クルトガダイブの修理は最後の手段?芯が出ない原因と直し方

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リネンのテーブルに置かれた深い紺色のキャップ式シャープペンと、替芯ケース、封をしていない小さな封筒

こんにちは、文房具、これどうよ? 運営者の机上のケントです。

キャップを外しても書いているうちに芯が出ない、先端のパイプが引っ込んだまま戻らない、書こうとするとペン先がペコペコ凹んでしまう。5,500円もするクルトガダイブがこうなると、壊れたのかな、修理に出すしかないのかな、と不安になりますよね。ここ、本当に気になるところだと思います。

先に結論を言ってしまうと、クルトガダイブの芯が出ない・芯が引っ込むといった症状の多くは、故障ではなく自動芯繰り出し機構の構造上の状態です。三菱鉛筆が公式に案内している直し方で戻せるケースがかなりあるんですよ。それでも直らないときに初めて、三菱鉛筆の修理に出せばいい。分解して自分で直すのは、この製品に関してはおすすめしません。公式が自動芯繰り出し機構は分解できないと明言していて、元に戻せなくなるおそれがあるからです。

この記事では、クルトガダイブが壊れやすいと言われる理由、症状ごとの直し方、パイプが引っ込むときや芯詰まりの対処、チャック交換や部品購入の方法、分解の可否をまず整理します。そのうえで、修理の値段や修理費用の総額、修理を受付している店や窓口、修理期間まで、2026年9月時点で公式が公開している情報をもとにひとつの順路にまとめました。私の考えとしては、症状を切り分けてから修理に出すかどうかを決めるのが、時間とお金をいちばん無駄にしない順番かなと思います。

  • 故障ではなく仕組みとして起きる症状の見分け方
  • 芯が出ない・引っ込む・詰まるときの公式の直し方
  • チャックユニット交換と分解してはいけない範囲
  • 送料込みの修理費用と申し込み先・修理期間
目次

クルトガダイブが壊れた?修理の前に試す直し方

まずは、あなたのクルトガダイブが本当に壊れているのかを確かめるところから始めましょう。クルトガダイブは、芯が回って尖り続けるクルトガエンジンに、書く動作から芯を自動で繰り出す機構と、パイプが紙に触れて芯を送り出す機構を組み合わせた、かなり凝った作りのシャープペンです。クルトガシリーズの中での位置づけはクルトガの歴史を徹底解説!発売年から最新モデルの進化まででまとめていますが、仕組みが複雑なぶん、正常な動きなのに壊れたように見える場面がいくつもあります。ここを飛ばして修理に出すと、手元に戻るまで3週間以上かかることもあるうえに費用もかかってしまうので、順番に見ていきましょう。

壊れやすい噂と故障ではない症状の見分け方

クルトガダイブを検索すると、壊れやすいという声がそれなりに見つかります。ただ、三菱鉛筆が耐久性について「壊れやすい」と説明している情報は、公式サイトには見当たりません。私の考えとしては、壊れやすいという印象の多くは、仕組みを知らないと故障に見える動きがあることから来ているのかなと思います。

というのも、クルトガダイブの自動芯繰り出しは、書いているあいだずっと少しずつ芯を出し続けるものではないんです。公式の説明では、ペン先の芯が上下に繰り返し動いた「一定のタイミング」で作動する仕組みで、上下に1回動くたびや、クルトガエンジンが1周するたびに芯が出る構造ではないとされています。つまり、書き方によっては芯が出てこない時間があるのは当たり前なんですよ。

まず30秒でできる3つのチェック

修理を考える前に、次の3つを順番に確かめてみてください。どれも道具はいりません。

  1. キャップを外したとき芯が出ているか:クルトガダイブはキャップを外すと芯が出ている設計です。出ていれば、パイプスライドの機構は動いています
  2. ノックで芯が出るか:ノックで芯が出れば、芯をつかんで送り出す部分は生きています
  3. 書いているとき窓の中のマークが動くか:クルトガエンジンが回っているかどうかは、窓の中のマークの動きで確認できると公式が案内しています。マークが動いていれば、エンジンは回っています

3つとも問題なければ、芯が出ない原因は故障よりも書き方や芯の減り方にある可能性が高いです。見分けの目安をまとめると、次のようになります。

故障ではない可能性が高い症状

  • キャップを外すと芯は出ているのに、書いていると自動で出てこない
  • 書くとペン先のパイプが少し沈む
  • 先端のパイプが引っ込んだまま戻らない(芯が短くなったサイン)

公式の手順で戻らなければ修理を考える症状

  • 芯を入れ替えても、ノックしても芯がまったく出てこない
  • チャックが芯をつかまず、芯が戻ってしまう
  • 落としたあとから明らかに動きがおかしい

ポイントは、キャップを外したときやノックしたときに芯が出るかどうかです。これで芯が出るなら、芯を送る機構そのものは生きています。ここから先の見出しで、症状ごとに公式の直し方を見ていきますね。

カフェの窓際で、深い紺色のシャープペンを目の高さに持ち上げて軸の小窓をのぞき込む眼鏡の女性

芯が出ないのは自動繰り出しの仕組みと書き方

キャップを外すと芯が出る、ノックでも芯が出る、それなのに書いていると芯が自動で出てこない。この場合、三菱鉛筆は原因を大きく2つ挙げています。どちらも故障ではなく、使い方や芯との組み合わせで起きるものです。

自動芯繰り出し機構に力が伝わっていない

自動芯繰り出しは、芯を紙に押し付けて離す動作の繰り返しでクルトガエンジンを回し、その回転を前後の動きに変えて芯を送り出す仕組みです。三菱鉛筆は「文字を書く」ことから芯を動かすエネルギーを得ていると説明しています。だから、芯が上下に動かない書き方をしていると、芯は出てきません。公式が挙げている例は3つあります。

  • 長い線や一筆書きのように、ペン先を紙から離さずに書き続けている
  • 筆圧が弱く、芯が上下に動いていない
  • ペンを寝かせて書いている

対策はシンプルで、いつもより少しだけしっかりした筆圧で、ペンをある程度立てて、文字ごとにペン先を紙から離すように書くことです。公式もこの書き方で改善すると案内しています。図やグラフの長い線を引くことが多い人、筆圧がかなり軽い人は、この条件にはまりやすいかもしれません。

芯が減る早さに繰り出しが追いつかない

もうひとつは、芯の減り方が速すぎて自動繰り出しの量が追いつかないケースです。この場合は、ペン先のダイヤルをMAXにして繰り出し量を増やすか、硬めの芯に替えます。公式の推奨はHBで、2Bを使っているならB、BならHBに替えると芯の減りが抑えられて改善する場合があるそうです。

こんなとき考えられる原因公式が案内している対処
長い線を引くと芯が出なくなるペン先が紙から離れず芯が上下しないペン先を紙から離しながら書く
軽い力で書くと芯が出ない筆圧が弱く芯が上下しない少ししっかりした筆圧で書く
寝かせて書くと芯が出ない角度が浅く芯が上下しないペンをある程度立てる
書いているうちに芯が短くなって書けない芯の減りに繰り出しが追いつかないダイヤルをMAXにする/硬めの芯(HB推奨)にする

ちなみに、クルトガダイブは芯と一緒に先端の金属パイプもスライドします。どちらも動く長さがわずかなので、実は芯が出ているのに気づいていないこともあると公式は補足しています。

教室の机で、深い紺色のシャープペンを立てて持ち、ノートに短い線を書いている女子学生の肩越しの様子

書くと先端が凹むのはパイプの正常な動き

書こうとするとペン先がペコペコ凹む、という相談もよく見かけます。これ、壊れたように感じますよね。でもクルトガダイブには、パイプスライドによるノック機構という仕組みがあります。芯を保護する先端のパイプが紙に触れてペンの中へスライドすることで、芯を繰り出すんです。キャップをしたあとに芯が常に出ているのも、この仕組みによるものだと公式は説明しています。

つまり、書くときにパイプが少し沈むのは、それ自体は正常な動きです。沈んだあとに芯が出てきて普通に書けているなら、心配はいりません。三菱鉛筆の特設ページでも、クルトガダイブはパイプを引きずらないので筆感を損なわない、と紹介されています。パイプが紙の上をこすり続けない作りだからこそ、沈んでは芯が出る、という動きになるわけですね。

注意したいのは、ダイヤルの調整との関係です。ダイヤルでMINからMAXまで5段階に変えられるのは、自動芯繰り出し機構の繰り出し量で、パイプスライドによる繰り出し量には対応していません。パイプの沈み方が気になってダイヤルをいじっても、そこは変わらないということですね。

正常な凹みと、見直しが必要な凹みの違い

状態判断の目安次にやること
パイプが沈んだあと芯が出て書けるパイプスライドの正常な動きそのまま使ってOK
沈んだまま芯が出ず書けない芯が短くなっている可能性芯を補充して短い芯を押し出す(次の見出し)
新しい芯にしても凹んで書けない芯詰まりかチャックの可能性芯詰まりの対処→チャックの確認

凹んだまま芯が出てこず書けない、芯を新しくしても変わらないという場合は、次の見出しで扱う芯の長さの問題か、その先のチャックの問題を疑います。気になるからといって、パイプを指で押し込んだり、先端から芯を差し込んだりするのはやめておきましょう。先端からの芯の補充は芯詰まりの原因になると公式が注意しています。

画用紙に先端の細い金属パイプが触れている、深い紺色のシャープペンのペン先の大写し

芯が引っ込む時の直し方は短い芯の押し出し

先端のパイプが引っ込んだまま戻らない。この症状について、三菱鉛筆は、芯が短くなるとペンの先のパイプが引っ込むので、芯を補充して短くなった芯を押し出すように案内しています。つまり、故障ではなく、芯の残りが短くなったというサインなんです。

シャープペンの芯は、チャックという部品でつかまれて、筆圧で引っ込まないように押さえられています。三菱鉛筆のシャープ全般の説明では、芯が短くなるとこのチャックで押さえきれなくなり、芯が引っ込んでしまうとされています。芯は使えば必ず短くなるので、この症状は長く使っていれば誰にでも起こるもの。壊れたのではなく、補充のタイミングが来たと考えればOKです。

直し方の流れは次のとおりです。

  1. ペンの後ろ側の補充口から、新しい芯を補充する(先端からは入れない)
  2. ペン先を下に向けてノックを繰り返し、中に残った短い芯を押し出す
  3. 新しい芯が先端から出てくれば完了

三菱鉛筆は、この手順の説明動画も用意しています。文字だけだとイメージしにくい人は、公式のよくあるご質問からクルトガダイブのパイプが引っ込む項目を開いてみてください。

三菱鉛筆のシャープ全般の案内では、短い芯を押し出すときに補充する芯は、ペンの中の合計で3本以内とされています。入れすぎは芯詰まりの原因になるので、たくさん入れておきたくなっても控えめにしておきましょう。また、先端のパイプから芯を補充すると芯が出てこなくなる場合があると公式が注意しています。

芯を補充して押し出しても、パイプが引っ込んだまま戻らないこともあります。ネットでも、芯を何回替えても先端が引っ込むので修理に出した、という体験談が見つかります。そのときは、芯がどこかで詰まっているか、チャックが芯をつかめていない可能性があるので、次の2つの見出しを順に試してみてください。

夜の自室でデスクライトの下、深い紺色のシャープペンの後ろ側から新しい芯を入れる男子学生

芯詰まりはペン先か軸の中かで直し方が違う

クルトガダイブの芯詰まりは、詰まっている場所によって直し方が変わります。三菱鉛筆はダイブ専用の対処法ページを用意していて、場所ごとに説明用の動画もあります。まず、どこで詰まっているのかを見当をつけてから手を動かしましょう。

ペン先で詰まっている場合

ダイヤルの下から先端の部品を外し、ペンの先端から替芯で詰まった芯を押し出します。公式は、中の部品が外れる場合があるため、ペン先から芯を入れるのはこの対処のときだけにするよう注意しています。先端の部品を戻すときは、ペン先を上に向け、オレンジの部品を傷つけないよう慎重に差し込み、ダイヤルの下を回して締め付けます。

軸の中で詰まっている場合

  • 先端の部品を外した状態でノックし、中から芯が出れば解消
  • 芯を入れすぎて出てこない場合は、芯の補充口から取り除く
  • チャックが開いているのに芯が見えない場合は、芯を1本補充してペン先を下向きにノックを繰り返し、折れた短い芯を排出する

チャックの様子で詰まりを見分ける

公式の対処法ページでは、先端の部品を外したときに見えるチャックの様子で、軸の中で詰まっているかを確認できると説明しています。

  • チャックが芯をつかんでいる:正常
  • チャックが芯をつかんでいない:これも正常
  • チャックが開いているのに、中に芯が見えない:芯詰まり

3つめの状態なら、上に書いた「芯を1本補充してノックを繰り返す」を試します。

(出典:三菱鉛筆『芯詰まりの対処法・クルトガ ダイブ (KURUTOGA DIVE)』)

芯が中で細かく砕けてしまった場合は、手元で分解できないため排出させる方法がない、と三菱鉛筆は説明しています。無理に針金などを差し込むのはやめておきましょう。この場合は、次の見出しのチャックユニット交換か、修理を考えることになります。

芯詰まりを繰り返さないためには、芯は後ろから補充する、入れすぎない(公式は短い芯を押し出すときの補充を合計3本以内と案内しています)、芯は三菱鉛筆製のユニ0.5mmにする、という3つを守るのが近道です。なお、クルトガシリーズ全般の芯が回らないトラブルや、ふつうのクルトガの寿命についてはクルトガの寿命は何年?芯が回らない原因と簡単メンテナンス術で詳しく書いています。ここではダイブ固有の話に絞りますね。

淡い緑のカッティングマットに置かれた深い紺色のシャープペンと、細い替芯2本、たたんだ柔らかい布

芯が戻る時は芯の種類とチャック交換を確認

シャー芯は入っているのに、書こうとすると芯が戻ってしまう。チャックが開いたままで芯をつかまない。こうした症状は、芯そのものか、芯をつかむチャックに原因があることが多いです。

まずは芯の種類を確認する

三菱鉛筆は、クルトガダイブの替芯として三菱鉛筆製の「ユニ」0.5mm芯を指定していて、推奨硬度はHBです。他社製など指定以外の替芯を使った場合、正常に動作しないことがあるとも書かれています。また、シャープ全般の案内では、0.5mmのシャープに0.3mmの芯のような細い芯を入れた場合や、芯の出し入れを繰り返して芯が細くなった場合に、チャックが芯を押さえられず芯が滑ることがあるとされています。まずは新しいユニ0.5mmのHBに入れ替えてみるのが第一歩です。

チャックユニットは公式で買える

芯を替えても直らない場合、長く使ってチャックがすり減っていたり、芯の粉や油が付いて滑っていたりする可能性があります。三菱鉛筆は、こうしたチャックの問題には、買い替え・修理・チャックユニットの交換のいずれかが必要だと案内しています。ここで知っておいてほしいのが、クルトガダイブ用のチャックユニットが公式の部品として売られていることです。

品名:クルトガダイブ チャックユニット BCUM55000
参考価格:550円(税抜500円)
販売:三菱鉛筆オンラインショップ(部品 → シャープ・多機能ペン用内部機構)

公式は、芯詰まりが解消されない場合にこのチャックユニットを付け替えると解消される場合がある、と案内しています。ユニット自体は分解できず、着脱方法は包装に記載された二次元コードのリンク先で案内されるそうです。修理に出すと手元に戻るまで3週間以上かかることもあるので、症状がチャックに当てはまりそうなら、先にこちらを試す価値はあるかなと思います。ただし、解消される「場合がある」という案内なので、交換しても直らないこともある点は頭に入れておいてください。

なお、2026年9月16日発売のフルブラック(M5-7000)に同じユニットが使えるかは、公式の案内で確認できませんでした。フルブラックを持っている人は、購入前にお客様相談室へ確認するのが安心かなと思います。

分解の可否と部品購入・バネ代用の注意点

ネットには、クルトガダイブを分解して直したという記事や動画もあります。ただ、私としては、公式が案内している範囲より先の分解はおすすめしません。理由は公式の説明そのものにあります。

三菱鉛筆は、クルトガダイブの自動芯繰り出し機構は分解できないと明記しています。さらに、案内している写真以上に部品を外すと、再度組み立てができなくなる場合があると注意しています。

公式が手順として示しているのは、先端の部品を外す芯詰まりの対処と、補充口から芯を取り除く作業、そしてチャックユニットの付け替えまでです。それより奥の機構に手を入れると、元に戻せなくなるおそれがありますし、修理に出したときも、三菱鉛筆が修理できないと判断すれば修理を中止して返却されることがあります。修理上限の3,300円で直せたかもしれない1本を、自己流の分解で修理不能にしてしまうのは、いちばんもったいないパターンですよね。

部品を買う方法

三菱鉛筆が販売する部品は公式オンラインショップに載っているものが全てで、載っていない部品は修理で交換や取り付けに対応すると案内されています。三菱鉛筆製品の取扱店で取り寄せることもできますが、オンラインショップ限定の部品もあるそうです。2026年9月時点でオンラインショップにあるクルトガダイブ用の部品は、次の2点でした。

部品名価格使いどころ
クルトガダイブ チャックユニット BCUM55000550円芯をつかまない・芯詰まりが解消しない
クルトガダイブ M5-5000 ノックカバー BKCM5-5000440円ノックカバーをなくした・破損した

オンラインショップの送料は、ネコポスが全国一律330円、宅急便が全国一律550円(いずれも税込)とされています。営業日の午前9時までに注文した在庫のある商品は、原則として注文から4営業日以内に出荷されるそうです。

バネの変形や部品の紛失はどうする?

バネが変形した、部品をなくした、という場合も、バネ単体は部品として売られていないので修理での対応になります。別のペンのバネで代用するのは公式の手順にはない方法で、動作の保証もないため、私はおすすめしません。なくした部品がオンラインショップにない場合も、まずはお客様相談室に相談してみてください。

リビングのソファで小さな小包を開け、部品の入った無地の小袋を手にする男性と、テーブルの深い紺色のシャープペン

クルトガダイブの修理値段と修理に出す手順

公式の直し方を試しても戻らない場合は、三菱鉛筆の修理に出すことになります。ここでは、修理の値段と送料などを含めた総額、申し込み先、戻ってくるまでの期間を、2026年9月時点で公式が公開している内容をもとに整理します。料金や条件は変わることがあるので、正確な情報は必ず公式サイトで確認してくださいね。

修理費用は上限3,300円と送料・代引き

三菱鉛筆の修理は、参考価格880円(税抜800円)以上の筆記具が対象で、クルトガダイブもこの対象に入ります。修理には「修理A」と「修理B」の2種類があります。

種類料金の考え方クルトガダイブ
修理A参考価格の80%対象外(参考価格3,300円超の製品)
修理B参考価格の100%。上限3,300円(税抜3,000円)対象

公式の料金表では、参考価格が3,300円を超える製品は修理Aが対象外で、修理Bのみ、修理料金は参考価格に関わらず3,300円(税抜3,000円)が上限とされています。クルトガダイブの4色(アビスブルー・デンスグリーン・トワイライトオレンジ・オーロラパープル)は参考価格5,500円、フルブラックは7,700円なので、どちらもこの上限の範囲になります。生産終了した限定色も修理Bの扱いです。

気をつけたいのは、修理料金のほかにお金がかかることです。修理品を三菱鉛筆へ送る送料は自分で負担し、修理品が届いたときに修理料金・返送の送料・代引き手数料をまとめて現金で支払います。カードは使えません。

関東在住の場合の総額の目安

修理料金 最大3,300円 + 返送料605円 + 代引き手数料330円 = 最大4,235円
これに、三菱鉛筆へ送るときの送料が加わります。

返送料は地域で変わり、北海道・九州・沖縄は946円、中国・四国は836円などとされています。実際の修理価格と送料は見積もりのときに連絡があるので、ここの金額はあくまで一般的な目安と考えてください。また、修理を始める前に自己都合でキャンセルすると、着払いで返送されます。軸の塗装や印刷の傷は原則として修理の対象外なので、傷を直したい目的では出さないほうがいいですね。

なお、三菱鉛筆の公式サイトには、クルトガダイブの無料修理や保証期間についての記載は見当たりませんでした。修理は有償と考えておくのが無難です。

修理の受付は販売店かお客様相談室へ

修理の申し込み先は2つあります。

  1. 販売店に持ち込む:修理の受付をしている販売店があります。どの店が受付しているかは、担当エリアの三菱鉛筆販売会社に問い合わせて確認します。販売会社そのものは修理を受け付けていないので注意してください。
  2. お客様相談室に申し込む:近くに受付をしている販売店がない場合は、三菱鉛筆のお客様相談室が受け付けています。公式サイトの受付フォームから連絡します。

ここで勘違いしやすいのが、買ったお店に持って行けば必ず受け付けてもらえるわけではない、という点です。公式の案内は「受付を行っている販売店」なので、持ち込む前に、そのお店が三菱鉛筆の修理を取り次いでいるかを確認しておくと、無駄足になりません。お店が分からなければ、販売会社に問い合わせるか、最初からお客様相談室のフォームを使うのが確実です。

電話する時間が取れない人でも、受付フォームから申し込めるのは助かりますよね。電話で相談したい場合、お客様相談室の受付時間は、土・日・祝日・年末年始・夏季休暇を除く9時〜12時と13時〜16時です。平日の日中に限られるので、仕事や学校がある人はフォームのほうが使いやすいかもしれません。

申し込むときに伝えるとスムーズなこと

  • 製品名と色(クルトガダイブの4色か、フルブラックか)
  • 症状(芯が出ない、パイプが引っ込んだまま、芯をつかまない、落とした、など)
  • ここまでに試した対処(ユニ0.5mmへの入れ替え、ダイヤルMAX、芯詰まりの対処、チャックユニットの交換など)

試したことを具体的に伝えておくと、話が早いかなと思います。検索結果には修理品をうたう販売ページのようなものが出てくることもありますが、メーカーの修理を受けたいなら、窓口はこの2つです。

詳しい料金表と受付フォームへの入口は、三菱鉛筆公式の修理をしてほしい・三菱鉛筆社製(三菱鉛筆 よくあるご質問)にまとまっています。申し込む前に一度目を通しておくと安心です。

文房具店のカウンター越しに、深い紺色のシャープペンを差し出して店員に相談する女性

修理期間は2〜3週間で戻るまでの流れ

三菱鉛筆の特定商取引法に基づく表示によると、修理は修理実施の連絡を受けてから、通常2〜3週間で発送されます。年末年始や夏季休暇、大型連休を含む期間は除かれ、それ以外で大きく遅れる場合は連絡があるとされています。

流れをまとめると、次のようになります。

  1. 販売店、またはお客様相談室の受付フォームに申し込む
  2. 修理品を送る(送料は自己負担)
  3. 見積もりで修理価格と送料の連絡を受け、修理を依頼する
  4. 修理実施の連絡から、通常2〜3週間で発送
  5. 受け取り時に、修理料金・返送料・代引き手数料を現金で支払う

ここで気をつけたいのは、2〜3週間という目安が「修理実施の連絡を受けてから」数えたものだという点です。申し込みから修理品が届くまで、届いてから見積もりの連絡が来るまでの日数は、公式の案内には書かれていません。送る準備や見積もりのやり取りも含めると、手元に戻るまでは3週間以上みておくと気持ちに余裕が持てます。受験や試験を控えている場合は、修理中に使う代わりのシャープペンを用意しておきましょう。

送り方については、お客様相談室に電話で相談したら送ってよいと言われ、レターパックで送った、という利用者の体験談もあります。ただ、送り方や送り先は申し込みのときに案内される内容に従うのが確実です。細いペンなので、送るときは軸やパイプが曲がらないよう、ペンケースに入れるなどして固定しておくと安心ですね。

修理に出す前に知っておきたい注意点

  • 修理を始めたあとで、修理Aと修理Bの種類の変更には応じられない場合がある
  • 故障の状況や部品の在庫などで、修理できない場合がある。修理できないと判断されると、修理を中止して返却されることがある
  • 修理で取り外して付け直さない部品は、三菱鉛筆で処分される
  • 修理品の交換や返品は原則受け付けていない。修理箇所の誤りや取り違えなど、依頼と違う修理品が届いた場合のみ、到着後1週間以内に連絡すれば再修理や交換に応じる

届いた修理品は、その場で書けるかどうかを確かめておくと安心ですね。

歩道のポストの前で、小さな無地の封筒を投函しようとしているトートバッグを持った女性の後ろ姿

まとめ クルトガダイブの修理か買い直しかの決め方

クルトガダイブの芯が出ない、先端が引っ込む、ペコペコ凹むといった症状は、多くが自動芯繰り出し機構とパイプスライドの仕組みから来る状態で、故障とは限りません。まずは書き方とダイヤル、芯の種類、芯の補充と押し出し、芯詰まりの対処を公式の手順どおりに試してみてください。

それでも直らないときの選択肢は3つです。

選択肢かかる費用の目安向いているケース
チャックユニット交換550円+オンラインショップの送料芯をつかまない、芯詰まりが解消しない
三菱鉛筆の修理上限3,300円+送料・代引き手数料公式の手順で直らない、落として動きがおかしい
買い直し参考価格5,500円(フルブラックは7,700円)早く使いたい、修理できないと言われた

私の考えとしては、まず公式の手順とチャックユニット交換まで試し、それでだめなら修理に出すのがいいかなと思います。修理料金は上限3,300円で、返送料と代引き手数料を足しても関東なら最大4,235円です。送るときの送料を加えても、4色の参考価格5,500円より安く済むことが多いかなと思います。思い出のある1本や生産終了した限定色なら、なおさら修理の価値があります。一方で、修理期間の2〜3週間を待てない、あるいは修理できないと言われた場合は、買い直しも合理的な選択です。あくまで目安なので、あなたの使い方や1本への愛着に合わせて決めてくださいね。

買い直すなら、転売価格ではなく参考価格で手に入れたいところです。定価で買う方法はクルトガダイブの定価はいくら?5,500円で買う4つの方法に、今買える色と終売色の違いはクルトガダイブ限定色は終売品?今買える5色と終売3色一覧にまとめています。

最後にもう一度。この記事の金額や手順は2026年9月時点で公式が公開していた内容をもとにしています。料金や受付方法は変わることがあるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。そして、分解に手を出す前に、まずは公式の手順とお客様相談室を頼ってください。クルトガダイブは、正しく付き合えば長く書き続けられる1本です。あなたの1本が、また気持ちよく書けるようになりますように。

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