色セットも用意されていますので、まず雰囲気を試したいなら5色セットから入るのがいいかなと思います。金・銀・銅の3色は他のシリーズにない色なので、ここだけ揃えておくという買い方も現実的ですね。

夜の自室でデスクライトの下、黒軸のペンを使い金色のインクでカードに模様を描く学生

マーブルカラー5色は3色が混ざる

マーブルカラーは、1本の中で3色のインクが混ざり合う変わり種です。2018年11月20日に発売されたシリーズで、色名はトロピカルマンゴー、コットンキャンディー、ブルーベリースムージー、ハワイアンパイナップル、ミントシャワーの5つ。名前からして他のシリーズと毛色が違いますよね。

特徴は、書いている途中で色の出方が変わることです。3色のインクがランダムに混ざるので、同じ1本でも書くたびに違う表情になります。手帳の見出しやメッセージカード、イラストの塗りなど、均一に書きたい場面ではなく、むしろムラを楽しみたい場面向けのインクですね。

均一に書きたい用途には向きません

逆に言うと、同じ色で長い文章を書く用途にはまったく向きません。色が変わるのが仕様なので、文字ごとに濃淡や色味がばらつくのは不具合ではないんですよ。ここを理解しないまま日常のノート用に買うと、期待した色で書けないという不満になりがちです。装飾用の1本という前提で選ぶのが正解かなと思います。

マーブルカラーは、ゼブラの製品ページのサラサクリップ0.5の欄には記載が見当たりません。ビンテージカラーやミルクカラーが記載されているのに、マーブルカラーだけ載っていない状態です。取り扱いが続いているかどうかは公表情報からは判断できませんので、購入前に公式サイトや販売店で最新の状況をご確認ください。価格も従来色と異なる可能性があります。

もうひとつ知っておくといいのが、マーブルカラーは5色セットのほか、キャラクターデザインの限定セットとして出回ることがある点です。限定パッケージは通常の色見本には載らないので、見た記憶があるのに一覧で見つからないという現象が起きやすいシリーズでもあります。私の考えとしては、マーブルカラーは日常の筆記用ではなく、デコレーション用のペンとして1本持っておく位置づけがいいかなと思います。もちろんこれはあくまで目安で、使い方は自由ですけどね。

公園のベンチでスケッチブックに、色が移り変わる線で模様を描く女性の全身

勉強応援の7色は数量限定の色

比較的新しいところでは、2025年10月30日にサラサクリップ 勉強応援が数量限定で発売されました。クリップの部分にだるまや招き猫、鈴といった縁起物があしらわれたデザインで、価格は1本132円(税込)。チェックシート1枚と本体2本が入った勉強応援セットは330円(税込)です。

ここで押さえておきたいのが、勉強応援は新しいインク色ではないということです。ラインナップは黒、赤、コバルトブルー、レッドオレンジ、オレンジ、ミルクオレンジ、黄の7色で、いずれも既存のインク色から選ばれています。つまり勉強応援カラーという独立した色が新設されたわけではなく、勉強のシーンに向く色を7つ集めて限定デザインの軸に載せた企画なんですね。

7色の並びから読み取れること

この7色、よく見ると面白い構成をしています。黒と赤という定番に加えて、コバルトブルー、レッドオレンジ、オレンジ、黄と暖色系と目立つ色が多めで、さらにミルクカラーからミルクオレンジが1色だけ混ざっています。暗記のマーキングや見出し付けを想定した並びだと考えると納得がいく構成ですよね。通常のサラサクリップでも同じ色が選べますから、この7色をそのまま揃えれば同じ運用ができますよ。

ゼブラは、この勉強応援として数量限定で販売する全商品に学業成就の祈祷を受けていると発表しています。ゼブラの全商品という意味ではなく、あくまでこの限定商品が対象ですね。中身のインクは通常のサラサクリップと同じでも、受験生への贈り物として選ばれる理由はここにあるわけです。デザインを目的に買うのか、色を目的に買うのかを分けて考えると迷いません。

数量限定のため、時期によっては入手できない可能性があります。色そのものは通常のサラサクリップで揃えられますので、デザインにこだわらないなら従来色から同じ7色を選べば実質的に同じことができますよ。在庫状況は変動しますので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

サラサクリップの色見本で探す色が見つからない理由

文具売り場の通路で棚の前に立ち、並ぶペンを見比べて迷っている男子学生の後ろ姿

ここからは、色見本を見ても目当ての色にたどり着けないときに疑うべきポイントを整理します。原因として多いのは、廃番よりも、探している場所が違うことです。太さ、シリーズ名、似た色名、そして替芯という4つの切り口で見ていくと、たいていはどこかに引っかかりますよ。

太さで選べる色が変わる仕組み

いちばん多いのがこれです。サラサクリップは、ボール径によって選べる色が違います。従来色20色は0.3mmから0.7mmまで共通で選べますが、ビンテージカラー、ミルクカラー、デコシャインカラーはいずれも0.5mmだけの展開です。そして1.0mmで選べるのは、公式の製品ページによれば黒・青・赤・ブルーブラックの4色だけなんですよ。

つまり0.7mmが好きな人がビンテージカラーのセピアブラックを探しても、そもそも存在しないということになります。色が見つからないのではなく、その太さには最初から用意されていないわけですね。ここを知らずに探し続けると、いつまでも見つからないまま時間だけが過ぎてしまいます。

ボール径選べる色の範囲
0.3mm従来色20色
0.4mm従来色20色
0.5mm従来色20色+ミルク8色+ビンテージ10色+デコシャイン10色
0.7mm従来色20色
1.0mm黒・青・赤・ブルーブラックの4色

この表のとおり、特別色はすべて0.5mmに集中しています(出典:ゼブラ株式会社『サラサクリップ』製品ページ)。さらに派生モデルまで含めると差はもっと大きくて、抗菌仕様の白軸モデルはお名入れ専用商品で軸色こそ6種類ありますがインク色は黒だけ、赤い羽根共同募金の寄付付きモデルも黒1色のみです。軸のバリエーションが増えても、色のバリエーションが一緒に増えるわけではないんですね。

色の選択肢を最優先するなら0.5mmを選ぶのが素直な答えかなと思います。細さを優先したいなら0.3mmという手もありますが、その場合は特別色をあきらめることになりますね。太さそのものの選び方や、もっと細い線が欲しい場合の選択肢については、サラサナノとサラサクリップの違いを用途別に完全比較ガイドで用途別に比較していますので、あわせて読んでみてください。

旧シリーズ名で探すと出てこない

2つめは名前の問題です。前の章で触れたシャイニーカラーがまさにこれで、かつて存在したシリーズ名で探していると、今の売り場では見つかりません。シャイニーカラーは約10年前の1.0mmのシリーズ、現行のキラキラ系はデコシャインカラーという別の名前になっています。

厄介なのは、個々の色名にはシャイニーが残っていることです。シャイニーピンクやシャイニーブルーという色名は今も現役なので、色名で検索すればたどり着けるのに、シリーズ名で検索すると空振りする。この非対称が混乱の元になっているんですね。

探しても出てこないときは、シリーズ名ではなく色名そのもので検索し直すと解決することが多いです。サラサクリップ シャイニーカラーではなく、サラサクリップ シャイニーピンクで探すイメージですね。

ネオンカラーのように、確かめきれない色もあります

もうひとつ、よく探されているのがネオンカラーです。2016年9月にビンテージカラーと同時に追加された蛍光系の5色で、ネオンイエロー、ネオングリーン、ネオンオレンジ、ネオンパープル、ネオンピンクという構成でした。当時のリリースでは、この2シリーズが加わってサラサクリップは全46色になったと案内されています。ただ現行の公式製品ページのラインナップには見当たらず、通販サイトでも取扱停止と表示されているところが目立ちます。冒頭で触れた「57色から47色に減っている」のは、こうしたシリーズが姿を消したためですね。

とはいえ、ここは慎重に書きます。ゼブラの公式Q&Aには製造終了品の一覧がありますが、そこに載っているのは廃番品の一部だと公式自身が断っているため、一覧に無いことは廃番でない証拠にはなりませんし、その逆も言えません。ネオンカラーは現時点でこの一覧に掲載がないので、私の立場としては「現行のラインナップでは確認できない」までにとどめます。確実なところが知りたい場合は、公式サイトのお客様相談室に問い合わせるのが唯一の正解かなと思います。

限定品は色見本に載りません

同じことは限定品にも当てはまります。サラサクリップは限定デザインが非常に多いシリーズで、20周年を記念した47色セット、キャラクターとのコラボデザイン、手帳シーズンに合わせた限定ボディカラーなど、期間や数量を区切った商品が定期的に出ています。これらは軸のデザイン違いであってインク色の追加ではないことがほとんどなのですが、パッケージの見た目が違うぶん記憶に残りやすいんですよね。

見た記憶があるのに一覧にない場合は、限定品だった可能性を疑ってみてください。そして限定品を探すときは、色名ではなく商品名や発売時期で検索するほうが早いです。中身のインクは通常品と同じことが多いので、どうしても見つからなければ同じ色の通常品で代替できないかを考えると、無駄な探索を減らせますよ。

手元に現物やパッケージが残っているなら、いちばん確実なのは品番を読むことです。JJ15で始まっていれば0.5mmの通常ラインですし、Vが付いていればビンテージ系というように、品番は色名より正直に素性を教えてくれます。名前の記憶は世代交代でずれますが、品番はずれません。捨てる前にパッケージを一枚だけ撮っておくと、次に買い足すときの手間がかなり減りますよ。

ブルーグリーンとグリーンブラック

3つめは、似た名前の色をシリーズをまたいで取り違えているパターンです。代表格がブルーグリーンとグリーンブラックですね。名前が似ているうえに、どちらも青と緑が混ざったような印象を持たれやすいのですが、この2つは所属するシリーズがそもそも違います。

ブルーグリーンは従来色20色の1つで、品番はJJ15-BG。0.3mmから0.7mmまで幅広く選べます。一方のグリーンブラックはビンテージカラーの1色で、略号はGB、0.5mmだけの展開です。ブルーグリーンは鮮やかな青緑、グリーンブラックは黒に緑を沈めた渋い色で、狙って選ばないと期待した色になりません。

色名シリーズ選べる太さ略号
ブルーグリーン従来色0.3〜0.7mmBG
グリーンブラックビンテージ0.5mmのみGB

略号もBGとGBで紛らわしいので、通販で買うときは品番の並び順まで確認してください。JJ15-BGならブルーグリーン、ビンテージのグリーンブラックなら替芯はP-RJF5-VGBです。1文字違いで別の色が届くのは、地味に痛いですからね。

同じような取り違えは、ほかにもあります。従来色の中ではライトブルーとペールブルー、マゼンタとピンクとライトピンクあたりが混同されやすい組み合わせですね。シリーズをまたぐ例だと、ビンテージのブラウングレーと従来色の茶、ビンテージのダークグレーと従来色のグレーも紛らわしいところです。色見本の画像だけで判断せず、色名と品番をセットで控えておくのが確実かなと思います。ネットの画像は撮影環境やモニターで印象が変わりますから、最後は品番で確定させるのが安全ですよ。

用途で考えると迷いにくくなります。ブルーグリーンは本文の中でしっかり目立たせたい語をマークするような、はっきり見せたい場面向け。グリーンブラックは黒の代わりに全文を書いても疲れない、控えめに沈める場面向けですね。同じ緑系でも、目立たせる色と沈める色という真逆の役割だと考えると、名前の似ている2色を取り違えることはまずなくなりますよ。

替芯で買える色は本体より少ない

4つめは替芯の話です。サラサクリップ0.5に対応する替芯はJF-0.5芯で、価格は1本88円(税込)。全長111.1mm、最大径6.1mmという規格で、サラサクリップ0.5のほか、サラサ0.5やサラサグランド0.5にも使える共通の芯になっています。太さごとにJF-0.3芯、JF-0.4芯、JF-0.7芯、JF-1.0芯が用意されているのも同じ考え方ですね。

ただし、替芯で選べる色は本体の色数よりずっと少ないんですよ。公式の替芯ページに載っているJF-0.5芯は、黒・青・赤・ブルーブラック・オレンジに、ビンテージカラー系の9色を加えた14色です。本体は0.5mmだけで48色ありますから、3分の1以下ということになります。従来色20色がまるごと替芯で揃うわけではありませんし、ミルクカラーやデコシャインカラーの替芯は掲載が見当たりません。

種別替芯で選べるか
黒・青・赤・ブルーブラック・オレンジ選べる
ビンテージカラーダークブルーを除く9色が確認できる
従来色のその他の色公式の替芯ページでは確認できない
ミルクカラー・デコシャインカラー公式の替芯ページでは確認できない

本体が110円、替芯が88円ですから、価格差はたった22円です。替芯が見つからない色については、無理に探すより本体を買い直したほうが早いという判断もアリかなと思います。もちろん、軸を使い続けたい人にとっては替芯の有無は重要ですので、そこは使い方次第ですね。

替芯の型番は、ビンテージ系ならP-RJF5に色の略号が付く形です。カシスブラックならP-RJF5-VCB、セピアブラックならP-RJF5-VSBという具合ですね。本体の品番(JJ15-V〇〇)とは体系が違うので、そのまま検索しても出てこない点に注意してください。本体は色名、替芯は型番で探すと覚えておくと迷いません。なお替芯の取り扱いは時期によって変わることがありますので、購入前に正確な情報を公式サイトでご確認ください。

図書室の机でジェルボールペンの軸から替芯を抜き差ししている手元と、並べた予備の芯

サラサクリップの色見本の要点整理

最後に整理しておきます。サラサクリップの色見本を見るときは、全部で何色かを数えるのをやめて、シリーズ単位で見る。これが私の結論です。ゼブラ自身が2016年に46色、2021年に57色、2025年に47色と言っていて、いま製品ページに並ぶシリーズを足すと48色になります。どれかが嘘なのではなく、数えた時点とシリーズの前提が違うだけなんですね。ネットの色見本記事が57色としていることがあるのも、多くは2021年ごろの、公式の数字と一致していた時点の記録です。

サラサクリップの色を探すときの順番
1. 使いたいボール径を決める(特別色が欲しいなら0.5mm)
2. 目当ての色がどのシリーズかを特定する
3. 色名と品番をセットで控える
4. 替芯が必要なら、その色の替芯があるかを先に確認する

この順番で見ていけば、探している色が見つからないときも、廃番なのか、太さが違うのか、シリーズ名が変わったのかを自分で切り分けられます。数え方の違いに振り回されないためのコツは、総数ではなくシリーズ名と品番を持ち歩くことですね。店頭でもネットでも、この2つが手元にあれば会話が成立します。

迷ったときの現実的な入口

とはいえ、いきなり全シリーズを把握するのは大変です。私の考えとしては、まず0.5mmの従来色10色セットあたりから入って、足りない色を単品で足していくのが失敗の少ない順路かなと思います。落ち着いた色が好みだと分かればビンテージカラーへ、装飾に使いたいならデコシャインカラーやミルクカラーへ広げていく。これならセットを買い直す無駄が出にくいですよ。あくまで一例ですので、使い方に合わせて調整してくださいね。

どの色から試すか決めきれないときは、まとまったセットのほうが色の当たりを付けやすいです。手元に並べて見比べられると、次にどのシリーズへ広げるかも決めやすくなりますよ。

特にビンテージカラーの色数のように、公式の中でも記述が割れている部分がありますので、最終的な在庫や取り扱いについては正確な情報を公式サイトでご確認ください。数量限定品の入手可否や価格は変動しますし、ここで挙げた数字もあくまで執筆時点での目安として受け取ってもらえればと思います。判断に迷う場合は、販売店やメーカーの問い合わせ窓口に確認するのが確実です。

色をシリーズで捉えられるようになると、サラサクリップの売り場の見え方が変わりますよ。棚に並んでいるのは47色の海ではなく、性格の違う5つのグループなんだと分かれば、次の1本はきっと迷わず選べるはずです。

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