ガラスペンにおすすめの紙|にじむ原因と選び方、100均の使い方

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白木の机に開いた無地のノートと、藍色のインクをつけた透明なガラスペン、インク瓶、吸い取り紙

ガラスペンを買ってわくわくしながら書いてみたら、文字がじわっとにじんだり、ペン先がカリッと紙に引っかかったり。「あれ、このペン、ハズレだったのかな」と思ってしまった方、けっこう多いんじゃないでしょうか。ここ、気になりますよね。

ガラスペンの紙のおすすめを探していると、にじまない紙はどれか、ガラスペンに合うノートはどれか、ダイソーやセリアなど100均の紙でも大丈夫なのか、手紙やイラストにはどんな紙がいいのか、といった疑問が次々に出てくると思います。ガラスペンが紙に引っかかるのはなぜなのか、という悩みもよく聞きます。

先に結論をお伝えすると、ガラスペンでにじむ・引っかかると感じる原因の多くは、ペンよりも紙の側にあります。選ぶ基準は「にじみにくさ」と「表面のなめらかさ」の2つで、万年筆向けとして売られている紙を目安にすれば大きく外すことはないかなと思います。100均の紙も、試し書きや練習用と割り切れば十分使えますよ。

この記事では、紙メーカーの公式情報をもとに、ガラスペンに向く紙の選び方と定番のノート、100均で選ぶときの見方までまとめていきます。

  • ガラスペンがにじむ・引っかかる原因の切り分け方
  • にじまない紙を店頭で見分ける2つの基準
  • ガラスペンに向く定番ノート・便箋・ケント紙の特徴と価格
  • ダイソーやセリアなど100均の紙との上手な付き合い方
目次

ガラスペンがにじむ原因と紙のおすすめ基準

まずは「なぜにじむのか」「なぜ引っかかるのか」を整理しておきましょう。原因がわかると、どんな紙を選べばいいかが自然と見えてきます。ガラスペンそのものの仕組みを先に知っておきたい方は、なぜ書ける?ガラスペンの仕組みと初心者向けの使い方を解説もあわせて読んでみてください。

ガラスペンが紙に引っかかるのはなぜか

ガラスペンのペン先には、先端に向かって細い溝が何本も刻まれています。この溝が毛細管現象でインクを吸い上げて保持し、ペン先が紙に触れたところからインクが紙に吸い込まれて文字になる、という仕組みです。つまり、ガラスペンはペン先を紙の上でなでるように動かす筆記具なんですね。

このとき紙の表面がザラザラしていると、ペン先の細かい溝や角が紙の凹凸に当たって、カリッとした引っかかりを感じやすくなります。万年筆・ガラスペン向けの紙の選び方を解説した文具の専門家監修の記事でも、表面がツルツルの紙は引っかかりが少なく、ザラザラの紙は書きごたえがある反面、引っかかりやすいと整理されています。マルマンも自社の筆記用紙について「紙表面の滑らかさを重視」し、ペン先が引っかからない書き心地を目指していると公式に説明しています。

ただ、引っかかりの原因は紙だけではありません。ペン先の摩耗や欠け、ペンを立てすぎた角度も引っかかりの原因になります。セーラー万年筆は公式サイトで、ガラスペンは少し寝かせて力を入れすぎないように書くのがポイントと案内していますし、硬質ガラスペンの工房・菅清風も、ガラスペンは筆圧をかけずペンの重さで自然に書くように作られていると説明しています。寝かせ方や力の抜き方のコツは、初心者必見!ガラスペンの使い方 イラストが楽しくなるプロのコツまでで詳しく紹介しています。

引っかかるときの見直し順

  • 紙:表面がザラザラしていないか(コピー用紙・画用紙・和紙など)
  • 書き方:ペンを立てすぎていないか、力を入れすぎていないか
  • ペン先:欠けや摩耗がないか(ルーペで見ると分かりやすい)

私の考えとしては、まず一番手軽に変えられる紙から見直すのがおすすめです。紙を替えても引っかかる場合は、書き方、ペン先の状態の順に疑ってみるといいかなと思います。

少し寝かせて持った透明なガラスペンのペン先が、紙の表面に触れている手元の拡大

にじむのは紙がインクを吸いすぎるから

にじみのほうは、もっとはっきり紙側の問題です。ガラスペンで使うインクは万年筆と同じ水性のインクがほとんどで、紙の繊維の隙間にインクが入り込みすぎると、文字の輪郭の外側までインクが広がってしまいます。これが「にじみ」の正体です。

専門家監修の記事では、万年筆向けの紙は繊維の隙間が小さく、にじみ防止剤が加えられているため、にじみすぎや紙の裏までインクが染みるトラブルを避けられると説明されています。逆に言えば、そうした配慮がされていない紙だと、同じペン・同じインクでもにじみやすくなるということですね。

もうひとつ知っておきたいのが、紙の吸湿性と発色・乾きの関係です。

紙の吸湿性乾きインクの発色注意点
高い(よく吸う)速いやや控えめにじみやすい紙もある
低い(吸いにくい)遅いインクの色がきれいに出るすぐページをめくると色移りしやすい

ガラスペンはインクの濃淡やラメを楽しむ人が多い筆記具なので、発色のよい紙が好まれやすいです。ただしそのぶん乾きは遅めになるので、書いたらすぐ閉じない、吸い取り紙を使うといった工夫があると安心かなと思います。

ガラスペンは「一度に出るインクの量」が多め

もうひとつ、ガラスペンならではの事情もあります。ガラスペンはペン先の溝にインクをためて書くので、インクをつけた直後の書き始めは、紙に乗るインクの量が多くなりがちです。硬質ガラスペンの工房・菅清風は、インクひと付けでハガキ1枚程度の文字が書けると公式サイトで説明しています。それだけのインクを溝にためているぶん、書き出しの数文字は特ににじみやすい、ということですね。

そのため、同じ紙でも「書き出しだけにじむ」「線が太くなる」と感じることがあります。対策としては、インクをつけたあとボトルのふちで軽く余分を落とす(ペン先を欠かないよう、やさしく)、書き出しは少しだけ力を抜く、といったことが効きます。それでも全体的ににじむようなら、紙を替えるサインだと考えてください。

にじみやすさはインクでも変わる

同じ紙でも、インクの種類によってにじみ方は変わります。紙を替えてもにじみが気になるときは、別のインクで試してみると原因が紙なのかインクなのか切り分けやすいですよ。

カフェのテーブルに並べた2枚の紙。片方は藍色の線がにじんで広がり、もう片方は線がくっきりしている

にじまない紙は万年筆向けの表示で選ぶ

では、店頭でにじまない紙をどう見分けるか。私が目安にしているのは、パッケージや商品説明に「万年筆でもにじみにくい」「万年筆向け」と書いてあるかどうかです。

ガラスペン専用をうたう紙はまだ多くありませんが、先ほどの専門家監修の記事でも、万年筆やガラスペンで使う紙は基本的にそれら向けに作られた製品を選ぶとよいとされています。ほぼ日のガラスペン入門の記事(2023年)でも、ガラスペンと一緒に万年筆向けの筆記用紙を使ったレターパッドが紹介されていました(この商品は現在廃番です)。ガラスペンのインクは万年筆と同じ水性インクなので、万年筆向けの紙との相性もよいと考えて大丈夫です。

選ぶ基準を2つにまとめると、次のとおりです。

ガラスペン向けの紙を選ぶ2つの基準

  • 基準1:にじみにくさ(「万年筆でもにじみにくい」「裏抜けしにくい」の表示)
  • 基準2:表面のなめらかさ(「筆記用紙」「書き心地」を重視した紙)

あわせて、乾きの速さと発色のどちらを優先するか、両面に書くなら裏抜けしにくいか、も見ておくと失敗が減ります。あくまで目安なので、インクやペン先との相性で感じ方は変わりますが、この2つを満たす紙から選ぶのがいちばん近道かなと思います。

店頭で見るべき表示の例

実際にパッケージや商品説明で見かける言葉を、基準ごとに分けておきます。

基準こんな表示があれば目安になる補足
にじみにくさ万年筆でもにじみにくい/万年筆向け/裏抜けしにくい水性インクを想定した説明かどうかを見る
なめらかさ筆記用紙/書き心地を重視/ペン先が引っかかりにくい「印刷用」「コピー用」は筆記向けではない
保存性中性紙長く残す日記や手紙なら見ておきたい

ひとつだけ注意したいのは、「すべりすぎる紙」とガラスペンの組み合わせです。専門家監修の記事では、滑りやすいペン先と滑りやすい紙のように、同じ系統どうしの組み合わせはおすすめしないとされています。なめらかすぎて字がコントロールしにくいと感じたら、少し書きごたえのある紙も試してみてください。

文具店のノート売り場で、ノートのパッケージを手に取って表示を確かめている女性の横顔

コピー用紙や水彩紙が向かない理由

反対に、ガラスペンにはあまり向かない紙も知っておきましょう。

まずコピー用紙などの印刷用紙。プリンターのトナーやインクジェットのインクを前提に作られているので、紙によっては水性インクがにじみやすかったり、表面が引っかかりやすかったりします。家にあるから試しに、という使い方はありですが、「ガラスペンってにじむな」と感じたら、まず紙を疑ってみてください。

次に水彩紙や画用紙、和紙。これらは水をたっぷり吸うように作られた紙なので、ガラスペンのインクもよく広がります。にじみを味として生かす絵なら水彩紙はむしろ楽しい紙ですが、文字や細い線をくっきり書きたいときには向きません。

ほかにも、表面にコーティングがされた光沢紙やアート紙、ツルツルのカード類は、逆にインクを吸わずに弾いてしまったり、いつまでも乾かずにこすれてしまったりすることがあります。「なめらかなら何でもいい」というわけではなく、インクをほどよく吸って、ほどよく止める紙が向いている、と考えると分かりやすいかなと思います。

紙の種類ガラスペンとの相性起こりやすいこと
コピー用紙・印刷用紙△ 紙によるにじみ・引っかかり・裏抜け
水彩紙・画用紙・和紙△ 絵なら○インクが広がる(にじみを生かす絵向き)
光沢紙・コート紙× 向かないインクを弾く・乾かない
万年筆向けの筆記用紙◎ 向くにじみ・裏抜けが起きにくい

「油性ペンでにじみにくい」は水性インクの話ではない

100均のケント紙などで「油性ペンで描いてもにじみにくい」と書かれている商品があります。これは油性ペンについての説明で、ガラスペンで使う水性インクについての説明ではありません。水性インクでも使えることが多い紙ですが、表示を読み違えないように注意してくださいね。

ガラスペンにおすすめの紙・ノートと100均の選び方

ここからは、先ほどの2つの基準を満たす紙を具体的に紹介していきます。価格は2026年9月時点でメーカー公式サイト・公式ショップに掲載されている定価で、改定されることがあります。正確な情報は各メーカーの公式サイトで確認してくださいね。

ノートはツバメノートとニーモシネが定番

ツバメノート(フールス紙)

万年筆好きの間で長く定番になっているのが、ツバメノートです。本文に使われている「フールス紙」は、ツバメノートが筆記専用の紙として開発したもので、光に透かすと簀の目(すのめ)と呼ばれる細い縞模様が見えるのが特徴です。

公式サイトでは、フールス紙は上質紙より筆記特性がよく、鉛筆・シャープペン・ボールペン・万年筆でスムーズに書けること、特に万年筆の場合はにじみにくく、裏抜けもしにくいことが説明されています(出典:ツバメノート株式会社「新商品 ツバメフールスペーパー」)。ガラスペンで使う水性インクとの相性も期待できる紙です。

A5サイズの大学ノート「H80S」(品番H2005)は、80枚・横罫7mm×24行・糸綴じで、定価682円(税抜620円)。昔ながらの表紙で、気軽に使い倒せる価格なのもうれしいところです。A4の紙のまま使いたい人向けに、フールス紙を100枚パックにした「ツバメフールスペーパー」(定価1,000円+税、公式オンラインショップ限定)もあります。

まずは1冊、手元の紙と書き比べる用に用意しておくと、紙の違いがつかみやすいですよ。

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マルマン ニーモシネ

ビジネスノートとして知られるニーモシネも、筆記用紙にこだわったノートです。マルマンは自社の筆記用紙について、万年筆やボールペン、鉛筆などさまざまな筆記具に適性があり、ペン先が引っかかることなく滑りすぎない書き心地で、インクのにじみや裏への抜けもほとんどないと公式に説明しています(出典:マルマン株式会社「筆記用紙のMPS」)。引っかかりに悩んでいる人には、まさに狙いどおりの紙といえそうです。

定番の「ニーモシネ 特殊メモリ入7mm罫 A5」(品番N195A)は、80g/m²の筆記用紙を80枚使ったツインワイヤ綴じのノートで、価格は792円(税込)。ミシン目で切り離せるので、ガラスペンの試し書きやインクの色見本をまとめるのにも使いやすいですよ。

ノート紙価格(公式)こんな人に
ツバメノート A5 H80Sフールス紙682円(税込)気軽にたくさん書きたい・糸綴じが好き
ニーモシネ A5 N195A筆記用紙 80g/m²792円(税込)引っかかりが気になる・切り離して使いたい

引っかかりが気になっている人は、ニーモシネの紙から試してみるのもいいかなと思います。

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図書館の机で、開いたノートにガラスペンで書き込んでいる学生を肩越しに見た様子

薄くて裏抜けしにくいトモエリバーFP

手帳や日記をガラスペンで書きたい人に候補になるのが、トモエリバーFPです。とても薄くて軽いのに裏抜けしにくい紙として、万年筆やカリグラフィーの愛好家から支持されてきました。

販売元のSAKAEテクニカルペーパーは、2023年1月に原紙を三善製紙製のトモエリバー(52g/m²)に切り替えて新しく発売し、「万年筆インクを楽しむ、薄くて軽くて、裏抜けしにくい筆記用紙」と紹介しています。以前の巴川製紙所の原紙から製造元が変わっているので、古い情報と混同しないようにしてくださいね。

SAKAEテクニカルペーパーの公式ネットショップでは、A5の中ミシンノート(64ページ)が495円、A5のソフトカバーノート(160ページ)が1,320円〜1,375円、バラのルーズシート(100枚)が550円〜990円で販売されています。

選び方の目安としては、まず試してみたいなら64ページの中ミシンノート、日記として1冊を長く使いたいならソフトカバーノート、手紙や自分で綴じたい用途ならルーズシート、という分け方がしやすいかなと思います。紙色はホワイトとクリームがあり、インクの色をそのまま見たいならホワイト、落ち着いた色合いが好みならクリーム、という選び方もできます。

薄い紙は、ページ数が多くてもノートが分厚くなりにくく、持ち歩く手帳や日記と相性がいいのが強みです。一方で、紙が薄いぶん乾く前にページをめくると色移りしやすいので、書いたあとは少し置く、吸い取り紙を挟む、といった使い方を心がけると気持ちよく使えますよ。

薄い紙は「裏抜け」と「透け」を分けて考える

裏抜けはインクが紙の裏まで染み出ること、透けは裏から文字が見えることです。薄い紙は裏抜けしにくくても、裏から文字が透けて見えることはあります。両面にびっしり書く予定なら、少し厚めの紙も比べてみるといいかなと思います。

薄い紙の書き心地が合うか確かめたいなら、ページ数の少ないノートから始めると気軽ですよ。

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夜の部屋でスタンドライトの明かりのもと、薄い紙の日記帳にガラスペンで書いている女性

書き心地で選ぶMDノートとCDノート

MDノート

MDノートは、1960年代に生まれたオリジナル筆記用紙「MD用紙」を使ったノートです。ミドリの公式ストアでは、万年筆から鉛筆まで、さまざまな筆記具で心地よく書けるよう開発された紙と紹介されています。

2026年1月22日からは、デザインフィルの新ブランド「MD PRODUCT」として独立し、公式オンラインストアも新しくなりました。MDノート[A5]は無罫・横罫・方眼罫・ドット方眼の4種類で、価格は1,210円(税込)。糸かがり製本で180度フラットに開くので、ガラスペンでノートの端まで書きやすいです。MD PRODUCTの公式サイトでは、インクが適度に紙に染み込み、にじみやかすれさえも味わいになる紙と表現されていて、インクの表情を楽しみたい人向けの紙といえそうです。

プレミアムCDノート(日本ノート)

アピカ(現・日本ノート)のプレミアムCDノートは、オリジナル筆記用紙「A.Silky 865 Premium」を使ったノートです。公式サイトでは、万年筆でもボールペンでもさらりと書ける、上質でなめらかな書き心地が特長と紹介されています。帳簿用紙として長く使われてきた「アピカクリーム上質紙」を使ったクリームタイプ(A5のみ)もあります。

A5の横罫(CDS90Y)・方眼罫(CDS90S)・無罫(CDS90W)があり、糸かがり綴じでフラットに開きます。クラシカルな表紙なので、ガラスペンの雰囲気に合わせたい人にも合うかなと思います。

MDノートとCDノート、どちらを選ぶ?

ノート公式の紙の説明価格・仕様向いている人
MDノート[A5]万年筆から鉛筆まで心地よく書けるよう開発されたMD用紙1,210円(税込)、4種類の罫、糸かがり製本インクの表情やにじみの味も楽しみたい
プレミアムCDノート A5万年筆でもボールペンでもさらりと書ける横罫・方眼罫・無罫、糸かがり綴じなめらかさ重視、クラシカルな見た目が好き

どちらもフラットに開く製本なので、ガラスペンのようにペンを寝かせて書く筆記具でも、ノートのノド(綴じ目)付近まで書きやすいのは共通の良さです。

罫線の種類が選べるので、使い道に合わせて選んでみてください。

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ガラスペンで手紙を書くなら便箋も万年筆向け

ガラスペンで手紙を書きたい人も多いですよね。インクひと付けでたくさん書けるガラスペンは、実は手紙向きの筆記具です。菅清風も公式サイトで、硬質ガラスペンは手紙を書いたり絵を描いたりするのが得意と紹介しています。

便箋もノートと同じで、「万年筆向け」「インクでにじみにくい」と書かれたものを選ぶのが基本です。たとえばライフの「A5便箋Lブランドラベル」は、ライフのオリジナル筆記用紙「Lライティングペーパー」を使った便箋で、公式サイトで「インクとの相性もよく裏抜けしづらく、にじみにくい」と説明されています(出典:LIFE株式会社「A5便箋Lブランドラベル」)。縦型・横型があり、紙色はクリームとホワイトから選べます。

ちなみに、以前ほぼ日のガラスペン入門記事で紹介されていたライフの「ライティングペーパー」(バンクペーパー使用)は、ライフ公式サイトで廃番と表示されています。古い記事を見て探す場合は注意してくださいね。

100均で探すなら、キャンドゥのネットショップで扱っているコクヨの「書翰箋(便箋)」(横21行・縦15行、各50枚、110円)が候補になります。商品説明には、薄い紙で裏写りしにくく、吸取紙がついているので万年筆などのインク量が多い筆記具でも手の汚れや文字擦れを防げると書かれています。ガラスペンも書き出しのインク量が多い筆記具なので、吸取紙付きはうれしいポイントです。本格的な便箋を買う前に、ガラスペンで手紙を書く練習をしたい人にも手に取りやすい価格ですね。

縦書きと横書き、どちらが書きやすい?

ガラスペンはペン先に溝が何本もあって、回しながら書けるので、万年筆のようにペン先の向きを気にしなくていいのが良いところです。縦書き・横書きどちらでも書けますが、右利きで縦書きの場合は、行を右から左へ進めるぶん、書いたばかりの行の上に手が乗ってこすりやすいので、乾きの速い紙や吸取紙があると安心です。横書きは文字を左から右へ進めるので、右利きなら書いた文字から手が離れていく向きになり、こすれにくくなります。

手紙で気をつけたいこと

  • インクが乾く前に便箋を重ねない(吸取紙があると安心)
  • 封筒の宛名は、紙質によってにじみやすいことがある
  • 乾きの遅い紙なら、書き終えてから少し置いて封をする
ベランダのテーブルで、便箋にガラスペンで手紙を書いている男性。横に封筒と吸取紙が置かれている

イラスト用ならにじみにくいケント紙

ガラスペンでイラストを描きたい人には、ケント紙が候補になります。ケント紙は表面がなめらかで硬めの紙で、漫画の原稿用紙としても使われてきた紙です。ペン先の引っかかりが少なく、細い線もくっきり出やすいのが特長です。

たとえばダイソーのネットストアで扱っている「ケント紙(はがきサイズ 18枚)」(110円・日本製)は、商品説明に「国産高級ケント紙」「インクや鉛筆などの筆記特性が高い用紙」と書かれていて、インクや水彩絵具、色鉛筆、水性マーカーの用紙として使えると案内されています。はがきサイズなので、イラスト入りのカードや試し描きにちょうどいいサイズです。

スケッチブックで描きたい場合は、中の紙がケント紙か画用紙かを確認してみてください。にじみを生かした水彩風の絵なら画用紙・水彩紙、線をきれいに出したいならケント紙、と描きたい絵で分けるのがおすすめです。

ケント紙を選ぶときのポイント

  • 厚さ:厚口・特厚口のほうがインクをたっぷり乗せても波打ちにくい。カードにするなら厚めが扱いやすい
  • 表示:「インク」「水性マーカー」など水性の画材に触れているかを見る。「油性ペンでにじみにくい」だけの表示は、水性インクの説明ではない
  • サイズ:はがきサイズは試し描きやメッセージカードに、A4は作品づくりや色見本表に

ガラスペンは、ペンを立てるか寝かせるかで線の太さが変わる筆記具です。菅清風も、どの種類のペンでもペンを立てると太めの線、寝かせると細めの線が書けると説明しています。表面がなめらかなケント紙だと、この線の変化も素直に出やすいので、イラストの練習にはぴったりかなと思います。

イラストと文字で紙を分けるのもあり

文字はノート、イラストはケント紙、と使い分けると、それぞれの紙の良さを活かせます。インクの色見本もケント紙に作っておくと、にじみの少ない状態で色を比べられて便利ですよ。

美術室の机で、はがきサイズの白い紙にガラスペンで草花の線画を描いている学生の手元と横顔

ダイソー・セリアなど100均の紙は練習用に

最後に、ガラスペンの紙を100均で揃えたい人向けの話です。ダイソー・キャンドゥの公式ネットストアを確認した範囲では、「ガラスペン用」「万年筆用」と明記した紙やノートは見つかりませんでした(便箋は、先ほどのキャンドゥのコクヨ書翰箋が万年筆に触れています)。

そのうえで、ダイソーで候補になるのは次のあたりです。

商品(ダイソー)価格公式の説明向く使い方
ケント紙(はがきサイズ 18枚)110円インクや鉛筆などの筆記特性が高い用紙カード・イラスト・試し書き
画用紙(マーカー用、A4、10枚)110円滑らかな紙面、インクが裏抜けしにくいイラスト・色見本
彩色インキ(ガラスペン、万年筆用)12mL550円水性染料の万年筆インキ、8色ガラスペンのインク

セリアは、確認した範囲では公式サイトに紙やノートの個別の商品情報が見当たらず、ネットストアもないため、ここでは品名を挙げていません。店頭で選ぶときは、パッケージに「万年筆」「インク対応」「にじみにくい」といった表示があるかを見てみてください。セリアのガラスペンやインクについては、セリアのガラスペン完全ガイド!種類やインク色一覧から手入れまでで詳しくまとめています。

私の考えとしては、100均の紙は試し書きや練習、インクの色見本用と割り切って使い、手紙や日記など残したいものは万年筆向けの紙で書く、という使い分けがいちばん満足度が高いかなと思います。100均の紙でにじむからといってガラスペンがダメなわけではないので、そこだけは安心してくださいね。

100均の紙を使うときの注意

  • 店舗やネットストアで取り扱いが変わることがある(在庫・販売終了)
  • 同じ「ケント紙」でも、商品によって説明(水性インク向けか、油性ペン向けか)が違う
  • 気になる紙は、まず端に試し書きしてから本番に使う
明るい雑貨店の棚に、無地の紙の束やはがきサイズのカード、小さなインク瓶が並んでいる売り場

ガラスペンの紙のおすすめは万年筆向けから

ガラスペンでにじむ・引っかかると感じたら、まずはペンより紙を疑ってみてください。にじみは紙がインクを吸いすぎることが主な原因で、引っかかりは紙の表面の粗さに、ペン先の状態や書く角度が重なって起こります。

紙を選ぶ基準は「にじみにくさ」と「表面のなめらかさ」の2つ。店頭では「万年筆でもにじみにくい」「万年筆向け」と表示された紙を目安にすれば、大きく外すことはないかなと思います。

迷ったときの順番としては、まず手元の紙で試してみて、にじむ・引っかかると感じたら、ツバメノートやニーモシネのような手に取りやすい万年筆向けノートを1冊用意してみてください。同じペン・同じインクで、手元の紙と並べて書き比べてみると、紙の違いがはっきり分かるはずです。そのうえで、手帳ならトモエリバーFP、書き心地にこだわるならMDノートやプレミアムCDノート、と用途に合わせて広げていくのがおすすめです。

この記事のまとめ

  • ノートなら:ツバメノート(A5 H80Sで682円)、ニーモシネ(A5 N195Aで792円)が手に取りやすい定番
  • 手帳・日記なら:薄くて裏抜けしにくいトモエリバーFP
  • 書き心地で選ぶなら:MDノート、プレミアムCDノート
  • 手紙なら:万年筆向けの便箋(100均ならキャンドゥのコクヨ書翰箋)
  • イラストなら:ケント紙(ダイソーのはがきサイズが手軽)
  • 100均の紙は:試し書き・練習・色見本用と割り切る

最初の1冊に迷ったら、手に取りやすい定番のノートから試してみてくださいね。

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紙の書き心地の感じ方は、インクの種類やペン先の太さでも変わります。ここで紹介した価格や仕様はあくまで2026年9月時点の目安なので、購入前には各メーカーの公式サイトで最新の情報を確認してくださいね。お気に入りの紙が見つかると、ガラスペンで書く時間がもっと楽しくなりますよ。

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