手帳のイラストは10個の記号で足りる|簡単な描き順とペン選び

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白木の机に開いたマンスリー手帳。いくつかのマスに太陽や傘、旗、星の小さな記号が描かれ、横に色違いの細いペンが並ぶ

新しい手帳を開いて、SNSで見かけたようなかわいい手帳にしたいと思ったものの、いざペンを持つと何を描けばいいのか手が止まる。Pinterestや素材サイトを眺めるほど上手な見本ばかりで、絵が苦手な自分には無理かもと感じてしまう。そんな経験、ありませんか。

手帳イラストについて調べると、かわいくて簡単な描き方、手書きで描ける簡単なアイコン、ボールペン1本で描く方法、おしゃれに見える色の使い方、表情の描き分け、見本になる本など、情報が山ほど出てきます。手帳の書き方をかわいくしたい気持ちはあっても、全部を覚えるのはなかなか大変ですよね。

私の考えとしては、手帳のイラストは「絵」ではなく「記号」と割り切ると続きます。丸・四角・線で描けるアイコンを10個だけ決めて、毎月それを使い回す。それだけで、絵が苦手でも見返しやすい手帳になりますし、ペンも0.4前後の細字カラーペンが1セットあれば足ります。

この記事では、イラストを記号として考える理由と描き方の3つの原則、そのまま使える10個のアイコンの描き順、ペンと色の選び方までをまとめました。読み終えるころには、今日から手帳に描く10個が決まっているはずです。

  • 手帳のイラストを絵でなく記号として考える理由
  • 絵が苦手でも描ける描き方の3つの原則
  • 天気・予定・気分を表す10個のアイコンの描き順
  • 0.4の細字カラーペン1セットと色の決め方
目次

手帳のイラストは絵でなく記号と割り切ると続く

この章では、手帳に描くイラストの「考え方」を整理します。何を描くかより先に、なぜ記号として考えるのか、何個に絞るのか、どんな形なら苦手でも描けるのかを決めておくと、あとで迷わずに済みます。最後に、描き方の原則と大きさの目安もまとめました。

簡単な手帳イラストは見返すための記号と考える

手帳のイラストが続かない理由として多いのは、毎回「今日は何を描こう」と考えてしまうことだと私は思っています。描くたびに題材を探し、見本を探し、うまく描けるか不安になる。これを毎日やるのは、正直かなり疲れます。気づけば最初の1週間だけかわいくて、その先は真っ白、という手帳になりがちなんですよね。

そこで考え方を変えて、イラストを「見返したときに一瞬で意味が分かる記号」として扱います。たとえば晴れの日には丸に線の太陽、仕事の日には四角いかばん、締め切りの日には小さな旗。そう決めておけば、描くたびに迷うことはありません。駅の案内表示やスマホのアイコンを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。あれは絵として上手いかどうかではなく、見た瞬間に意味が伝わるかどうかで作られています。

記号として考えると、もうひとつ良いことがあります。手帳を見返すときに、文字を読まなくても予定の種類が分かることです。マンスリーのページに旗が3つ並んでいれば、今月は締め切りが3回あると一目で分かります。天気のマークが続いていれば、その月の過ごし方も思い出しやすくなります。イラストが「飾り」から「情報」に変わるわけです。

上手に描こうとしなくていい、というのも大きなポイントです。記号は形が毎回同じであることのほうが大事で、少しくらい線がゆがんでいても意味は伝わります。むしろ、凝った絵を毎回違う形で描くより、シンプルな形を毎回同じように描くほうが、手帳全体に統一感が出て、かえっておしゃれに見えるんですよね。

記号として考えるポイント

  • 描くたびに題材を考えない(あらかじめ決めておく)
  • 上手さより「毎回同じ形」を優先する
  • 見返したときに意味が分かることを目的にする

文字の書き方やどの欄に何を書くかといった手帳全体の使い方は、手帳の書き方|書かない欄を決めるだけでマンスリーもレフト式も続くで詳しくまとめています。イラストはその上に乗せる「見出しの記号」くらいに考えると、ちょうどいいかなと思います。

カフェの窓際の席で、小さな旗や傘の記号が描かれた手帳を指でなぞりながら見返す女性の肩越しの姿

手書きのアイコンは10個だけ決めて使い回す

記号として考えると決めたら、次は数です。私の考えとしては、最初に決めるアイコンは10個を目安にするのがいいかなと思います。あくまで目安で、8個でも12個でも構いません。ただ、多すぎると覚えられず、少なすぎると予定の種類を描き分けられない。10個前後がそのちょうど間にあたります。

メーカーの描き方特集を見ると、手帳向けのイラストが何十個も並んでいるものもあるんですよね。たとえばトンボ鉛筆のFUN ART STUDIOでは、仕事&学校・お天気&自然・おでかけ・子ども・かざりの5カテゴリに12個ずつ、合計60個のアイコンが描き方のコツ付きで紹介されています。見ているだけで楽しいのですが、全部を使い分けようとすると、どれを描くかで迷ってしまいます。

10個の決め方は、自分の手帳に「よく出てくる予定」から逆算するのがいちばん確実です。この記事では、次の3つのグループで10個を組みました。

グループアイコン使いどころ
天気(3個)はれ・くもり・あめその日の天気、日記の書き出し
予定(4個)仕事・おでかけ・ごはん・締切マンスリーの予定の種類
気分(3個)にこ・しょんぼり・ほしその日の気分、良かった日の印

学生さんなら「仕事」を「学校」や「部活」に、子育て中の方なら「おでかけ」を「病院」や「習いごと」に入れ替えるなど、自分の生活に合わせて差し替えてください。大事なのは、1つのアイコンに1つの意味だけを持たせることです。旗は締め切りだけ、星は良かった日だけ、と決めておくと、見返したときに迷いません。

決めた10個は、手帳の最初のページやフリーページに「凡例」として並べて描いておくと便利です。地図の記号の説明欄のようなもので、描き方を忘れたときの見本にもなります。慣れてきて足りないと感じたら、1個ずつ増やしていけば十分です。

無地のノートの1ページに、太陽・雲・傘・かばん・電車・おわん・旗・笑顔・しょんぼり顔・星の10個の記号が2列に並ぶ

丸・四角・線で描ける形に絞れば絵が苦手でもいい

10個を選ぶときのもうひとつの条件が、丸・四角・線(直線・曲線)の組み合わせで描ける形にすることです。絵が苦手だと感じる人の多くは、輪郭の複雑な形を一度にとらえようとしてつまずきます。でも、太陽は丸と線、かばんは四角と半円、旗は線と三角というふうに、ほとんどのアイコンは基本の形の組み合わせに分解できるんです。

この分解ができると、描く作業が「絵を描く」から「形を並べる」に変わります。丸をひとつ描く、その周りに短い線を8本描く。これなら、絵心があるかどうかはあまり関係ありません。手帳メーカーのマークスも、手帳の余白を埋めるイラストとして、植物柄や星柄、三角柄のように「シンプルな形を並べるだけ」の模様を紹介しています。形が少しいびつでも、並べると気にならないという考え方です。

選ばないほうがいい形もあります。動物の顔や人の全身、食べ物のリアルな姿のように、バランスがずれると別のものに見えてしまう題材は、最初の10個からは外しておくのが無難です。描けるようになってから足せば十分ですし、手帳の小さなマスには、そもそも細かい絵は入りきりません。

形の分解の例

  • はれ:丸+短い直線8本
  • 仕事(かばん):四角+半円の持ち手
  • 締切(旗):縦の直線+三角
  • にこ:丸+点2つ+下向きの曲線

「簡単に描けるか」を確かめる目安は、使う形の種類が3つ以内に収まるかどうかです。はれなら丸と直線の2種類、かばんなら四角と半円の2種類というふうに、形の種類が少なければ、線の数が多少あっても手帳の小さなスペースですぐに描けます。4種類以上の形が必要になるものは、パーツを減らせないか考えてみてください。

もうひとつの目安は、ほかの10個と形がかぶらないかです。たとえば「はれ」と「にこ」はどちらも丸から始まりますが、周りに線があるか、中に目と口があるかではっきり見分けられます。逆に、丸に点を描いただけの形を2種類作ってしまうと、小さく描いたときにどちらか分からなくなります。10個を選び終えたら、全部を横に並べて描いてみて、似ている形がないかを確かめておくと安心です。

手帳イラストの描き方のコツは3つの原則だけ

形を選んだら、描き方です。手帳イラストの描き方を解説した記事はたくさんありますが、コツを並べていくと、実はほとんどが同じ考え方に行き着きます。トンボ鉛筆の60個のアイコンの記事でも、作者自身が「同じような書き方のものも多かった」と書いているほどです。私はこれを、次の3つの原則にまとめています。

原則1:一筆書きにせず、1辺ずつ止めて描く

四角を描くとき、4辺を一気にぐるっと描くと角が丸くなったり、形がゆがんだりしがちです。1辺描いたらペンを止め、次の辺を描く。こうすると、角がきちんと立って、小さくても形が崩れません。トンボの記事でも、えんぴつやノートの長方形は縦→縦→横→横と同じ向きの線をまとめて描くと紹介されています。

原則2:基準になる線を先に描く

雲や車、飛行機のような形は、まず下の直線や中心の線を引いてから、上の部分を足すと位置が決まりやすくなります。いきなり輪郭を描くより、土台を決めてから肉付けするほうが失敗が少ない、という考え方です。

原則3:左右対称の形は中心から描く

傘や星、花、リボンのような左右対称の形は、真ん中を先に描き、そこから左右に広げます。太陽の周りの線も、時計の12時・3時・6時・9時の位置に先に描いてから間を埋めると、等間隔にそろいやすいですよ。

描き方の3原則

  • 1辺ずつ止める(一筆書きにしない)
  • 基準線(下の直線・中心線)を先に
  • 対称の形は中心から左右へ

この3つを覚えておけば、新しいアイコンを足すときにも応用がききます。見本を見ながら描くときも、「どこが基準線か」「どこが中心か」を先に探すと、形がとらえやすくなりますよ。

描き方のコツをもっと知りたい方は、メーカーの描き方特集を見てみるのもいいと思います。60個のアイコンを1つずつ描き順のコツ付きで紹介している記事もあり、この3原則がどう使われているかを確かめられます(出典:トンボ鉛筆 FUN ART STUDIO「ミニサイズで簡単かわいい手帳アイコン」)。

薄いクリーム色の紙に、丸だけ、丸に4本の線、丸に8本の線と、太陽の記号を描く3段階が左から右へ並ぶ

小さく描くならマスの半分くらいが目安

手帳のイラストは、大きさを決めておくとさらに見やすくなります。私の考えとしては、マンスリーの1マスなら、高さの半分くらいに収めるのが目安かなと思います。手帳のサイズやマスの大きさは製品によってさまざまなので、あくまで目安として考えてください。

半分くらいにする理由は、残りのスペースに文字を書くためです。アイコンをマスいっぱいに描いてしまうと、予定の中身(時間や場所)を書く場所がなくなります。アイコンは左上か左端に小さく描き、その横に文字を添える。この配置を決めておくと、どの日も同じ位置にアイコンが並ぶので、見返したときに目で追いやすくなります。

ウィークリーやバーチカルの手帳なら、時間の欄の横や、1日の枠の一番上が定位置になります。天気のアイコンは日付の横、予定のアイコンは時間の横、気分のアイコンは1日の終わりの欄、というふうに、グループごとに描く場所を決めておくのも手です。

小さく描くときの注意

  • 細かいパーツ(目・模様)は省いても意味が伝わるか確認する
  • 太いペンだと線がつぶれやすいので、小さいアイコンほど細字で
  • 大きさをそろえると、手帳全体がすっきり見える

大きさの感覚がつかめないうちは、手帳の後ろのフリーページやメモ帳で、同じアイコンを何回か描いてみるといいですよ。3回も描けば、自分にとってちょうどいい大きさが分かってきます。

大きさと一緒に決めておきたいのが、線の太さをそろえることです。同じ手帳の中で0.5mmのペンと0.38mmのペンを気分で持ち替えると、同じアイコンでも見た目の印象が変わってしまいます。記号は「毎回同じ形」であることが大事なので、アイコンを描くペンは1種類に決めておくと、ページ全体がまとまって見えます。ペンの選び方は、次の章の後半で詳しく説明しますね。

手帳のイラスト10個の描き順とペンの選び方

ここからは、実際に描く10個のアイコンを、天気・予定・気分の3つのグループに分けて描き順つきで紹介します。前の章の3原則(1辺ずつ止める・基準線が先・対称は中心から)がどこで効いているかも書いておきました。後半では、描くためのペンと色の決め方をまとめています。

天気の手帳イラスト3つ(はれ・くもり・あめ)

天気のアイコンは、毎日描けるので最初の練習にぴったりです。日記を兼ねた手帳なら、その日の天気を日付の横に描いておくだけで、あとから読み返したときにその日の記憶がよみがえりやすくなります。

はれ

まず小さな丸を描きます。丸は下から描きはじめると、最後まで終わりが見えて閉じやすいです。次に、丸の周りに短い線を描きます。このとき、いきなり順番に描いていくのではなく、時計の12時・3時・6時・9時にあたる位置に先に4本描き、その間に4本足します(原則3)。これで8本の線がほぼ等間隔にそろいます。

くもり

雲のもくもくを一度に描こうとすると、大きさがばらばらになりがちです。まず下の直線を1本引き(原則2)、その上に大きな山を1つ、左右に小さな山を1つずつ足します。上下に分けて考えるだけで、ずいぶん描きやすくなるはずです。

あめ

あめは傘で表します。傘の上の半円を描いたら、下のふちのモコモコを、中心→左右の順に描きます(原則3)。最後に真ん中から下へ柄の線を引き、先を小さく曲げれば完成です。雨粒を2〜3個添えてもかわいいのですが、マスが小さいときは傘だけで十分伝わります。

アレンジのヒント

晴れのち雨のような日は、はれとあめを小さく並べて矢印でつなぐと分かりやすくなります。雪の日は、くもりの下に点を3つ描くだけで雪に見えますよ。

天気のアイコンは丸・半円・山形と、どれも丸みのある形でできているので、練習の順番は「はれ→あめ→くもり」がいいかなと思います。はれで丸を、あめで半円と中心からの描き方を、くもりで基準線から描く方法を覚えられるので、ほかの7個に進むときの土台になるんです。毎日の天気を描き続けると、1か月で30回近く練習することになるので、自然と形が安定してきます。

また、天気のアイコンは色を付けなくても十分に伝わるのが良いところです。黒1本で描いておけば、ほかの予定のアイコンに色を使ったときにも、ページがごちゃつきません。

雨粒のついた窓辺に立てかけたメモ帳に、太陽・雲・傘の3つの天気の記号が並び、横に黒い細いペンが1本置かれている

予定のアイコン4つ(仕事・おでかけ・ごはん・締切)

予定のアイコンは、マンスリーの予定の種類を一目で分けるためのものです。ここは自分の生活に合わせて入れ替えやすいグループなので、まずは4つで始めて、足りなければ足してください。

仕事(かばん)

横長の四角を、1辺ずつ止めながら描きます(原則1)。上辺の真ん中に小さな半円の持ち手を乗せ、四角の中に横線を1本入れれば、かばんらしくなります。学校の予定なら、同じ四角を縦長にしてランドセルや教科書に変えてもいいですね。

おでかけ(電車)

角を少し丸くした四角を描き、上のほうに小さな四角の窓を2つ並べます。下に小さな丸のタイヤを2つ。トンボの記事でも、四角の角を丸くすると優しい印象になり、タイヤを小さめにするとボディが目立つと紹介されています。車で出かけることが多い人は、下の直線を先に引いてからカーブを乗せる車の形にしてもいいと思います(原則2)。

ごはん(おわん)

まず上のふちになる横線を1本引き、その下に半円を描いておわんの形にします(原則2)。底に短い横線で台を足し、上に湯気を2〜3本くねっと描けば完成です。外食やランチの予定、友だちとのごはんの日に使えます。

締切(旗)

縦の直線を1本引き、その上の端から三角の旗を描きます。旗の部分は、上の辺→下の辺の順に1辺ずつ描くと形がそろいます(原則1)。締め切りや提出日、大事なイベントの日など、「この日は外せない」という日だけに使うのがポイントです。

予定アイコンの使い方

アイコンはマスの左上に描き、その右に時間や場所を短く書きます。色を予定の種類で分けると(次の見出しで説明します)、さらに見分けやすくなります。

予定のアイコンを決めるときは、「月に何回くらい出てくるか」も意識してみてください。毎日あるような予定(通勤や通学)にまでアイコンを描くと、マスが全部同じアイコンで埋まって、かえって見分けにくくなります。いつもと違う予定や、月に数回だけの予定にアイコンを付けるほうが、記号としての意味がはっきりします。

放課後の教室の窓際で、机に開いた手帳のマスに電車やおわん、旗の小さな記号を描く制服姿の女子学生の横顔

気分と表情のアイコン3つ(にこ・しょんぼり・ほし)

気分のアイコンは、1日の終わりに描く「振り返りの印」です。手帳イラストの表情の描き方を調べる人も多いのですが、手帳の小さなスペースでは、目と口だけのシンプルな顔で十分気持ちが伝わります。

にこ

丸を描き、真ん中より少し上に点の目を2つ、その下に下向きにふくらむ曲線の口を描けば完成です。目は点くらいの小ささのほうが、かわいく見えます。トンボの記事でも、顔のパーツを小さめにすると幼くかわいい印象になる、と書かれていました。

しょんぼり

にこと同じ丸と目を描き、口だけを上向きにふくらむ曲線にします。眉を八の字に2本足せば、困った顔のできあがりです。疲れた日や、うまくいかなかった日の印に使います。

ほし

星は、上の頂点から左右対称に描きます(原則3)。一筆書きで描くとバランスが崩れやすいので、上の頂点から左下、右下と順に線を足していくイメージです。「今日はいい日だった」「目標を達成した」という日だけに描くと、月末に星の数を数える楽しみが生まれます。

表情は3つで足りる

表情の種類を増やしたくなったら、口の形を変えるだけで「ふつう(横線)」「びっくり(小さな丸)」などを足せるでしょう。ただ、増やしすぎると記号としての意味がぼやけるので、最初は3つで十分だと思います。

気分のアイコンは、1日の終わりに手帳を開くきっかけにもなります。「今日はにこか、しょんぼりか」を考えるだけなら数秒で済むので、日記を書く時間がない日でも続けやすいんですよね。月末にマンスリーのページを見返して、にこと星が多い週、しょんぼりが続いた週を眺めると、自分の調子の波がなんとなく見えてきます。

顔のアイコンは小さく描くほど目と口の位置がずれやすいので、目は丸の真ん中より少し上、口はその下、という位置だけ毎回守ると表情が安定しますよ。

夜のリビングのローテーブルで、手帳の欄に笑顔の記号を描く女性。同じページにしょんぼり顔と星の記号も見える

ボールペンは0.4の細字カラー1セットで足りる

手帳イラストのボールペンは、私の考えとしては、黒1本と、0.4mm前後の細字カラーペン1セットで足ります。小さなアイコンを描くには、線が太すぎるとつぶれてしまうので、0.5mmより少し細い0.4mmあたりが扱いやすい太さです。手帳メーカーのマークスも、手帳の余白イラストの特集でパイロットのジュースアップ0.4を使っています。

セットで選ぶなら、手に入りやすいのは次の2つです。

商品ボール径インクセット内容希望小売価格(税込)
ゼブラ サラサクリップ0.4 10色セットN0.4mm水性顔料(ジェル)黒、ブルーブラック、コバルトブルー、ライトブルー、緑、ライトグリーン、黄、オレンジ、ピンク、赤1,320円
パイロット ジュースアップ04 10色セット0.4mm顔料ゲルインキオレンジ、レッド、ピンク、バイオレット、ブルー、ライトブルー、グリーン、ブラウン、ブルーブラック、ブラック2,750円

価格はどちらも2026年10月時点のメーカー公表の希望小売価格で(出典:ZEBRAオンラインストア「サラサクリップ0.4 10色セットN」、PILOTウェブカタログ「ジュースアップ 04 10色セット」)、実際の販売価格はお店によって変わります。まず1セット試すなら、価格が抑えめなサラサクリップ0.4、ブラウンやバイオレットなど落ち着いた色も使いたいならジュースアップ04、という選び方がいいかなと。

気になるほうを1セット手元に置いておくと、手帳を開いたその日から描き始められますよ。

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ペン選びの注意

  • 手帳の紙が薄いと、インクの色や量によって裏に透けることがある(目立たないページで試し描きを)
  • 替芯が出ているのは、どちらのセットも黒・赤・青・ブルーブラックなど一部の色だけ
  • 仕様や価格は変わることがあるので、正確な情報は各メーカーの公式サイトで確認を

0.4と0.5で線の見え方がどれくらい違うかは、サラサクリップの太さ選び|0.5が太く感じる理由と用途別の目安で詳しく比べています。

同じ紙に、右からサラサR 0.4、サラサクリップ0.5、ジェットストリーム0.5で縦線を引いて並べた書き比べ。0.4の線がいちばん細い

おしゃれに見せるなら色は3色までに決める

10色セットを買うと、つい全部の色を使いたくなりますよね。でも、手帳イラストをおしゃれに見せたいなら、使う色は黒+3色までに決めておくのがいいかなと思います。色が多いと、ページ全体がにぎやかになりすぎて、せっかくの記号が埋もれてしまうからです。

色の決め方は、アイコンと同じで「意味」から決めるのがおすすめです。たとえば、仕事の予定は青、私用は緑、締め切りは赤、というふうに予定の種類と色を1対1で結びつけます。こうすると、色を見ただけで予定の種類が分かるので、記号としての働きがさらに強くなるわけです。天気や気分のアイコンは黒の線だけにして、予定だけに色を使う、という分け方もすっきり見えます。

色の組み合わせに迷ったら、同系色でまとめるのもひとつの方法です。ゼブラの特集でも、同系色でまとめる手帳術が紹介されていて、トーンをそろえるだけで統一感が出やすいとされています。青系3色、オレンジ系3色のように選ぶと、色の相性で失敗しにくくなります。薄い黄色やライトグリーンのような淡い色は、線だけだと紙の白に溶けて見えにくいことがあるので、アイコンの線より塗りや下線に回すほうが使いやすいかもしれません。

色の決め方の例

  • 線はすべて黒(ブルーブラックでも可)
  • 仕事=青、私用=緑、締切=赤
  • 天気・気分は色なし、または1色だけ

ラメやマーカーでページを飾る楽しみ方もあります。キラキラしたデコを足したくなったら、手帳デコに!ラメだけマーカーのラメコの使い方と裏写り対策まとめも見てみてください。記号のイラストとデコは役割が違うので、両方を組み合わせても大丈夫です。

色を決めたら、アイコンと同じく手帳の最初のページの凡例に「青=仕事」のように書き添えておくと、途中で迷いません。セットの残りの色は、気が向いたときの飾りや、季節のイベント用に取っておけば無駄にはなりませんよ。

文房具店のペン売り場で、色とりどりの細いペンの中から青・緑・赤の3本を手に取って見比べる女性

まとめ:手帳のイラストは10個の記号から始める

手帳のイラストは、上手な絵を描くことより、見返したときに意味が分かることが大事です。丸・四角・線で描ける10個のアイコンを決めて、毎月それを使い回す。描き方は「1辺ずつ止める」「基準線を先に」「対称は中心から」の3つだけ。ペンは黒と0.4前後の細字カラー1セット、色は3色までに決める。これだけで、絵が苦手でも見やすくておしゃれな手帳になります。

この記事のまとめ

  • イラストは「絵」ではなく「記号」と考える
  • アイコンは10個を目安に決め、1つに1つの意味を持たせる
  • 描き方は3原則(1辺ずつ・基準線・中心から)
  • 大きさはマスの半分くらいが目安
  • ペンは0.4の細字カラー1セット、色は3色まで

最初からきれいに描けなくても大丈夫です。記号は同じ形を描き続けるうちに、少しずつ線が安定していきます。1か月描けば、どのアイコンも迷わず描けるようになっているかもしれません。凡例のページは、描き方を忘れたときの見本としても、いつでも見返せる場所に置いておいてください。

手帳イラストの見本になる本や素材集もたくさん出ていますが、最初から全部を取り入れようとする必要はありません。見本は「11個目に何を足すか」を探すときに使うくらいがちょうどいいかなと思います。

もっと描けるアイコンを増やしたくなったら、メーカーの描き方特集や手帳イラストの本を見て、1個ずつ足していけば十分です。まずは今日、手帳のフリーページに10個の凡例を描くところから始めてみてください。うまく描けなかったアイコンは、形を簡単なものに差し替えて構いません。続けられる形こそが、あなたにとっての正解です。これから手帳そのものを選ぶ方は、手帳のおすすめ2027|文具マニアが選ぶ後悔しない選び方もあわせてどうぞ。

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