手帳で勉強管理はやった時間を書くと続く|計画が崩れない書き方

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白木の机に開いたバーチカルの週間手帳と、縦の列に塗られた青・緑・オレンジのマーカーの帯、横に並ぶ蛍光マーカー

資格試験や受験に向けて、手帳で勉強の計画を立ててみたものの、2週目あたりで予定と現実がずれはじめ、気づけば手帳ごと開かなくなっていた。そんな流れに覚えはありませんか。立てた計画が崩れると、書き直すのも面倒になって、手帳がただの空白の束になってしまうんですよね。

手帳を勉強に使おうと調べると、勉強計画の立て方、勉強記録の付け方、勉強用の手帳やスタディプランナーのおすすめ、社会人や高校生・受験生向けの選び方、資格勉強に向く手帳、手帳と勉強ノートの使い分け、無印や手持ちのノートで代用できるのか、といった話が次々に出てきます。どれも気になるけれど、どこから手をつければいいのか迷いますよね。

私の考えとしては、勉強の手帳は「計画を書く場所」より「やった時間を書く場所」として使う方が、ずっと続けやすいと思っています。予定どおりに進まない前提で、マンスリーには試験日から逆算した大枠だけを書く。毎日は、何を何分やったかの実績だけを残す。そして週末に、その実績を見て翌週の計画を直す。この3段で回すと、計画が崩れても手帳から離れずに済みます。

この記事では、勉強の計画が手帳ごと止まってしまう理由から、記録を軸にした書き方、勉強用の手帳の選び方、手持ちの手帳で代用する方法までをまとめました。読み終えたころには、明日からの1週間を手帳でどう回すかが決まっているはずです。

  • 手帳での勉強計画を月・日・週末の3段で回す方法
  • 計画より勉強記録を主にした方が続く理由
  • 勉強用の手帳にバーチカルが向く理由と選び方
  • スタディプランナーの違いと手持ちの手帳での代用
目次

手帳で勉強はやった時間を書く場所にすると続く

この章では、手帳を勉強に使うときの「書く順番」と「書く量」を決めていきます。先に結論の型を示してから、なぜ計画が手帳ごと止まってしまうのか、なぜ計画より記録を主にするといいのかを説明します。そのうえで、マンスリー・毎日・週末のそれぞれに何を書くかを、具体的な書き方として紹介しますね。

手帳の勉強計画は月は大枠・日は実績・週末に直す

最初に、この記事で提案する使い方の全体像をまとめておきます。手帳を勉強に使うときは、書く場所ごとに役割を1つだけ持たせるのがポイントです。

書く場所書くこと書かないこと書く頻度
マンスリー(月間)試験日、模試・申込締切、その月に終えたい範囲毎日の細かい勉強予定月初に1回+週末に見直し
ウィークリー・デイリーやった科目と時間(何を何分)やる予定だった内容の書き込み毎日、勉強が終わったら
週末の見直し欄(余白でも可)1週間の合計時間と、翌週にやる量反省文・長い日記週1回、5分ほど

ふつうの勉強計画は「毎日の予定を細かく決めて、その通りにこなす」形で作られがちです。けれど、この型では毎日の欄に予定を書きません。毎日の欄は、終わったあとに実績を書く場所にします。予定は月の大枠と、週末に決める「翌週の量」だけです。

こうすると、ある日に勉強できなかったとしても、手帳には「何も書かれていない日」が1日できるだけです。予定がびっしり書かれた欄に×を付けていくような、気が重くなる作業は起きません。翌週の量を決めるときに、その空白を数字として受け止めればいいだけです。

もう1つの利点は、手帳を開く理由が「予定を確認するため」から「今日の分を書き足すため」に変わることです。予定を確かめるだけの手帳は、予定が崩れた途端に開く意味がなくなります。一方で、記録を書き足す手帳は、勉強した日には必ず開く理由がある。この違いが、数か月続くかどうかの分かれ目になります。

この記事の型(3段)

  • 月:試験日から逆算した大枠だけ書く
  • 日:やった科目と時間だけ記録する
  • 週末:実績の合計を見て、翌週の量を決め直す

この型は、受験生にも、仕事をしながら資格の勉強をする社会人にもそのまま使えます。違うのは「1日に使える時間の幅」と「試験までの期間」だけなので、そのあたりの調整は後半の見出しで扱います。あくまで私の考える目安なので、慣れてきたら自分に合う形に崩していって構いません。

勉強計画が手帳ごと止まるのは予定がずれるから

勉強の計画が手帳ごと止まってしまう一番の理由は、意志の弱さではなく、立てた予定がそもそも楽観的すぎることにあると私は考えています。

心理学には「計画錯誤(プランニング・ファラシー)」と呼ばれる現象があります。研究者のビューラーらが1994年に発表した論文では、大学生465人を対象にした5つの研究で、学業を含むさまざまな課題について、人が自分の作業にかかる時間を短く見積もりすぎることが示されました。予測するとき、人は過去にどれくらい時間がかかったかより「計画どおりに進んだ場合」の筋書きに目を向けてしまう、とも報告されています(論文の要旨はAPA PsycNet『Exploring the “planning fallacy”: Why people underestimate their task completion times.』で読めます)。

勉強の計画に置き換えると、こういうことです。「この問題集は1日10ページなら3週間で終わる」と計画を立てる。けれど実際には、解説を読み込む日、仕事や部活で疲れて手が進まない日、苦手な単元で止まる日が混ざります。計画の時点ではそういう日を見込みにくいので、2週目あたりで予定と実際の差が目に見えるほど開いてしまうんですね。

差が開いたとき、毎日の欄に予定を細かく書いていると、手帳を開くたびに「できなかった予定」が目に入ります。書き直そうにも、後ろの日の予定まで全部ずらす必要があって手間がかかる。この手間と気まずさが重なって、手帳を開かなくなっていきます。

計画錯誤の研究では、予測するときに関連する過去の経験と結びつけるよう促すと、楽観的なずれが消えたという結果も報告されています。つまり「前にどれくらいかかったか」が手元にあれば、計画は現実に近づけられる、ということです。

だからこそ、この記事では「予定どおりに進まない」ことを前提にします。ずれるのが普通だと分かっていれば、ずれたときに手帳を投げ出す理由がなくなります。そして、ずれを直すための材料になるのが、次の見出しで扱う「実績の記録」です。

夜の自室の机で、閉じた手帳を端に寄せたまま頬杖をついてため息をつく女性の横顔

計画より勉強記録を書く方がいい理由

計画と記録のどちらに手帳のスペースを使うかと聞かれたら、私は迷わず記録だと答えます。理由は大きく3つあります。

理由1:次の計画を「過去の実績」から立てられる

前の見出しで触れたとおり、計画は楽観的にずれやすく、過去の経験と結びつけるとそのずれが小さくなります。毎日「何を何分やったか」を書いておけば、手帳そのものが自分専用の過去データになります。「先週は問題集を1日平均6ページしか進められなかった」と分かれば、翌週の計画を10ページではなく6〜7ページで組めます。

理由2:記録すること自体が目標に近づく助けになる

研究者のハーキンらが2016年に発表したメタ分析では、138の研究(参加者は合計で約2万人)をまとめて、目標に向けた進み具合を確かめる「進捗のモニタリング」が目標の達成を後押しすることが示されています。さらに、進み具合を紙などに物理的に記録したときの方が、効果が大きかったと報告されています(要旨はPubMed『Does monitoring goal progress promote goal attainment? A meta-analysis of the experimental evidence』)。手帳に勉強時間を書き残すのは、まさにこの「物理的な記録」にあたります。

理由3:書く量が少なく、忙しい日でも途切れにくい

予定を細かく書くには、毎朝や前日の夜に「今日は何をどこまでやるか」を考える時間が要ります。記録なら、勉強が終わったあとに「英語 長文 40分」と書くだけです。疲れている日でも10秒あれば書けるので、手帳を開く習慣そのものが途切れにくくなります。

私自身、社労士試験の勉強中は、0秒思考のやり方で悩みや勉強の方針を紙に書き出していました。実行に移せたものもありましたが、書いて終わりになったものもあります。方針や計画は書いた時点で満足しやすいので、手帳では「やったこと」を残す方を主にしたい、というのがこの記事の考えです。

ここで紹介した研究は、勉強の記録をつければ成績が必ず上がる、という意味ではありません。「進み具合を確かめる・書き残すことが、目標に向けた行動を続ける助けになりやすい」という傾向を示したものです。効果の出方は、人や勉強の内容によって変わります。

計画を立てることが悪いわけではありません。計画は「月の大枠」と「翌週の量」に絞り、手帳の毎日の欄は記録に明け渡す。この分担が、続けやすさにつながると私は考えています。

図書館の閲覧席で、勉強を終えてバーチカル手帳の列にマーカーで帯を塗る男性の肩越しの眺め

マンスリーには試験日から逆算した大枠だけ書く

ここからは、書く場所ごとの具体的な書き方です。まずはマンスリー(月間カレンダー)のページ。ここには試験日から逆算した大枠だけを書きます。

手順1:動かせない日付を先に書く

最初に書くのは、試験日、模試の日、受験の申込締切、受験票が届く時期など、自分では動かせない日付です。これが計画の土台になります。申込締切は見落とすと試験そのものを受けられなくなるので、目立つ色で書いておくと安心です。日程は年度ごとに変わることがあるので、必ず試験の実施団体や学校の公式な案内で確認してください。

手順2:試験日から逆向きに月ごとのゴールを置く

次に、試験日から逆向きに「この月の終わりまでに何を終えるか」を1行ずつ置いていきます。たとえば試験まで6か月なら、次のような粒度です。

時期マンスリーに書く大枠の例
6〜4か月前テキスト1周目を終える(全体をざっと把握)
3〜2か月前問題集1周目、間違えた問題に印
1か月前印の付いた問題の2周目、過去問を時間を測って解く
最後の2週間過去問の見直し、苦手分野だけ

ここで大事なのは、日ごとの予定にまで分解しないことです。「4月中にテキストの第1〜5章」までは書いても、「4月3日は第1章の前半」とは書きません。日ごとに割ると、前の見出しで触れたずれが起きたとき、後ろの日を全部書き直すことになるからです。

手順3:余白は空けたままにする

月の中に、あらかじめ「予備の週」を1つ作っておくのもおすすめです。どこかで遅れたときに追いつくための週で、マンスリーには何も書きません。最初から遅れる前提で余白を残しておくと、計画が崩れても慌てずに済みます。

マンスリーの書き込みは、月初に1回、10分もあれば終わります。あとは週末の見直しのときに、その月のゴールに届きそうかを確認するだけです。

カフェのカウンターで、マンスリー手帳の1つのマスに赤いペンで丸を付ける手元

手帳の勉強記録は何を何分だけ色で塗る書き方

毎日の欄には、やった勉強の実績だけを書きます。書く項目は「科目(内容)」と「時間」の2つだけで十分です。

時間軸がある手帳なら、やった時間帯を塗る

バーチカル(縦に時間の目盛りがある週間ページ)の手帳なら、勉強した時間帯をマーカーで塗るのがいちばん手早い方法です。コクヨのキャンパス スタディプランナーの公式説明でも、勉強時間をマーカーなどで色分けして線を引くことで、何をどれだけ勉強したかがひと目で分かる、という使い方が紹介されています。

科目ごとに色を決めておくと、1週間を見返したときに、どの科目に時間を使ったかが色の量で分かります。たとえば次のような割り当てです。

色受験生の例社会人の資格勉強の例
青英語テキストを読む
緑数学問題集・過去問を解く
オレンジ国語・社会間違えた問題の見直し
グレー学校・塾の授業移動中の音声・アプリ学習

色は増やしすぎないのがコツです。科目が多い受験生でも4〜5色までにしておくと、マーカーを探す手間が減ります。資格勉強なら、科目ではなく「読む・解く・見直す」の作業で分けると、どの作業に偏っているかが見えやすくなります。

時間軸がない手帳なら「科目+分」を1行で

レフト式やマンスリーだけの手帳なら、その日の欄に「英語 40分」「過去問 第3回 60分」のように1行ずつ書けば足ります。塗る楽しさはありませんが、記録としての役割は同じです。

記録の粒度は「あとで見て分かる」まででOKです。何ページ解いたか、何問正解したかまで書きたくなったら、それは勉強ノートの役目。手帳には時間と科目だけを残して、中身はノートに任せる方が長続きします。

書くタイミングは、勉強が終わった直後がいちばん楽です。寝る前にまとめて書こうとすると、何時から何時までやったかを思い出せなくなりがちです。終わったら10秒で書く、を習慣にしてしまいましょう。

縦の列に青・緑・オレンジの帯が塗られたバーチカル手帳と、手前に置かれたオレンジの蛍光マーカー

週末の5分で翌週の勉強計画を手帳で直す

3段の最後が、週末の見直しです。ここで初めて、記録が計画に変わります。かける時間は5分ほどで十分です。

手順1:1週間の合計時間を書く

まず、その週に勉強した時間を科目ごとに足して、ウィークリーの余白やメモ欄に書きます。「英語 3時間20分/数学 2時間/合計 5時間20分」のような形です。塗る書き方なら、色の量を数えるだけで出せます。

手順2:月の大枠と比べる

次に、マンスリーに書いた「この月に終えたい範囲」と比べます。このペースで月末までに届きそうか、足りないかを見ます。足りないなら、どの科目の時間を増やすか、それとも月のゴール自体を少し後ろにずらすかを決めます。

手順3:翌週の量を「先週の実績」から決める

最後に、翌週にやる量を決めます。このとき基準にするのは理想ではなく、先週の実績です。先週が合計5時間なら、翌週は5〜6時間で組む。いきなり10時間にはしません。計画錯誤の研究が示すように、過去の実績と結びつけて見積もる方が、現実に近い計画になりやすいからです。

翌週の量は、ウィークリーの左端やページの上の余白に「今週:英語 長文3題・数学 問題集 第4章」のように1〜2行で書けば十分です。日ごとには割り振りません。その週のどこでやるかは、その日の都合で決めて構いません。

この見直しは、手帳の書き方全般にも通じる考え方です。全部の欄を埋めようとせず、書かない欄を決めておくと手帳は続きやすくなります。手帳そのものの書き方は手帳の書き方|書かない欄を決めるだけでマンスリーもレフト式も続くで詳しくまとめています。

週末の見直しを1回でも飛ばすと、計画と実際のずれがまた広がっていきます。逆に言えば、毎日の記録が多少抜けても、週末の5分さえ続いていれば、手帳の勉強管理は立て直せます。

日曜の朝のリビングで、ローテーブルに広げたバーチカル手帳の色の帯を指でなぞって振り返る女性

勉強用の手帳はバーチカルが合う|選び方と代用

ここからは、勉強に使う手帳そのものの選び方です。結論としては、時間の目盛りがあるバーチカルの手帳が「やった時間を塗る」使い方に最も合います。ただし、専用の手帳を買わなくても、手持ちの手帳やノートで十分に代用できます。勉強専用の手帳の違い、受験生と社会人で変えるポイント、代用するときの作り方を順に見ていきましょう。

勉強用の手帳にバーチカルが向く理由

バーチカルは、週間ページの各日に縦の時間軸が付いた形式です。勉強に向く理由は、記録の書き方と構造が一致しているからです。

やった時間帯をそのまま塗れる

時間軸があるので、「19時〜20時に英語」を、その時間帯をマーカーで塗るだけで記録できます。文字を書かなくても、色の長さで時間が分かります。前の章で紹介した「何を何分」を、最も手早く残せる形式です。

1週間の偏りがひと目で分かる

見開きで1週間が並ぶので、週末の見直しで「平日は夜しか勉強できていない」「土曜日は塗りがゼロ」といった偏りが、色の並びで見えます。合計時間を出すのも、色の量を数えるだけで済みます。

勉強専用の手帳もバーチカルを採用している

実際、勉強用として作られた手帳にも、週間ページを時間軸のある形にしたものがあります。インプレスの勉強手帳「Study+Diary」は週間ページにバーチカルを採用し、1日の勉強時間を書き込める欄を設けていると公式に説明しています。コクヨのスタディプランナーにも、1週間の時間管理用の「TIME LOG罫」があります。

バーチカルには、予定が少ない日は空白が目立つという弱点もあります。ただ、この記事の使い方では、空白は「勉強しなかった時間」という記録そのもの。予定を埋めるための手帳ではないので、空白を気にする必要はありません。

選ぶときは、時間の目盛りが何時から何時まであるかを確認してください。夜遅くや早朝に勉強する人は、その時間帯まで目盛りがあるものが使いやすいです。バーチカル手帳の時間軸や形の比較は手帳のバーチカルの選び方2027|向いている人と時間軸で比較にまとめています。手帳全体から選びたい方は、手帳のおすすめ2027|文具マニアが選ぶ後悔しない選び方も参考になるはずです。

教室の窓辺に開いて置かれたバーチカル手帳。縦の列に色の帯が並び、横に鉛筆立てと砂時計がある

勉強手帳のおすすめ3種の違いと選び方

勉強専用に作られた手帳・スタディプランナーの中から、メーカーの公式情報で仕様を確かめられた3つを比べます。価格や仕様は2026年10月時点の公式情報です。

商品形式日付向いている人メーカー表示の価格
コクヨ キャンパス スタディプランナー(ダイアリー)A5・ソフトリング。目標・年間・月間・週間・テスト結果の記録ページ日付フリー受験生・学生。年の途中から始めたい人1,610円(税抜)
コクヨ キャンパス スタディプランナー(TIME LOG)A5/B5・ソフトリング。見開き1週間の時間管理罫公式に記載なし(ノート型)週単位で時間を塗って記録したい人A5 560円・B5 600円(税抜)
インプレス Study+Diary 2027A5変形・手帳製本。ダブルマンスリー+バーチカル2026年12月〜(年版)仕事・家事の予定と勉強を1冊にしたい社会人1,760円〜2,860円(税込)

コクヨ キャンパス スタディプランナー

学生向けのノートブランド「キャンパス」の勉強計画ノートです。罫線の種類で選ぶシリーズで、1年の目標と計画を整える「ダイアリー」、1週間の時間を管理する「TIME LOG」、TODOを管理する「TO DO」などがあります。ダイアリーは公式に日付フリーと説明されていて、思い立った日から始められます(出典:コクヨ『キャンパス スタディプランナー 目標や勉強計画がすっきり整うスタディプランナー』)。ダイアリーはA5・80枚(160ページ)で、テストの結果を記録してグラフにするページもあります。手に当たっても気になりにくいソフトリングを採用しているのも特徴です。

インプレス Study+Diary 2027

「いつもの予定」と「勉強計画」を1冊で管理する大人向けの勉強手帳です。月間はブロック型とミニガントチャートの2種類(ダブルマンスリー)で、ガントチャートを勉強の進み具合の管理に使えます。週間はバーチカルで、週の目標と振り返り(Weekly Goal/Weekly Review)、1日の勉強時間を書き込む欄があります。サイズはA5変形(縦195×横137mm)、重さ290g、180度開く手帳製本。2027年版は2026年9月10日に発売され、マンスリーは2026年12月から始まります。通常カラーは1,760円(税込)、下敷き付きの限定カラーは2,090円(税込)です。

どれを選ぶか

私の考えとしては、予定用の手帳を別に持っていない社会人ならStudy+Diary、学生や途中から始めたい人ならコクヨのスタディプランナーが目安かなと思います。仕事の予定を別の手帳やスマホで管理している人は、勉強の記録だけをTIME LOGのような薄いノート型で持つと、2冊でも負担になりにくいです。

このほかに、いろは出版の「&STUDIUM スタディプランナー」のように、毎日の勉強の記録を書き残すことを目的にした勉強専用手帳もあります。週単位でざっくり管理するウィークリーと、1日ごとにしっかり書くデイリーがあり、どちらを選ぶかは書く量で決めるとよさそうです。価格・在庫・仕様は変わることがあるので、購入前に各メーカーの公式サイトで確認してください。

予定と勉強を1冊にまとめたい方はStudy+Diary、日付に縛られずに今日から始めたい方はコクヨのダイアリー型から選ぶと迷いにくいですよ。

楽天ブックス
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ぺんしる楽天市場店
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書店の手帳売り場。黄色いNOLTYの什器を中心に、2027年版の手帳が平台に並んでいる(2026年9月13日撮影)

受験生・高校生と社会人の資格勉強で変える所

月・日・週末の3段の型は同じでも、受験生・高校生と社会人では、使える時間の形が違います。変えるのは主に次の3点です。

項目受験生・高校生社会人の資格勉強
記録の分け方科目ごとに色を分ける作業(読む・解く・見直す)で色を分ける
塗る時間帯授業・塾の時間も枠で囲み、自習時間を塗る通勤・昼休みなどのスキマ時間も塗る
週末の見直しの基準模試の日程と結果仕事の繁忙期と、確保できた合計時間

受験生・高校生の場合

受験生や高校生は、学校と塾で1日の大部分が決まっています。バーチカルなら、授業や塾の時間を線で囲んでおき、それ以外で自習した時間を科目の色で塗ると、自分で使える時間のうち、どれだけを勉強に回せたかが見えます。科目が多いので、色は科目で分けるのが分かりやすいです。マンスリーには定期テスト・模試・出願締切を書き、模試の結果が出たら週末の見直しで科目ごとの時間配分を調整します。

社会人の資格勉強の場合

社会人は、勉強できる時間が仕事の状況で大きく変わります。平日は通勤や昼休みの15〜30分、休日にまとまった時間、という形になりやすいので、スキマ時間の短い勉強も必ず塗るのがポイントです。15分でも積み重なると、週末の合計で意外な量になります。色は科目より「テキストを読む・問題を解く・見直す」の作業で分けると、インプットばかりに偏っていないかを確かめられます。

私が社労士試験の勉強をしていたときは、勉強時間や問題数の記録はアプリが管理してくれていて、勉強計画もアプリ内の講座の流れにしたがって進めていました。オンライン講座やアプリで勉強する人は、私の考えとしては、日々の記録はアプリに任せて、手帳にはマンスリーの大枠と週末の見直しだけを書く分担でも十分かなと思います。

仕事の繁忙期が分かっているなら、マンスリーのその週には最初から勉強のゴールを置かないでおくと、計画が崩れにくくなります。家族の予定や残業が読めない人ほど、平日は「最低15分」だけを目安にして、足りない分を休日で取り戻す組み方が現実的かなと思います。いずれの場合も、試験の日程や申込方法は年度によって変わることがあるので、受験する試験の公式な案内を必ず確認してください。

朝の通勤電車の座席で、膝の上の小さなノートに勉強した時間を書き足す女性の横顔

手持ちの手帳や勉強ノートで代用する作り方

勉強専用の手帳を買わなくても、この記事の使い方は手持ちの手帳やノートで十分に再現できます。必要なのは「日付・科目・時間」を書く欄だけだからです。

予定用の手帳のフリーページを使う

今使っている手帳の後ろにメモやフリーページがあれば、そこに週ごとの表を作ります。縦に月〜日の7行、横に科目(作業)と合計の列を書けば、それが勉強記録の表になります。マンスリーは予定用と共用にして、試験日と月のゴールだけを書き足せば済みます。1冊にまとまるので、持ち歩く物が増えないのも利点です。

方眼ノートや薄いノートで作る

方眼のノートなら、1ページに1週間分の表を作れます。左端に日付、右に向かって時間の目盛り(たとえば6時〜24時)を書けば、手作りのバーチカルになります。勉強した時間帯を塗れば、専用のTIME LOGとほぼ同じ使い方ができます。持ち歩くなら、文庫本サイズ程度の薄いノートが扱いやすいです。

手帳とノートの役割を分ける

代用するときに気をつけたいのは、手帳とノートの役割を混ぜないことです。手帳(または記録の表)には「いつ・何を・どれだけやったか」を書き、ノートには「何を覚えたか・どこを間違えたか」を書きます。1冊にまとめようとすると、記録の表が勉強の中身に埋もれて、週末の見直しで合計時間を出しにくくなります。

手帳=時間の記録、ノート=勉強の中身。この分担にしておくと、どちらも薄くて続けやすい形で持てます。

資格勉強のノートの作り方、特に間違えた問題だけを集めるノートについては、資格勉強のノートは無駄?間違えた問題だけ書く作り方とおすすめで詳しく解説しています。手帳で時間を、ノートで中身を管理する組み合わせが、私はいちばんバランスがいいと考えています。

まとめ:手帳で勉強を続けるなら記録から始める

手帳で勉強を管理するときのポイントを振り返ります。

  • 手帳は「計画を書く場所」より「やった時間を書く場所」として使う
  • 計画は楽観的にずれやすいので、予定どおりに進まない前提で組む
  • マンスリーには試験日から逆算した月ごとの大枠だけを書く
  • 毎日は、やった科目と時間だけを記録する(バーチカルなら塗る)
  • 週末の5分で合計を出し、先週の実績をもとに翌週の量を決める
  • 勉強用にはバーチカルが合うが、手持ちの手帳やノートでも代用できる

手帳選びで迷ったら、時間の目盛りがあるバーチカルを選ぶのが近道です。予定用の手帳と勉強を1冊にしたい社会人はStudy+Diary、日付に縛られずに始めたい学生はコクヨのスタディプランナー、という分け方が1つの目安になります。もちろん、専用品を買わずに手持ちの手帳のフリーページや方眼ノートで「日付・科目・時間」の表を作っても、同じ使い方ができます。

今の手帳はそのままに、勉強の時間だけを塗って残したいなら、見開き1週間の時間管理罫だけを持つTIME LOGが手軽です。

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計画を完璧に立てようとするほど、ずれたときに手帳から離れやすくなります。まずは今日の勉強が終わったら、手帳のどこかに「科目と時間」を1行書くところから始めてみてください。1週間分たまったら、週末にその合計を見て翌週の量を決める。それだけで、手帳は勉強の頼れる記録になっていきます。途中で何日か空いてしまっても、次に勉強した日にまた1行書けば、記録はそこから続きます。

この記事で紹介した記録の効果に関する研究は、傾向を示したもので、すべての人に同じ効果を約束するものではありません。商品の仕様や価格、試験の日程などの正確な情報は、各メーカーや試験の実施団体の公式サイトをご確認ください。勉強の進め方に不安がある場合は、学校や塾の先生、資格の予備校などの専門家に相談するのも一つの方法です。

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