手帳を色分けしてみたものの、気づけば黒1色に戻っていた。そんな経験はありませんか。最初の数週間はきれいに分けられていたのに、ペンを替えるのが面倒になったり、どの予定を何色にするか迷ったりして、いつの間にか止まってしまう。色分けのつまずきは、だいたいこのパターンです。
手帳の色分けを調べると、ルールは3色がいいのか4色がいいのか、5色まで増やしてもいいのか、家族の予定や学生の予定はどう分けるのか、マーカーで色分けするのはどうか、そもそも色分けしない方がいいのか、と迷う材料が次々に出てきますよね。ボールペンで色分けするなら、どのペンを選べばいいのかも気になるところです。
私の考えとしては、手帳の色分けは4色までにして、色を「予定の種類」ではなく「誰の・何の時間か」に割り当てるのが、いちばん続けやすいと思っています。仕事の時間、家族の時間、自分の時間、そして動かせない締切。この4つに1色ずつ決めて、ペンは4色ボールペン1本にそろえる。持ち替えの手間と迷う時間を減らすことが、色分けを続けるコツです。
この記事では、手帳の色分けが続かなくなる原因から、4色ルールの決め方、迷う予定の扱い方、色分けに向いた4色ボールペンと替芯までをまとめました。読み終わるころには、今日から使える自分の色分けルールが1つ決まっているはずです。
- 手帳の色分けを4色に絞るルールと早見表
- 色分けが続かなくなる原因と迷う予定の決め方
- 4色ボールペンの色と手帳の色分けの対応
- ジェットストリーム4&1やサラサマルチの選び方と替芯
手帳の色分けは4色まで|誰の時間かで分ける
この章では、色分けのルールそのものを決めていきます。結論から言うと、色は4色まで、割り当ては「誰の・何の時間か」で決める、というのが私の答えです。まず早見表でルールの全体像を見てから、なぜその分け方だと続くのか、締切や迷う予定をどう扱うのかを順番に説明します。家族の予定を書かない方や学生の方向けに、3色で足りるケースも紹介しますね。
手帳の色分けルール4色の早見表
最初に、私が考える4色ルールの基本形を表にまとめます。色の組み合わせは、一般的な4色ボールペンに入っている黒・赤・青・緑に合わせました。手持ちのペンの色がそのまま使えるようにしておくと、ルールを決めた日から書き始められます。
| 色 | 割り当てる時間 | 書く内容の例 |
|---|---|---|
| 黒 | 仕事の時間 | 会議、外出、作業の予定(学生なら授業・部活・塾) |
| 青 | 家族・人との時間 | 家族の行事、子どもの予定、友人との約束 |
| 緑 | 自分の時間 | 趣味、運動、通院、勉強、休む予定 |
| 赤 | 締切・動かせない約束 | 提出期限、支払い日、試験日、予約の時刻 |
ポイントは、赤だけは「時間の持ち主」ではなく「動かせるかどうか」で使う点です。仕事の締切も、家族の予約も、自分の試験日も、動かせないものは赤で書きます。そうすると、手帳を開いたときに赤だけを拾えば、その週に絶対に外せない予定が全部見える状態になります。
4色ルールの3つの約束
- 色は4色まで(黒・青・緑・赤)
- 一度決めた割り当ては途中で変えない
- 迷った予定は優先順位で色を決める
実際に1週間分を書くと、たとえば次のようなイメージになります(予定の中身は例です)。
| 曜日 | 書く予定 | 色 |
|---|---|---|
| 月 | 10時 定例会議/企画書の提出期限 | 黒/赤 |
| 水 | 19時 ジム | 緑 |
| 金 | 保育園のお迎え当番/クレジットカードの引き落とし | 青/赤 |
| 土 | 実家で食事/読書 | 青/緑 |
こうして並べると、赤の2つ(提出期限と引き落とし)だけはずらせない、緑が週に2回ある、といったことが色だけで分かります。もちろん、黒を家族、青を仕事にしても問題ありません。大事なのは色そのものの意味ではなく、自分の中で割り当てが1つに決まっていることです。決めた割り当ては、手帳の最初のページや表紙の裏に小さく書いておくと、迷ったときにすぐ確認できます。
手帳の色分けが続かなくなる3つの原因
色分けが止まってしまう理由は、大きく3つあると考えています。どれも「色分けのやり方」というより「ルールの作り方」に原因があるので、最初に知っておくと同じところでつまずかずに済みます。
ペンを持ち替えるのが面倒になる
単色のペンを色の数だけ持ち歩くと、書くたびにペンケースから探して、キャップを外して、書いて、戻す、という手間が発生します。予定が少ない週は気になりませんが、忙しい週ほどこの手間が重くなって、手元にある1本で全部書いてしまう。色分けが止まる一番多いきっかけはここだと思います。特に、電話を受けながら予定を書き込むような場面では、ペンを選んでいる余裕はありません。そこで黒で書いてしまうと、その予定だけルールから外れてしまい、少しずつ色の意味が崩れていきます。
色の意味を忘れてしまう
5色、6色と増やしていくと、「この紫は何だったっけ」と自分で決めたルールを思い出せなくなります。見返したときに色の意味が分からないなら、色分けしていないのと同じです。似た色(青と水色、赤とピンクなど)を別の意味で使うと、薄暗い場所や手帳の紙の色によっては見分けがつきにくくなる点も気をつけたいところです。
どの色か迷う予定が出てくる
「取引先との会食」は仕事なのか、人との約束なのか。分け方の軸があいまいだと、迷う予定が出るたびに手が止まります。迷う時間が積み重なると、色分けそのものが面倒になってしまいます。
| 続かない原因 | ルール側の対策 |
|---|---|
| ペンの持ち替えが面倒 | 4色が1本に入ったボールペンにする |
| 色の意味を忘れる | 色は4色まで、割り当ては表紙の裏に書いておく |
| 迷う予定が出る | 色の優先順位を先に決めておく |
この3つの原因は、裏を返せばルールの作り方そのものです。ペンは1本、色は覚えられる数まで、迷ったときの決め方も先に決めておく。次の項目から、それぞれの決め方を説明します。手帳の欄の使い分けや書く量の決め方については、手帳の書き方|書かない欄を決めるだけでマンスリーもレフト式も続くで詳しくまとめています。

予定の種類より誰の時間かで色を決める
よくある色分けは「会議は青、外出は緑、打ち合わせは黒」のように、予定の種類で分ける方法です。分かりやすく見えますが、予定の種類は細かく分けようと思えばいくらでも増やせるので、色が足りなくなりがちです。会議、外出、来客、研修、出張、と仕事の予定だけで5種類を超えてしまうことも珍しくありません。
そこで私がすすめたいのが、「その時間は誰のためのものか」で分ける方法です。仕事の時間、家族や人と過ごす時間、自分のための時間。この3つなら、どんな予定もほぼどれかに入ります。種類で分けると10個以上になる予定も、持ち主で分ければ3つに収まるわけです。
| 分け方 | 色の数 | 迷いやすさ | 見返したときに分かること |
|---|---|---|---|
| 予定の種類で分ける | 増えやすい | 新しい種類の予定が出るたびに迷う | どんな予定があったか |
| 誰の時間かで分ける | 3色+締切の赤で収まる | 持ち主は1つに決まりやすい | 時間の使い方のバランス |
もう一つの良い点は、振り返りがしやすくなることです。1か月のページを見て、緑がほとんど無ければ自分の時間が取れていない、青が少なければ家族との時間が減っている、と色の量でバランスが見えます。予定の種類で分けていると、この見方はできません。手帳は予定を忘れないための道具であると同時に、時間の使い方を見直す記録にもなるので、色をその両方に効かせられる分け方を選んでおくと得です。
種類で分けたい予定がどうしてもある場合は、色ではなく記号で補えば十分です。たとえば黒の予定の頭に「会」「外」と1文字添えるだけで、色を増やさずに種類も見分けられます。
切り替えるタイミングは、新しい手帳を使い始めるときがいちばん楽です。年の途中で変える場合は、来月のページから新しいルールで書き始め、過去のページは書き直さないでおきましょう。古いページまで直そうとすると、それだけで手間がかかって最初の一歩が重くなってしまいます。月が変わった時点でルールが切り替わった、と最初のページにひと言メモしておけば、見返したときにも混乱しません。

締切だけは赤で仕事も家族も横断させる
4色のうち赤だけは、時間の持ち主ではなく「動かせるかどうか」で使います。提出期限、支払い日、病院の予約、子どもの行事の申込期限。持ち主が仕事でも家族でも自分でも、ずらせないものは赤で書くルールです。
こうしておくと、赤は「見落としたら困るもの」だけを示す色になります。忙しい週でも、赤だけ目で追えば最低限やるべきことが拾えるので安心です。赤を「重要な予定」全般に使うと、重要かどうかの判断でまた迷うので、「動かせない」という分かりやすい基準にしておくのがコツです。
赤で書くかどうか迷ったら、次の質問を自分にしてみてください。
- この日を過ぎたら取り返しがつかないか(提出・支払い・申込)
- 相手や施設の都合で時刻が決まっているか(予約・試験・式典)
- 自分の都合で日をずらせないか
どれか1つでも当てはまれば赤、どれにも当てはまらなければ持ち主の色、と決めておけば判断は一瞬です。「重要だけれど自分で日を動かせる作業」は赤にせず、仕事なら黒で書きます。赤の数が増えすぎると、赤の中でまた優先順位を考えることになり、せっかくの見やすさが失われるからです。
締切の書き方は、色だけでなく位置もそろえると見やすくなります。たとえばマンスリーなら日付の上の段、ウィークリーなら一番上の行に赤で書く、と決めておくと、色と場所の2つで目に入ります。締切の数日前に「準備」の予定を持ち主の色で書いておくと、赤の当日に慌てずに済みます。
赤は目立つ色なので、1日に何個も並ぶとページ全体が赤っぽくなり、かえって大事なものが埋もれます。目安としては、1週間に赤が数個に収まっているくらいがちょうどいいかなと思います。それを大きく超えるようなら、「動かせない」の基準が広がっていないか見直すタイミングです。自分で日をずらせる作業まで赤にしていないか、いったん確認してみてください。

家族や学生の色分けは3色で足りることも
4色はあくまで上限です。家族の予定を手帳に書かない方や、一人暮らしで人との約束が少ない方なら、黒(仕事)・緑(自分)・赤(締切)の3色で十分かもしれません。色は少ないほど迷いが減るので、足りるなら3色の方が続けやすいです。黒・赤・青の3色ボールペンなら、緑の代わりに青を自分の時間に使えば同じルールで書けます。
家族の予定を書く方は、家族全員を1色(青)にまとめてしまいましょう。家族1人ずつに色を分けたくなりますが、4人家族なら4色が家族だけで埋まってしまいます。誰の予定かは、名前の頭文字を1文字添えれば十分に分かります。
| こんな人 | 色の数 | 割り当ての例 |
|---|---|---|
| 一人暮らしで仕事中心 | 3色 | 黒=仕事、緑(または青)=自分、赤=締切 |
| 家族の予定も1冊で管理 | 4色 | 黒=仕事、青=家族(頭文字を添える)、緑=自分、赤=締切 |
| 中学生・高校生・大学生 | 4色 | 黒=授業・部活・塾、青=友人・家族、緑=自習・趣味、赤=テスト・提出物 |
| 仕事をしていない・家事育児中心 | 3〜4色 | 黒を家事や地域の用事に置き換える |
学生の方なら、黒を授業や部活、青を友人や家族との予定、緑を自習や趣味、赤をテストや提出物の期限にすると、そのまま4色ルールに当てはまります。テスト前は緑(自習)が増え、行事の多い月は青が増える、と色の量で生活のリズムが見えるのも、時間で分けるやり方のいいところです。
どの場合も、3色で始めてみて「この予定の置き場所が無い」と感じたら4色目を足す、という順番が無理のない進め方かなと思います。最初から色を増やすより、足りないと分かってから足す方が、割り当ての理由がはっきりして忘れにくくなります。
家族で手帳やカレンダーを共有している場合は、家族の中で色の意味をそろえておくと、誰が見ても同じように読めます。冷蔵庫に貼る家族カレンダーと自分の手帳で色の意味が違うと、書き写すたびに頭の中で変換が必要になり、思わぬ書き間違いのもとになります。

迷う予定は色の優先順位を1つ決めておく
どれだけルールを整えても、迷う予定は出てきます。「家族旅行の予約の締切」は青なのか赤なのか。「子どもの学校行事に仕事を休んで行く」は黒なのか青なのか。「同僚との飲み会」は仕事なのか人との約束なのか。悩みどころですよね。
こういうときのために、色の優先順位を先に1つ決めておきます。私の考えとしては「赤(締切)>青(家族)>黒(仕事)>緑(自分)」の順が扱いやすいと思います。迷ったら上の色を使う、とだけ決めておけば、その場で考え込まずに済みます。
| 迷う予定 | 候補の色 | 優先順位で決めた色 |
|---|---|---|
| 家族旅行の予約の締切 | 青・赤 | 赤(締切が最優先) |
| 仕事を休んで子どもの学校行事へ | 黒・青 | 青 |
| 同僚との飲み会 | 黒・青 | 青(人との約束として扱う) |
| 仕事に必要な資格の勉強 | 黒・緑 | 黒 |
順番は人によって変えて構いません。自分の時間を何より守りたい方は、緑を上に置いてもいいと思います。仕事の予定を確実に拾いたい方は、黒を青より上にする手もあります。大事なのは、迷ったときの答えが最初から決まっていることです。
決めた優先順位は、色の割り当てと一緒に手帳の最初のページに書いておきましょう。「赤>青>黒>緑」と1行あれば十分です。数か月使ってみて、迷う予定がいつも同じ種類なら、その予定だけ個別に色を決めて書き足すと、ルールが自分の生活に合っていきます。
それでも決められない予定に出会ったら、色選びに時間をかけず、いちばん上の色で書いて先に進んでしまって構いません。色分けは予定を忘れないための補助なので、色に迷って書き込みそのものが遅れるのは本末転倒です。書いたあとで気になったら、週末の見直しのときにまとめて考えれば十分ですよ。
見直しのときに、同じ迷い方を何度もしていると気づいたら、それはルールを足すサインです。優先順位の1行の下に「飲み会は青」のように例外を1つずつ書き足していけば、迷う場面は少しずつ減っていきます。
手帳の色分けはボールペン1本で続ける
ルールが決まったら、次は道具です。色分けが止まる一番の原因はペンの持ち替えなので、4色が1本に入ったボールペンを使うのがいちばんの近道だと考えています。この章では、4色ボールペンの色と4色ルールの対応、油性とジェルそれぞれの代表的なペン、替芯、消せるペンを使うときの注意までをまとめます。価格はメーカーの参考価格で、実際の販売価格は店によって変わります。
4色ボールペンの色と手帳の色分けを対応
多くの4色ボールペンは、黒・赤・青・緑の4色が入っています。三菱鉛筆のジェットストリーム 多機能ペン 4&1も、ゼブラのサラサマルチも、メーカー公式の仕様ではこの4色です。
つまり、先ほどの4色ルール(黒=仕事、青=家族、緑=自分、赤=締切)は、4色ボールペン1本でそのまま書けます。ペンを持ち替える必要がなく、ノックする場所を変えるだけで色が切り替わります。色が5色目に増えない、という意味でも、4色ボールペンはルールを守るための道具になります。
| 4色ボールペンの色 | 4色ルールの割り当て | 使う頻度の目安 |
|---|---|---|
| 黒 | 仕事の時間 | 多い |
| 青 | 家族・人との時間 | 中くらい |
| 緑 | 自分の時間 | 中くらい |
| 赤 | 締切・動かせない約束 | 少ない |
なお、ジェットストリーム 多機能ペン 4&1とサラサマルチには、どちらもシャープペンが付いています。仮の予定はシャープで書いておき、確定したら色で書き直す、という使い方もできます。日程調整中の予定をボールペンで書いてしまうと、変更のたびに二重線が増えてページが読みにくくなるので、「未確定はシャープ」と決めておくと紙面がすっきりします。
選ぶときに見ておきたいのは、インクの種類(油性かジェルか)、ボールの太さ、替芯の手に入りやすさの3つです。手帳のマスは小さいので、0.5mm以下の細めを選ぶと書き込みやすくなります。次の項目から、油性とジェルの代表を1本ずつ紹介します。
もう一つ、軸の太さも確かめておきたいポイントです。4色にシャープまで入ったペンは、単色のペンより軸が太く重くなりがちです。手の小さい方や、手帳のペンホルダーに差して持ち歩きたい方は、ホルダーの輪の大きさに収まるかどうかも見ておくと失敗しません。
店頭で試し書きができるなら、4色を順番にノックして切り替えやすさも確かめておくと安心です。

油性ならジェットストリーム4&1と替芯
手帳を書いてすぐ閉じることが多い方には、油性のジェットストリーム 多機能ペン 4&1(MSXE5-1000)が合います。メーカーは、低い筆記抵抗でなめらかに書けること、インクの乾きが速いことを特長として挙げています(出典:三菱鉛筆『ジェットストリーム 多機能ペン 4&1 MSXE5-1000』)。
| 項目 | ジェットストリーム 多機能ペン 4&1 |
|---|---|
| インク | 油性(ジェットストリームインク) |
| インク色 | 黒・赤・青・緑+シャープ |
| ボール径 | 0.38mm/0.5mm/0.7mm |
| 参考価格 | 1,100円(税込) |
| 替芯 | SXR-80(0.5mmはSXR-80-05、参考価格110円) |
ボール径は3種類から選べます。手帳の小さなマスに書き込むなら0.38mmか0.5mm、文字を太めにはっきり書きたいなら0.7mm、というのが選び方の目安です。軸色は定番色のほかに数量限定の色も出ているので、好きな色で選べるのもうれしいところです。
替芯は1色ずつ買えるので、よく使う色だけ交換できます。4色ルールで使うと、締切の赤より仕事の黒の減りが早くなるはずなので、黒の替芯を予備に1本持っておくと安心です。三菱鉛筆の替芯ページでは、SXR-80には0.38mm(SXR-80-38)や0.7mm、1.0mmもあり、0.5mmは黒・赤・青・緑がそろっています。替芯を交換するときは、ペンの太さの表記ではなく替芯の品番で選ぶと間違えにくくなります。
三菱鉛筆の替芯ページでは、0.38mmのSXR-80-38もジェットストリーム 多機能ペン 4&1の適合替芯になっています(出典:三菱鉛筆『ジェットストリーム替芯』)。黒だけ0.38mm、ほかの色は0.5mmのように、色ごとに太さを変えるといった組み合わせも、適合する替芯の範囲ならできます。交換の手順は機種によって違うので、ペンに付いている説明やメーカーの案内で確かめてください。
油性で4色ルールを始めるなら、まずはこの1本からでいいかなと思います。ボール径は手帳のマスの大きさに合わせて選んでくださいね。
ジェットストリームのインクの性質については、ジェットストリームは油性か水性かどっち?履歴書可否とサラサ比較で詳しく解説しています。
ジェルで4色ならサラサマルチ
発色のよさを重視するなら、ジェルインクのサラサマルチ(0.4mm/0.5mm)が候補です。メーカー公式の仕様では、インクは水性顔料の黒・青・赤・緑の4色にシャープペンが付いていて、価格は660円(税込)です。替芯はNJK芯です。
| 項目 | サラサマルチ | サラサクリップ3C |
|---|---|---|
| インク | ジェル(水性顔料) | ジェル |
| 色の数 | 4色(黒・青・赤・緑)+シャープ | 3色 |
| ボール径 | 0.4mm/0.5mm | 0.4mm/0.5mm |
| 価格(税込) | 660円 | 440円 |
| サイズ・重さ(0.4mm) | 最大径13.8mm×全長154.3mm、16.7g | 軸径12.4mm×全長146.5mm、13.2g |
| 替芯 | NJK芯 | JK芯 |
4色まで要らない方には、3色ジェルのサラサクリップ3C(440円・税込)もあります。サラサクリップは単色で人気のシリーズですが、多色タイプは3色の3Cと2色+シャープの2+Sで、4色のものは公式のラインナップにありません。4色で色分けしたいならサラサマルチ、3色で足りるならサラサクリップ3C、と覚えておくと選びやすいです。
サラサクリップ3Cは、メーカーによると独自の「サイドスプリング機構」で従来品より軸を8%細く、7%軽くした3色ペンです。表のとおり、4色+シャープのサラサマルチより細くて軽いので、持ち歩きの軽さを優先するなら3色で足りるかどうかを先に考えてみるのも手です。ジェルは発色がいい反面、油性に比べると乾くまで少し時間がかかるので、書いてすぐ手帳を閉じる方は、閉じる前にひと呼吸置くと裏写りやこすれを防げます。
なお、ゼブラには黒・青・赤の3色ジェルのサラサ3(440円・税込)もあります。どれを選ぶか迷ったら、まず自分の4色ルールで本当に4色目を使うかを考え、使うならサラサマルチ、使わないなら3色のサラサクリップ3Cかサラサ3、という順で絞り込むと決めやすいです。替芯の種類はペンごとに違うので、買い足すときはペンの名前と替芯の品番をセットで控えておきましょう。
ジェルの発色で4色そろえたい方は、サラサマルチの太さを手帳の文字の大きさで選ぶと失敗しにくいです。

消せるフリクションで色分けする注意点
予定が変わりやすい方は、消せるボールペンのフリクションで色分けしたくなるかもしれません。書き直しができるのは手帳と相性がいい一方で、知っておきたい注意点があります。
パイロットの公式案内では、フリクションのインクは60℃以上になると無色になり、-10℃前後になると消した筆跡が戻る場合があるとされています。また、証書類など文字が消えてはいけないものには使わないよう案内されています(出典:パイロット『フリクションボールは証書類・履歴書・宛名書きに使うことはできますか?』)。真夏の車内に手帳を置いたままにすると、書いた予定が消えてしまうおそれがあります。
手帳は鞄に入れて持ち歩くことが多いので、夏場の車内や直射日光の当たる窓際など、思わぬところで高温になることがあります。予定が消えて困るのは、締切のような大事な予定です。
フリクションにも複数の色が1本に入ったタイプがありますが、色分けのルールそのものは消えるインクでも同じです。ただ、消えるインクで書いた予定は、うっかり消えたときに気づきにくいという弱点があります。大事な予定ほど消えないインクで書く、という線引きを先に決めておくと安心です。
私の考えとしては、締切の赤のように消えたら困る予定は消えないインクで書き、仮の予定だけフリクションにする、という使い分けが安全かなと思います。4色ボールペンに付いているシャープを仮の予定に使えば、ペンを増やさずに同じことができます。消しゴムで消すときは、紙をこすりすぎて薄い手帳の紙を傷めないよう、軽い力で消すのがポイントです。
| 予定の状態 | 書く道具 |
|---|---|
| 確定した予定 | 4色ボールペン(消えないインク) |
| 締切・動かせない約束 | 赤の消えないインク |
| 未確定・調整中の予定 | シャープ、またはフリクション |
手帳に合うペンの選び方は、ほぼ日手帳のペンは細字で選ぶ|裏抜けしにくい5本と替え芯でも紹介しています。

手帳の色分けは5色目もしない日も記号で補う
4色で運用していると、「もう1色ほしい」と思う場面が出てきます。そんなときは、ペンの色を増やすのではなく、マーカーやふせん、記号で補うのがおすすめです。ペンの色は4色のまま、表現の手段を分けるだけで情報は増やせます。
| 補う道具 | 向いている使い方 |
|---|---|
| マーカー | 旅行・連休・記念日など「期間」や「日付そのもの」を塗る |
| ふせん | まだ決まっていない予定、日付が動く可能性のある予定 |
| 記号(★・○・頭文字) | 重要な会議、家族の誰の予定か、予定の種類 |
マーカーを使う場合も、色は1〜2色に絞るのがコツです。ペンの4色とマーカーの色が似ていると、どちらの意味か分からなくなるので、マーカーは黄色など、ペンに無い色を選ぶと混ざりません。
ふせんは、日程が決まった時点ではがして、ペンで正式に書き直します。ふせんのまま放っておくと、確定した予定と未確定の予定の区別がつかなくなるので、週に1回、ふせんが残っていないか見直す時間を取るといいですね。
反対に、色分けそのものが負担に感じる時期もあると思います。そんなときは、無理に色を使わず1色で書いても大丈夫です。締切には★、家族の予定には頭文字、といった記号を決めておけば、1色でも見分けはつきます。色分けは見やすくするための手段で、目的ではありません。忙しい時期は1色、落ち着いたら4色に戻す、という波があっても構わないと私は考えています。
手帳の色分けは、4色まで・誰の時間かで分ける・ペンは1本、の3つを守るだけで続けやすくなります。ここで紹介した割り当てはあくまで一つの目安なので、自分の予定の量や生活に合わせて調整してみてください。ペンの仕様や価格は変わることがあるため、正確な情報はメーカーの公式サイトをご確認ください。手帳そのものを選び直したい方は、手帳のおすすめ2027|文具マニアが選ぶ後悔しない選び方も参考にしてください。

